「目標を立てる」がテーマの30分セッションがありました。先日のDevelopmentにご参加された方です。

 EVENTでは、目標を立てるところが重要という話をしました。私はかつてサラリーマンのときに「SMARTの法則」という目標の立て方を習いましたが、ビジネスの場面ではそれは確実であり、とても使えるスキルでした。
 しかし、私がDevelopmentで話した目標というのは、会社事、他人事ではなく、自分事の目標であり、利他的につながるもを指しています。ビジネスの場面では、数値や期限、具体性をいれることが大切ですが、Human Developmentの目標は、そうでなくても構いません。

 私の考え方として、目標を達成するために、毎日日常生活で行うことができるほど、落とし込めていることが大事だと思います。私が5年前に立てた目標「ブログを毎日2000文字書く」はそういうものでした。毎日のタスクの中でできることです。継続は力なりですので、ただただやっていこうと思いました。

 クライアントさんは、今の自分よりももっと寛容になりたいようです。現状は、「自意識が強い。共感力が少ない。会社でも人でも謝り方が難しい。コントロール癖がある」ところがあり、そこを直したいとおっしゃっていました。

 私が、以前クライアントさんに紹介した寄り添う傾聴についての本は、一回読んだだけでは入ってこなかったそうです。現在のクライアントさんのやり方として、「本は、必要なところを掴むだけでさっと読んでしまう」という癖も見えてきました。理解したい内容なのに入ってこない場合は、繰り返し読むことが必要なはずです。

 しかしながら、最近会社でのクレーム対応は、時間がかかったけれども、うまく対応できたようです。相手を理解しようとする感性がきっと芽生え始めてきたのでしょうか。自分側の主張で、言い訳っぽくなっているところを消した方がいい、ということが見えてきたそうです。「これまでよりは、わかるようになってきたんですね!」と、私がフィードバックすると、クライアントさんも本を読んだことで、実践できたことがあったと、ホッとされていました。

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 だんだんとお話を聞きながら、そんな風に1つ1つの瞬間を大切にしていきながら、相手への言葉選びについて丁寧に考えていく習慣を持てばいいのではないかと思いました。毎日のメールの返事でさえも、練習の場になるでしょう。どんなねぎらいの言葉を入れるか? 感謝を入れるか? 相手を理解する言葉を入れるか? いちいち考えていくようにするのです。

 日本語力が高まると、英語もボキャブラリーを増やそうと思えてくるものです。英語学習も日ごろからされているそうなので、ビジネス英語以外に、人にやさしい表現なども覚えていくことも、目標の中に含まれるでしょう。英語の言葉磨きもできますね。

 「人を楽しませる言葉、ホッとする言葉、優しい言葉を磨いていくこと。毎日言葉を磨いていく」が習慣としてすることになるのではないかと、着地しました。
 「自意識が強い。共感力が少ない。会社でも人でも謝り方が難しい。コントロール癖がある」がすべてブレイクスルーできるテーマになりそうですね。これならば、毎日自然とすることの中に含まれるので、日々精進していけるでしょう。クライアントさんもしっくりと来たようです。

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★セッション後メールを頂きました。

 今日もありがとうございました!「自意識が強すぎるのをなんとかしたい」から「言葉みがき」という思わぬところに着地して、しかもしっかり腑に落ちたのでちゃんとできる気がします。こんな目標を立てたのは初めてです。
 「言葉みがき」っていう響きもお気に入りです。仕事、人間関係、英語、と私が変えていきたいこと全てにつながっていますし、これができるようになったら、人生が色んな方向に広がる気がして、わくわくします!
 今日寝起きから肩こりで身体が重かったんですが、この時間なのにヨガ後みたいにスッキリしました。
いつも新しい視点をくださって感謝でいっぱいです。

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 なかなか続かない・・・・とおっしゃるかたは、こんな風にして目標の立てかたを丁寧に見直すといいのかもしれません。