あるクライアントさんが、会社の昇進面接があるとのことで、特典30分セッションがありました。リピーターのクライアントさんなので、セッションが結果へと結びついたり、転機の決断などに関わっています。

 今回の面接は、社内といえども、全く自分のことを知らない人との面接のようです。クライアントさんとしては、自分がやってきたことを直接見ていない人との面接ということに、まず不利ではないか? とちょっと思われているようでしたので、ここはサクッと一言で、「だったら、転職の面接のようなものですね。知らない人に自己アピールをするというスタンスで行きましょう」と可能性にフォーカスさせました。クライアントさんも、「評価してもらっていない人だけど…」と問題にフォーカスして不安になっていたので、真実が見つかりセットポジションが明確になったようでした。

 前回の面接は通らなかったとのことで、志望動機が弱いのではないかとご自身でおっしゃっていました。近くの上司にも「仕事内容は悪くないけど、まじめだよね」と、どちらかというと控えめな印象に映っているようです。そういうタイプのひとが、どうアピールをしていけばいいのでしょうか?

 クライアントさんのアイデアとしては、会社のポジションが上で理想の働き方をしている人のイメージを借りて、自分もそういう風になっていきたいみたいに語ろうと考えているとのことでした。
 しかし私は、クライアントさんの頭の中で、「こう志望動機を言うべきだ」みたいなところで考えている感じがしました。

 本心はどうなのでしょうか? 私はこうフィードバックしました。

「会社の中の目指す位置よりも、将来独立できるような人になりたい! と、もっと大きく未来を見据えた回答をする方がインパクトありますよ」

「でも、会社て長く働いてほしいというのがあるのかなと思うので、そう言ってしまって、大丈夫なんでしょうかね」

「それでOKの会社のほうが、ちょっと不安ですね。長く働くという意味は、そこそこ合わせながらやっていきます…という感じに取られるとおもいますよ。それは控えめですよね。今の時代は、昔と違うのではないでしょうか」

「なるほど」

「しかも、将来自分の仕事を持ちたいって、こっちのほうが本心ですよね。全体の統括MGRになることで、自分の経験が増えますし、今、○○さんにとって、もっと大きな場が必要でしょう。だから、ポジションを下さい、お願いしますという感じで…、要するに面接はお願いの場ですね」

j どんどんアングルを変えていくことで、クライアントさんの本心が明確になっていきました。しかし、やはり「評価されていない感じ」の気持ちのほうが、まだ捨てきれてないようで…。

「結果も出せているんですけど、会社の中では評価されない感じがしているんです。会社のアピールに沿ったやり方にしないといけないのではないかと。自分のやり方だと、自己流なので、それで結果を出してもあまり認められないという感じがしています」

「前の会社のときから、いつもそこを問題視していますよね。でも前の会社でも売上1位を取れましたよね。自分のやり方は、外から見えないのだから、自分のやり方で、部下が成果をだしたりしたのなら、自分で自分を認めること。会社から評価されようというのは、捨てることですよ」

「会社の中にいるには、会社の方に合わせなくてはいけないと思うこともあります。実際、浮いた行動をとることがあるんで」

「会社のなかでも自分らしく働けているひとは、そんな感じですよ。自分なりのやり方を持っている人は、会社の中でも成果を出す。合わせようとしなくていいです」

ここの思い込みを捨て去らないと、クライアントさんのなかで、「これでいいんだ」と自信に変わらないでしょう。

「うわべの志望動機より、自分の本心が伝わると思いますよ。独立もできるくらい頑張りたいんですよね。自分の経験値を上げるために、場所を与えてほしい、どこに行っても通用する人になりたい。だからお願いしますって、伝えられるといいですよね」

 どこか、会社に合わせようとしなくちゃいけない、合わせない自分はダメだ・・・みたいな感じがありましたが、今回はそれを払拭して、自分の本心で言葉を選んで伝える機会となるのではないでしょうか。これで、過去のパターンから大きく変化するでしょう。

クライアントさんは、セッション後どう感じたでしょうか? メールが来ました。


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本日のセッションありがとうございました。
確かに、前回の面接のときは上辺の志望動機だったので、
上司に、「本当に○○になりたいのかな?」と
思われてしまったのではないかと思います。
今回は、本音の部分から話をすることで、
「本当に○○になりたい」という気持ちを伝えてみたいです。

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 この後、たまたま目についたので、ホリエモンの本を読みました。私が一言でクライアントさんのアングルを変える、そのアングルがそっくりだなと笑いながら読みました。



 困ったときは、何か理由をつけまくろうとしているときです。だからそんなときこそ、いつも本音に立ち戻る。それで失敗したとしても、それは通過点となり、本音の波動が、また次のピッタリを見つけてくれるのだと思います。


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