面接対策のセッションがありました。応募のときは、職務経歴書などの校正のお手伝いもしました。クライアントさんの書いたものは、しっかりと事実を並べて書かれていたのですが、ところどころもったいなかったので、シンプルかつ伝わりやすく編集をしました。同じ内容なのに、より伝わるものになっていたことに、クライアントさんも驚いていました。採用担当の方もお仕事たくさんありますから、一度で読んでわかるものに仕上げることも、こちらのおもてなしです。(笑)その後、書類で落ちることはなく、順調に面接へと進んでいます。

 しかし、初の面接は反省点があったようなので、次への対策として、面接の質問をネットで検索し、さらに答えられるようにと早速アウトプットに取りかかったようですが、質問を知っても、また同じようにしか答えしか答えられないなと、感じたようです。

 セッションでは、前回の反省点を踏まえながら、改めて面接での自己PRについて、何が足りなかったのかなど、考えてみることになりました。

 クライアントさんは、これまで勤務してきた2社で成果を上げており、1位を取ったとか、優勝した、なども履歴書けるので、PRできることは色々あります。しかし、クライアントさんが希望する職種は、他の人もきっとそのような受賞歴を書いている人も、いっぱいいらっしゃるのではないかと想像します。周りと同化してはなりません! クライアントさんが自分の面談を客観視したときに、「言っていることが、一辺倒な答えになっている気がします」とおっしゃいました。

10 「会社で出した結果だけでなく、自分のキャラクターについて語れるエピソードが不足しているのではないか?」と私はフィードバックしました。
 キャラクターと言えば、「努力家」、「社交的」、「継続力がある」、「寛容」など、そういった言葉で表す類です。しかし、伝えるときに、そのまま言うのはナンセンスです。 

 「努力家です、と言わなくても、努力家が伝わるようなエピソードを話しなさい」と、大学3年生の冬に中谷彰浩さんの講演で教えてもらいました。私は、いつもそれだけを考えています。

 そして、ポイントを押さえるべきところは、会社のHPなどにある「求める人材像」の項目を熟読し、そこにあう人材像につながるようなエピソードを紐づけておけばいいのです。

 例えば、「自分からアイデアを出すことが好きな人、明確な目標がある人、自身のキャリアアップを実現させたい人」など、書いてあると思います。既にそのような人材であることをアピールするためのエピソードを、用意しておけばいいのです。そうすることにより、それぞれの企業にカスタマイズして語ることが出来て、より効果的でしょう。

 そこまでピックアップすることができたら、後はエピソードを面白く語ることを考えます。これは、練習が要りますので、周りの友達などに話してみて、相手の反応を見ながら、修正していきましょう。面接に受かる人はそこまでやっているということです。

 セッションが終わって翌日、早速クライアントさんよりエピソードが書かれた用紙が送信されてきました。先ほど、さらに添削をしたところです。
 「面接を受けることで、伝え方まで勉強になりますね」と言いながら、クライアントさんも、楽しんでやられているようです。必ずや嬉しい結果を出しましょう。