「将来的に英語を使って仕事してみたい」と、話したいテーマに書いてありました。現在は、英語が必要な仕事というわけでもないので、将来的に何をしたいのか? について考えてみたいのかなと思いましたが、きっとそういうのは、やっていくうちに自然と「こうしたい」というのが見えてくるようなものだから、何か他の話になりそうな気配もしていました。


 先日、もっと英語を勉強しなくては…と思わされる出来事があったようで、今は独学だけで、アウトプットの機会がないことに気付いたようです。まずすることは、自分のレベルを把握することだったり、自分が一番興味を持てそうな形から入っていくことなど、ざっくばらんに学び方について話していました。

 そして、「なぜ、英語を使って仕事をしたいと思っているのか?」という、一番素朴な質問へ戻りました。

「何をしたいかはまだわからないですね」
「まだ見えてないんですね。どう使うかのイメージは、レベルアップしてこないと、見えてこない部分もありますよね。で、レベルアップしたとして、英語を使うとどうなれるのでしょうか?」
「自由になれる気がするんです」
「自由になりたいから英語を勉強したいと思っているのではないですか?」
「あ…。そうかもしれません。なんか英語を話す方が自由な感じがしていて。日本人の村社会的な感じよりも」
「だったら、英語を使えば自由になれるというよりも、今日本にいながら、自由になったらどうでしょう?」
「それって、どういうことですか???」
「日本人の中でも、英語圏の人のように意見をはっきりと言ったり、オープンな感じで、人に接するタイプもいますよね。上下関係よりも、フラットな感じとか。日本人というよりも、国際人感覚のあるコミュニケーションを自由と感じているのかもしれないですね。日本にいながらも、それできますよ」

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 クライアントさんの心にしっくりと来たそうです。実際に日本人以外の人たちと接してみると、日本人とのコミュニケーションの違いにすごく気づくでしょう。そして、日本にいながら、自分のコミュニケーションを国際的な感覚にしていく感じです。

 日本人は自分が言われるまで待っているような文化ですし、本音と建て前がありますし。それに比べると、国際的な感覚を持っている人のイメージは、相手のこともいろいろと気遣ってくれる感じや、褒めてくれたりするイメージもあります。それは、やさしいという性格的な部分よりも、そういう習慣だからというのもあるでしょう。習慣があって、結果「自由なイメージ」になるのかもしれません。

 そもそもコーチングは、欧米系のコミュニケーションですので、日本人のメンタリティーを持つ人にとっては、違和感のあることも少なくありません。だから、なかなかコーチングが日本に浸透しにくいところもあるでしょう。私のクライアントさんで英語が堪能な方が多いというのも、わかる気がします。

 私も2013年から英会話へ行き、日本のコミュニケーションとの違いをだいぶ感じました。
 以前、先生の身体の調子が悪かったとき、次のレッスンで「元気になりましたか?」と聞くと、「元気になったよ、聞いてくれてありがとう」と言われました。日本人は、「元気になったよ」で終わる人も少なくありません。上下関係の文化からなのかなと想像します。

 また、日本人は思ったことと違うことを言うこともありますが、アメリカ人は、「思ったこと=言うこと」一致している傾向があると聞いたことがあります。

 私も英会話の習い始めのころは、「それは日本人は言わないだろうから、その英語覚えなくていいや」なんて、思ったこともありました。(笑)でも今は、コミュニケーションごと理解することが、国際人として大事なことだと思っています。そこを理解しないと、通じ合えないこともあるからです。

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★ご感想頂きました。

「英語話したい!」が、コミュニケーション変えたいになるとは。もっとストレートにコミュニケーション取りたいなぁと、無意識に思っていたんだと思います。これ言ったらダメかな〜とかいちいち考えるから、本来感じていたものがわからなくなってしまってきたんだと思います。 目指せ国際人! 今日も新しい発見をありがとうございます。

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 「英語を勉強したい」というところから、心の声が聞こえてきました。クライアントさんは、全く気付いていなかったようです。話のコアな部分は、質問やフィードバックで深めないと見えてこないものですね。