今いる職場ではほとんど変化はなさそうだし、女性は基本的に役職が変わらない、でも5年先の自分がどうなっていくのか想像がつかないということで、90日コーチングのご依頼を頂きました。

 コーチングを申し込む1週間前は、陶器が割れるどころか、まさかの車の故障。気に入って買ったばかりのジャケットが、ふとした拍子に破けてご返金されるなど、いろいろなことがあったそうです。

 「変わりなさいというサイン」と捉えたそうです。それで思い立ったが吉日。コーチングのオリエンを申し込むと、夜中に途中で何度も目が覚めてしまう現象に見舞われたとおっしゃっていました。これは後ろの人が「やっと、気づいてくれたか!」ということで、目覚めてしまったのでしょう。

 仕事は正直好きなことをしていると言えないようで、その仕事ならではの思考に疲れてしまったようでした。一方で、プライベートの趣味は本当に好きなことのようです。でも、仕事の時間が疲れていたら、本当はもっと楽しめるのにちょっともったいないかもしれません。

 好きなことをしたいと思っていながらも、なかなか大きな変化を起こすことに身構えてしまう。プチ変化はできるけれども…と。おそらく、同じような心境の方は少なくないのではないでしょうか。

 「どうして身構えるのか?」。恐怖心があることについても、今まで深く考えたことがなかったようなので、今思うところをお話いただいたあと、なんとなく私が話し始めたことが、クライアントさんの思考の環状線から、自分の道へと続く線路の分岐点となりました。

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「同じような心境の方がたくさんいらっしゃると思うので、自分が変わって手本になったらどうでしょうか。加山雄三さんは80歳でも歌っているということを証明してみせると言ってましたよ。クリント・イーストウッドは、87歳でまだ映画監督してますよね。黒柳徹子さんも84歳で超面白いですからね。葛飾北斎は、江戸時代なのに88歳まで生きたんですよ。自分の好きなことをしていると長生きできますよね」

「黒柳徹子さん、ほんと凄いですよね。なんか、自分の恐怖心がすごくちっちゃなことに思えてきました!」

 問題にフォーカスしていたところから可能性にフォーカスしたとたんに、気持ちまで動きました。これから北極星を目印に意図的に自分で舵を切るときですね。まずは、どの流れに乗っていきたいのか? そこを意識し始めた途端に、日々の選択も変化していくでしょう。安心してその流れに乗っていけばいいのです。