「変わることに恐れがあることに気付いた、それは何だろう?」というテーマのセッションでした。90日コーチング2回目のセッションです。その前に単発対面セッションと、最近のEVENTにも連続で参加されているのもあり、早い段階で行動ごと変わってきています。

 私の中では、「クライアントさんにスピーディーな変化を提供する」ということが目標でもあるので、最近はクライアントさんのペースは、「クライアントさんの枠の中の考え方」という見方も搭載してみました。もっと変わることもできるのに…と思うことがあるからです。そこには、例えば3か月でコミットしてダイエットする、というようなプロフラムにも似たものがあるでしょう。要するに、いかに習慣にしていただくかです。

 さて、行動的になってクライアントさんは、「自分のコントロールから外れることの恐れ」に気付いたようです。これまでの人生の中で、「やれば大したことがない」と思うことはあったから、やってしまえばいいのか? というのとも違う何かを感じていらっしゃるようでした。

 現在、表面化している恐れを言語化してもらうと、「次の仕事が見つからなかったらどうしよう」とか、「生活水準が変わる恐れ」とか、「また1から人間関係を構築しない恐れ」が出てきました。
 そのあとさらに私の質問で深めていくと、「もっと打ち込める仕事に転職したいけれど、場所を変えたところで、きっとまた同じいなるんじゃないか?」という本音が出てきました。

 以前に、ある資格を取ろうと頑張り、さらに副業でバイトまでしたそうなのですが、その資格自体そのものがそれほど効果のあるものと思えずに、仕事にする手前で辞めてしまったことがあったようでした。それ以外に、受験勉強を頑張り、希望の大学に入れたものの、せっかく入ったのに、身に着かず終わった…ということも後悔のようです。

 まあ、私も大学の時はそんなものでしたが、今と何が違うのかというと、「アウトプットの場があるか?」の違いで、身に着き度合が全然違うことを感じています。

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 つまりクライアントさんは、勉強をして知識を得るというところまではいっても、アウトプットの機会が少なすぎるのではないかということです。他人から見たら「頑張っているよね」とか「行動力があるよね」と言われているのですが、そこで終わっていたのです。

 クライアントさんが、もっとアウトプットの場を意識して持つ人になれたら、きっと「次の仕事でもいい経験ができるだろう」と思えるだろうから、積極的に転職活動にも取り組もうと思えるでしょう。


 勉強しているだけでは、実感は持てないのだと思います。アウトプットの場、実践の場を持つことが、満足感を持てることにつながるということです。「幸せだけどどこか不満」と何度もおっしゃっていったのですが、2回目のセッションで、不満足の原因が見えてきたというわけです。自分が学んだことを生かせていない罪悪感です。でも、それは「アウトプットの場を持つ」ということを知れば、今後解消されることでしょう。

 きっと、多くの人がアウトプット不足なのではないでしょうか。例えば、英語の勉強にしかり、やはり「スピーキング」というアウトプットで、実際に口を動かさないと、いつまでたってもしゃべれないということです。2歳の甥を見ていると、5歳の姉の言う言葉を良く繰り返しています。聞こえたと同時に、口に出すスピード感です。大人になったら、忘れてしまうものですね。

 私がコーチングを勉強したとき、はじめから「部下に使う」とアウトプット先が決まっていたので、学びがスムーズでした。学んだら、次の日にはその技を使うようにして、身体にも覚えさせていくことです。

★セッション後、クライアントさんからメールを頂きました。

 昨日はセッション&FBシートありがとうございました。セッションの後、なんだか虚しくなってしまって・・なんだかつまらない人間だなあと(笑)

(中略)

 アウトプットが少なくて、沢山の経験を無駄にしていたこと・・今気づけたことに感謝します。毎日の振り返りノートを作って、これから日々の前進や反省を記します。これから素晴らし い人生を送るためには、行動あるのみですね。コーチングを受けるようになって、「行動しなくては何も変わらない」と痛感しています。そして、「誰も私に行動を起こさせることはできない。自分でやると決めるしか方法はない」とも。

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 中略にしていますが、セッション直後からの数々の行動報告が書いてありました。行動が速いと言われるひとが、1日でする行動量と同じくらい、行動を起こされていました。
 これからの課題としては、アウトプットの習慣をつけることで、学習効果が高まる実感をされることかと思います。何事も続けてみることなので、2週間に1度のペースのセッションで、習慣化されていくでしょう。「幸せなのに不満」とおっしゃっていた言葉が、クライアントさんの辞書から、やがて消えそうですね。