「面接開始から5分くらいで二次面接が決まりました」
1ヵ月半くらい前は、応募するという行動に移すことも、若干先延ばし感のあったクライアントさんでしたが、スイッチが入ってから、セッションを2週間に1回、もしくは、進捗によって早めたりと、ペースをあげて一気に歩みを進ませています。

 行動の変化を起こすのは、クライアントさんがすることです。しかしながら、4年前に初セッションのご依頼を頂いてから、クライアントさんの激変ぶりを対話でサポートしてきた私も、手ごたえを味わわせてもらっているのを感じます。結果を出すコーチングをしないと、私も意味がないと思いますので。

 この面接の前日に、志望動機を改めて添削して欲しいとのことで、クライアントさんからメールを頂きました。前回のセッションで、より伝わる志望動機、PRについて、引き出すための問い、視点を投げかけたのです。しかし、もっとよりよく伝わるようにできると思ったので、こんなアドバイスをクライアントさんにメールしました。

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志望動機拝見しました。
切り口としてそもそも変化させたほうがいいかもしれません。
自分の経験や特技をアピールするというよりも、
そもそもその会社の何に共感したのか?
を語ることも必要です。

例えば、私がアパレルに転職したとき、
内定後、幹部の人たち4人と話す場が設けられたのですが、
その時にこんなことを言われました。

「これから、会社を大きくしていくにあたって、
堀口さんには、土台としてマニュアルを作って貰ったり
してもらえたらいいかなと思っています」と。

結局、それとは違うことになりましたが、(笑)
採用されるというのは、そういうことです。

自分がどう貢献できそうか?
そこを想像した上で、もう一度書きなおしてみてください!

*・゜゚・*:.。..。.:*・゜

j そして、またメールがきました。そこには、その会社の提供しているものに共感しているということが書いてありました。
 私は、事実を用いて、説得力を持たせる必要があると感じたので、「実際の生活において、自分がどう活用しているのか?」を語るようにと、また返事をしました。

 すると、「実際のところ、なんとなく好きくらいで、本当の志望動機は・・・・」と返信がきました。
 私は、「おお、遂に本音が出てきたじゃないか!いい調子!」と思いました。(笑)その返事を拝見して、私がアパレルに就職するときと似ているなと思いました。私は、「服が好きじゃないけれど、自分のマネジメント力を試したい!」というのが、本音だったからです。嘘をついて「服が好きです」と言うよりも、「服のことはよくわからないのです」と、実は面接の始めから、私は面接官に伝えました。自分の弱みを先にさらけ出した方が、アドバンテージを取れる気がしたので。後で気づきましたが、その面接官、社長だったのです。(笑)

 そのあと、クライアントさんから「オブラートに包んでないバージョン」の返事が送られてきました。
 「はい、その意気込みを根底にもっていきましょう」と私は返事をしました。
 クライアントさんからまた返事がきて、「あら、これでいんですか? じゃあ、これでいきます!」と。

 午前1時頃までメールのやり取りをしていたので、最後に、ミスチル『足音 〜 Be Strong』のYouTubeリンクをお送りしたら、「ニヤニヤします! 明日も楽しめそうです」と返事がきました。

 翌日、「面接開始から5分くらいで二次面接が決まりました」のメールがきたということです。結果はまだ先ですが、そのほかの会社も引き続きあたってみる気力も十分のようです。

 いろいろな切り口で、志望動機も用意しましたが、全く使わずでした。しかし、何がヒットしたのかというと、私が引き出すことに成功したのは、「クライアントさんの本音」だったのだと思いました。


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