60分セッション2回コースの1回目は、「婚活しているけれど、まだパートナーが見つかっていないので、他にも出逢える可能性など考えてみたい」というテーマでした。
 
 現在の様子をお聴きしたあと、「どんなパートナーがいいんですか?」と質問してみました。すると、たいてい世間で言われるようなタイプの項目が答えとして出てきました。あまり温度が感じられません。それは、「独立したら何をしたいですか?」と聞いたときに、ありがちな答えに似ている類でした。

 私も、「独立して何をしたいですか?」と聞かれたときに、「出版したい」というのがありました。今思えば、それは「独立してからやることリスト」のようなもので、本当に自分が望んでいたものとは違ったのだと、なかなか実現しないなと思った独立5年目に気付いたのです。それは、メニューからただ選んだだけのものであったと。

 私は、「本当に求めているパートナーをもっと明確にすることですね」とフィードバックしました。「どうしてそれがほしいのですか?」というところからです。


10949-NMUEYV 願いが叶うスタート地点は、自分が心から望むものに、気づくことから始まるのだと思います。
 では、どうしたら自分が心から望むものに気づけるのでしょうか?

 「私はこういう人生を歩みたい、そのためにこういうのが欲しい」ということを深く考えだしたときに、「本当の望み」になっていくのではないかと思います。
 それには、頭で考えているだけではわからないものなのです。実際に行動してみて、幸せとか、心地よいと感じる「感覚」を知ることからかもしれません。
 つまり、結果だけにこだわらない形で、出逢いのプロセスを楽しむということを、クライアントさんに新しい行動として提案してみました。


 それから1ヵ月半後、2回目のセッションとなりました。クライアントさんの行動がかなり変化していました。なんだか楽しそうです。(笑)今までは、結果に落ち込んだりもしていたそうですが、色々な人と会っていくなかで、自分が何が心地よいのか? を感じることにフォーカスできているご様子でした。傷つくことがなくなったとおっしゃっていました。楽しいプロセスの積み重ねが、よりよい結果も生むと思います。もはや、プロセスだけで、もう幸せを感じられるのが、真実かもしれません。

 クライアントさんの変化は、婚活だけではありませんでした。自分の「感じ方」にフォーカスするようになったことで、他にも影響が出ていたのです。
 「NOのときも、はっきりとわかるようになってしまったのです!」と。むしろこれまで、NOを感じないようにしてきたことにも気付かれていました。

 コーチングの資格を取得し、モニターさんのセッションを始めているという話もしていらっしゃいましたが、コーチングをしていて違和感が生じてきてしまったようです。
 「コーチングを甘く見ていました」とクライアントさんが、潔くおっしゃいました。自分が相手にする質問に嘘をつけないし、ごまかせない。自分の在り方そのものがコーチングであること。365日整える恐さも出てきたと。

 「コーチングスキルを磨くために、どんなことに取り組んできたのか?」。クライアントさんに質問されたので、私の試行錯誤について色々とシェアしました。
 色々と聞いてくださったクライアントさんは、1回目の対面セッションのときより、感情が豊かになられて、魅力が増しているようにも感じました。

 私の想定外なところで、すごく変化していました。婚活も転職もビジネスも、願望という点でセッションの基本は同じです。

 自分が本当に望んでいることが明確になれば、願いはきっと叶うのだと思います。
 それは、世間の「これが幸せでしょう」みたいなメニューから選ぶのではなくて、自分にとって本当に大切な理由であること。 きっと驚くような人生が待っていると思います。