結婚、出産を経て、子供も幼稚園になってというタイミングで、6年ぶりくらいにコーチングを再開したクライアントさん。月1回のペースで7回目のセッションがありました。そもそも、あるクライアントさんの結婚式で久々に再会したところからはじまっています。この仕事も10年もやっていると、コーチが必要な人のところに、私は不意に現れてしまうというスキルも高まってきたのでしょう。(笑)クライアントさんにとって、子育てから、もっと社会へ貢献していきたい、という思いが高まりはじめた頃でした。

 最初のセッションのほうでは、そもそも人と対話するということが、久々すぎだったことで、いろいろとお話しされていました。話しながら涙がでたり、ずっとネガティブに考えがちで、どうそこから出ればいいのか? わからずにいたこともありました。

 セッションでは、捉え方が変わり、ネガティブから一気に幸せな見方へとひっくり返ることが、だんだんと増えていきました。気持ちの変化は、景色の変化にも心象風景として現れました。家族で初めて行った海外旅行で、大きな虹や、突然の花火に遭遇したりミラクルがたくさん起きていたのです。

 また、クライアントさん限定販売なのですが、UPATE3部作の音声を購入されたことも、流れをつかむ思考の一助になったのではないかと思います。クライアントさんと思考が共有できると、セッションでも話が通じやすくなるので、今年はセミナーの併用とセッションで、相乗効果になっているようです。
 その後、「こんな人に会いたいな」という人も引き寄せたりして、クライアントさんの状況が、ますますよくなっていかれました。怒涛の半年の変化。本当にすごかったです!

 それで、月1のセッションを継続することになりました。半年前には「できたらいいな」と思うことが、次々と叶って、役割が本当に多くなってしまいました。

 クライアントさんは、結構受け入れるタイプで、つまりYESマンで、(笑)数か月前に勧誘されて一員となった幼稚園の手芸部で、まさかの「帽子制作」まで頼まれたのだとか。生まれて初めて帽子を作れたことは、自信につながったようです!

 What’s next? クリスマスで人形劇をするということで、セリフのない人形操作の役ならいいかなと思い、エントリーしたそうでした。しかし?! 何かの手違いで、「一番セリフの多い人形の役」に決められてしまったのだとか!(笑)「きっと大丈夫、無理だったら別の人に代わればいいし」と役員に言われて、「YES」と受け入れたそうです。私もその流れには、驚き&笑ってしまいました。らしいなと。(笑)
 しかし子供のころ、声を男の子にからかわれたことがあったとか。一方、社会人になり、朗読の声を上司に褒められたこともあったそうです。つまり、声に特徴があるってことでしょう。私の感想としては、落ち着きながらも、かわいらしい声という感じがします。もっといい声を出すために、呼吸を深くしたり、吐いたりをして、お腹から声をだせるようになるといいね、という話をしました。

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 そのあと、全然関係ない話をクライアントさんが突然し始めました。
 大学進学について葛藤していたときに、スケッチブックを開いて、絵を無心で描いて、心が落ち着いたことがあり、それが、「アートセラピー」を始めた自分の原点だったと。今年はアートセラピー系の教室に通われて、教える資格も取得されました。しかしそもそも、アートセラピーを知るずっと前から、自分がアートセラピーのようなことをしていたんだ、という気づきだったのです。

 これまでのクライアントさんの話の流れからして、私は感じたことをフィードバックしました。
「自分でアートセラピーを作ったらどうでしょう?」と。
すると、「なんでひとみさん分かったんですか? 実は、セッション準備用紙に書こうかどうか迷って、書かなかったんです!」とおっしゃいました。どうやら、私は人の心を読んでしまいました。人形操作を希望するなんて、それは建前であり、人形の声が本音の声だと感じたからです。

 私も自分のコーチングを作っていったように、「守破離」ですね。クライアントさんが思う、世の中にベストなアートセラピーを作っていけばいいのです。2017年のテーマが決まってしまいました。

 人形の件も、自分の心の声を引き出すためだったのでしょう。帽子の件があったから、人形の件も引き受けることができたのだと思います。その前に、基本、すべてYESと言ってきたことが、流れを作っていったのだと感じました。受け入れる力、「"YES”は人生のパスワード」ですね。参照:映画『イエスマン』

 どんな人形劇になるのでしょうか?