2015-12-12-14-24-17 私のセッションの形は、自分が思い描いていた境界線のない自由度の高い感じを目指してきたけれど、今回撮影するHさんとのセッションは、さらに自由度を引き出して貰っているところがあります。2年前には私の写真が好きだということで、フォトグラファーを依頼されました。私も人がまだビジネスにもしていない頃から、人に仕事を頼むことがありますが、そういうことをする人は少ないので、Hさんならではの、人を見る視点なのかと思います。

 自己探求であるコーチングは、ポートレート撮影とコラボさせることが可能で、そのときのありのままの自分が写真にも表れてしまうのだと感じています。Hさんの提案に私の可能性も引き出してもらいました。

 「堀口さんみたいに、自由な感じになりたいんです。私もそっちの世界に!」。
 ずっとそんなことを言っていたHさんは、自由でいていいはずなのに、自分で不自由にさせているとしか思えない感じでした。ご自身でもそのことについて、わかっていらっしゃいました。

 7年前、対面セッションをしたときに、「子供の頃、鏡の前で自分と約束したんです」と言っていました。右下腹部辺りに、それがある感じ。自由を思い描いても、そこから調整される思考から、自分の行動へと結びついており、なんとなく思い通りに行かなくなっていたようです。

 その存在について、明らかにわかったのが先週の対面セッションでした。妄想が不安な気持ちを作りあげていたのは、いつもそこから発信されていたということに。
 妄想でなく、現実を見ていけばいいということもわかっていましたが、長年お付き合いしていた思考は、不安がなくなったことにも不安を感じていたようです。
 そのモヤモヤについて、セッションで言語化され、「暇になったんですね」と私がフィードバックしたときに、不安を考えていた時間がポツンと空いたのか! と、腑に落ちたようでした。

 暇になる=今を生きることができるのです。

 そのセッションの後、時間があったので、ポートレートのための「新しい自分」の服選びとRITZの当日予約でヘアサロンも変えることになりました。

 私が選んだ服は、「エレガントなパリジェンヌ風」です。パリジェンヌな感じは、着飾るというよりも、わりとさらっとしている印象があります。最低限のアイテムで、Hさんを生かした仕上がりを目指しました。
 Hさんも「絶対着ない!」と言いながら、大変気に入ったペイズリーのワンピースと、シンプルなアクセサリー、アウターは柔らかなニットコートです。靴は、ブーティーかラウンドトゥーのパンプスを合わせるように提案しました。また、ポイントに「赤のポシェット」も。

 スッキリしたと思いきや、セッションの後はモヤモヤが増幅されたようです。その後の1週間は、右下腹部辺りの違和感が強くなり、初めて遠隔ヒーリングを受けたとか。

 翌日、すごくスッキリと目覚めて、それ以降エネルギーが体中をめぐり、食欲が2倍に。(笑)エネルギーを使う人は、食欲あるし、消化も速いので、その感じ良くわかります。1週間の間にすっかり生まれ変わっていました。


 ポートレートの日。2年前のポートレート&ファッションアドバイス時に購入した「山吹色のマフラー」をしてこられました。指し色としてばっちりです!では、パーフェクトな冬晴れのポートレート撮影へ出発しましょう。

 ちなみに、2年前のポートレート写真と最近までのHさんのFBのプロフィール写真です。どんな変化が見られるでしょうか?

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前回のファッション&ポートレート撮影レポート記事。


■ルートは、お台場→汐留→丸の内です。

 パリと言えば、カルーセルや観覧車。ゆりかもめの「お台場海浜公園」駅を下車してすぐの通りに、コンコルド広場のように観覧車が背後に大きく見える場所があるのを知っていました。信号を渡ると言えば、ビートルズですが、パリジェンヌですからクールな感じで。

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 私の好きなベーカーリーで腹ごしらえです。Hさんは家業のパン屋さんです。揚げてないカレーパンの絶品さに驚いていました。

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 砂浜ショットです。中吊広告でその構図にハッとさせられたのが、鳥取砂丘で撮影されたとみられるショットでした。砂しか見えない中に人物がいるというものです。ちょっとそれをアレンジさせてみました。

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 海浜公園を歩いていると、黄色のコントラストが美しいグリーンの垣根みたいのが見えてきたので、そこの隙間に入り、妖精みたいなショットも撮影。と、そのとき、「ここから見える海がすごい奇麗ですよ〜」とHさん。見てみたら不思議なアングル。私がそこから写真を撮ることにしました。向こうの世界を覗き込んでいるかのような雰囲気です。

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 Hさんが「自由になりたい!!!」と叫んでいたとき、きっと向こう側の景色が、こんな感じで見えていたのでしょう。もう、Hさんはそちら側ですよ、というメッセージ性のある写真になりました。心の自由を持てた感が、一緒に映り込んでいる「大きな犬」や「黄色のウインドサーフィン」にも表れている感じですね。マグリッドが描きそうな絵画的な構図となりました。


 それから、汐留のイタリア街へゆりかもめで移動。駅を降りて、TOPPAN FORMS SHIODOMEのアーチ型の壁から見えるJRAの建物の構図が美しく見えたので、そこを歩いている写真を撮りました。

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 新橋駅から東京駅へ移動。東京駅の西洋と和が融合する建造物を背景に。山吹色が映えます!

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 東京駅から皇居を突き抜ける、まるで滑走路のような、このみちで。

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 ビルの合間から、ちょうどこの銀杏だけに太陽の光が届いていました。

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 ビル風の木枯らし。

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 最後、三菱一号館美術館へ。ここの建造物は19世紀後半のイギリスで流行したクイーン・アン様式です。
 3時間が経過し、ハイヒールで足も痛いということで、道すがらワンピースに合うローファーを購入。パンプスも悪くはなかったのですが、やはりオフィス感が否めなかったので、こちらの靴のほうが、今の気分には合っていそうですね!

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日本ではまずできないであろう、階段ショットを。

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 私は対面セッションが控えていたので、4時間で撮影、移動、買いもの含め相当ハードなポートレートの日となりました。対面セッションのあと、写真の整理を一緒にしていたら、おなかがすき過ぎてしまい、久々にステーキ屋「アウトバック」のことを思いついてしまいました。

 レストランに着くと、土曜夜ですし少し並びました。「狭い席になってしまうかもしれませんが、よろしいでしょうか?」とアシャの人に言われましたが、4人掛けテーブルへ案内されました。私たちの前後の人は2人掛けテーブルになっていたので、ラッキーでした。でも、狭い席にならないだろうなと、どこかでわかっていました。

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 一人当たり250gはステーキをたいらげたでしょうか?! 見事完食です。おまけにHさん、35歳の誕生日のため、サービスで花火つきアイスまでやってきました。

 フィナーレは、消化活動の一助にと本気カラオケへ。熱い1日が終わりました。


 「自由になるって、そういうことなんでね」
私が、おなかが空いてステーキのことしか考えられなくなっていたとき、Hさんが発言したことは、とても的を射ていると思いました。心が自由になれたとき、今を楽しめることができると言うことを。