クライアントさんは上司との面談で、同期や後輩に昇進面で先を越されていて、評価が良くないことを自覚してしまったとのことで、今までの仕事のやり方では認められない、太刀打ち出来ないと実感されたそうです。

 これからの昇進に向けて、どんなことが自分に必要だと思っているのか? お聴きしました。そこから、どのように改善していくのか、具体的にするようなセッションとなりました。

 「全体を見通す力」が必要だと感じているようです。しかし、それは前からも言われていたこと。現実には、なかなかできていなかったのです。なぜか? 「自分がそのポジションをやるんだという自覚が薄かったり、遠慮しているとか?」と私が尋ねてみると、「自分がそんな立場をやっていいのだろうか? と、どこかで思っていたりするところがありました」とおっしゃっていました。

 人は「遠慮」をすることで、100%のポテンシャルは出し切れません。ここは覚悟を決めて、「私がやるのだ」というマインドセットになることがまずは大事だと思います。質問を続けました。

「なぜ、そこに苦手意識があるんですか?」

「計画を立てるのが苦手なんです」

「なるほど。一週間とか月単位の展望が見えたほうがいいですよね」

「そうなんです。ひとみさんがサラリーマンの頃、何かやっていたことはありましたか?」

「例えば、私がマクドナルドに勤めていたころは、月末〆がありました。在庫のインベントリーや予算に対してどうだったか? など、シートに記入したり、コンピューター上の数値との差異を確認したり、調整したりと毎月やっていましたよ。そんなわけで、月末は朝まで働いていましたね。独立している人ならば、毎月税理士さんとミーティングをしていれば、決算期に一気にレシートを集計しなくて済みますからね」

「なるほど。そういえばひとみさん、去年税理士さんが変わって、『出張してない』ということに気づかれたっておっしゃってましたよね。問題解決も速くなりそうですね!」

「そうなんですよ。だから、自分で月ごとにエクセルシートでも作って、その都度進捗を入力して行けばいいんです。年間の目標が立った時点で、各月にもう入れておけばいいですよね。そうすれば、後忘れちゃっても、もう記入しているから、頭もスッキリして仕事ができますよ」

「なるほど。そういうことをしていけばいいんですね」

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 クライアントさんは、仕事が効率的に進むイメージが湧いてきたようです。本当の上司はフィードバックだけして、具体的にどうするか? 一緒に考えるところまでは面談でやらなかったようですから、私が遠隔上司のようです。(笑)

 月ごとにやっていけば、対策も練られるし、修正もできるのです。定期的がおろそかになると、幻覚の中で「なんか大変だわ!!!」と妄想がうようよして、仕事の効率は下がるばかりでしょう。ちょっとしたひと手間、でも大事ではないので、小出しにやっていくようにした方がいいでしょう。

「気が重くなっていたのは、つまり気のせいだったということですよ。幻覚妄想です。なんとなくにしておくと、気ばかり重くなるものですよ。普段の服も軽い色にしていった方がいいですよ!」

「あ、この前、旦那さんが『このパステルの靴下がいいのでは?』と、暗い色を買おうとしていた、私に差し出してきました。あの人、わかっていたんですね!」

「そうみたいですね。日常生活から軽い感じにしていくと、仕事場でもその感じが掴みやすくなると思いますよ!」

 潜在意識から変えていくには、日ごろの習慣が大事ですからね。


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★セッション後、ご感想をいただきました。

 本日もセッションをありがとうございました。ここ最近の仕事の辛さは、人員不足のせいだと思っていました。でも、周りはそれほど残業せずにこなしているのに、私だけ仕事が溜まっているのは何でだろう。どうして出来ないんだろうと、どんどん自信を失っていきました。加えて同世代が出世していき、後輩たちもバリバリ働いている姿を見て、焦り続けていました。自分で見て見ぬふりをして、現実から目をそらしていました。

 でもこうして仕事を辛くしていたのは、自分自身だったんですね。雑念でいっぱいになり、自分で勝手に苦しい妄想を作り上げて辛くしていただけだったなんて。そして、出世することは、きっと面倒くさいことだと思い込んでいましたし、出世する覚悟がなかったのですね。

 雑念を取り去るために、どんどん軽くなっていきます。セッション後、早速クローゼットに押し込まれていた服を全部出して、断捨離しました。これからは、ダンナさんが無意識で選んでくれていたパステルカラーの服を着て、クラッチバッグが似合う女性になりたいと思います。これからもよろしくお願いいたします。

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→さあ、これから大きく変化が起きそうですね!