「迷うのはなぜか?」というテーマのセッションでした。資格取得に何年かかかっている方で、ある学校へも進学したほうが、資格取得に優位というのがあるので、会社で働きながら学校で勉強する道も考えているそうです。しかし、「ただ行くことを決めればいいだけなのに、決められないことはなぜなんだろう?」と最近思ったようです。

 迷わない人はどんな思考をしているのでしょうか? 迷わない人は、自分に必要なものは目の前に用意される、という感覚なところがあるのです。いつも本音であり、雑念がなくスッキリしているから、チャンスを見落とさないだけなのかもしれません。

 迷う人は「メリット、デメリット」で決断を下すことが多いのではないでしょうか。つまり、本音でないこともあるということです。
 今、クライアントさんが違和感を持ち始めていることは、私のセッションを継続しているからだと思います。特にここ半年は、3週間に1度のペースで受けるようにしているので、「本音」と「頭で考えたこと」の違いに敏感になってきたのではないかと思います。セッションの良い変化です。

「本当は自分の本音に従いたいけれど、頭で考えている」これが、迷う理由です。クライアントさんも、腑に落ちたようでした。

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 では、どうしたらいいのか? 丁度前日に映画『雨の日は会えない、晴れの日は君を想う』を私は鑑賞しました。テーマは、「無感覚な男が、感情を取り戻し、本当の自分になるストーリー」です。

 映画は、非常にメタファー的な表現が多かったですが、例えば、ものを破壊したり、分解するシーンが多く出てきました。主人公は分解をすることで、物事を細部まで見る癖がだんだんついてきて、日常生活で今まで気づいていなかったことに気付き始めるという瞬間がやがて訪れるのです。
 また、破壊、発砲、音楽、踊る、本音を話すことで自分を取り戻している様子が見られました。映画なので、極端なところはありますが、人間の心の破壊と再生をビジュアルで表すと、こういうことなんだと、その発想に驚きました。

 自分の本音に気付くためには、「分解と解放」。そういうプロセスもある時必要なのかもしれません。私も意図的に仕事のペースを落としていた時期がありました。そのとき、なんとなく必要と思って始めたボイトレ、ヨガ、ブログを2000文字書き始めたことは、「分解と解放」のプロセスだったとも言えると思います。

 ヨガの先生がおっしゃっていましたが、人間が日常で意識していることは、1割だそうです。あとの9割は無意識で流している部分だそうです。しかし、人によっては、意識を高めることでその割合がアップするのだそうです。微に入り、際に渡り、見られるようになると、日常のあらゆるものからメッセージを拾えるようになるのです。私はそれを「映画の世界みたい」と思っています。映画の中の人たちって、たまたま目にしたもの、起きたことで、話が展開することが多いですよね。

 クライアントさんの次までの課題は、「分解と解放」となりました。そして、今どうしようか迷っていることについては、「今は決めないと決めた」と、保留であっても意識的にすることにしました。

 たまたま、前日観た映画がクライアントさんのテーマにピッタリになりました。流れに乗っていると、自分だけでなく、自分の周りに必要なことも、先に引き寄せることもよくあります。利他的なことのほうが、潜在意識が働くといわれているので、そのとおりでしょう。

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★セッション後、クライアントさんからレポートをいただきました。

0分-------------
初めのアイスブレイクは、UPDATE Highlights +αで感じたことから。

15分------------
 今はさらに学びを得るために、行動するかどうかを考えているが、「やるしかないのに、なぜ悩むんだろう」というのがテーマ。
 その話をする中で「言い切らない」点を改めて明らかにしてもらった。自信をもって言えない/悩んでしまうのは流れに逆らっている。選び方をしているから?というポイントが出てきた。
 Aはこうで、Bはこう見たいに評価して決めているが、流れがあると、何かお知らせが来て、XXすることになるというぐらいに色々運ばれてくるとか。

30分-----------
 映画の話から「細かい所を見ていくと、見え方が変わる」というキーフレーズが出てきた。頭で考えすぎて、本当はどうしたいか?が見えなくなっている状態をそのまま表しているな、と感じた。そして迷うのは本音と違うから迷うのでは、と提言されたが、本音ってなんだろう?と考えてしまう始末。 

45分------------
 そのためにはOpenになる必要がある、とのことで、「解放」させる課題が出てきた。分かりやすい例だと「大声だす、おもいっきり笑う/泣く」なかなか感情を出してない。腹抱えて笑ったのはいつ以来だろう・・・
 普通に生活していると、顕在意識は10%程度。その割合を増やしてあげるように、丁寧に意識する点を増やすとよく見る点が増えていき、どんどん細部まで見れるようになる。

60分-------------
 教えてもらったマイルールの通り、お札を新札に変えたら、よく分からいけどスッキリを体験した。そのほかのことも丁寧に少しずつ変えていき、本音とか流れを捉えやすくなるのが目標!
 最後は、「決めない」という事を決めて終了。何らかの結論を出して、一旦課題を着地させることが大事。この取り組みをやることで、チャンスもキャッチできる、受け取る準備を整えよう。

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 いよいよ、ライフコーチングという感じになってきました。本音であり、フォーカスしたいところが決まれば、結果はおのずと出るのです。