「頑固な後輩にどう伝えるか?」というテーマでした。クライアントさんは20代後半に入り、後輩のことをみる立場になることもあるそうで、「もうちょっと怒ったりしないとだめですよ・・・」と周りの人に言われたことが気になったそうです。クライアントさんは、「態度の指導は後々人間関係が面倒になってしまうこともありそうだし、怒るのはちょっと違うなというのもある。だけれども私もいつか言わないと・・・」と思いながら、その場を曖昧にしているようでした。
後輩とあるご案内を作っていたときのこと、そこに値段を記載するかどうか? について、後輩は「書かない方がいい」の一点張りで、話合いにならなかったようです。結局、他の人が値段を書いた方がいい理由を説得する形で、ようやく後輩も折れたようです。しかし、その後輩は腑に落ちないような印象だったとのことでした。
また、頑固な後輩とのやりとりで、他の人は「その言い方を改めた方がいい」と注意をしている場面もみたようでした。しかし、全然改善は見られずのようでした。こんなとき、どんな風に言えば、後輩も自分の態度を改めてみようかなと思うのでしょうか?
これは、「コミュニケーションスキル」を知ることが必要です。私がクライアントさんに「怒る」以外で、どうやって後輩に気づかせるか? 知恵をシェアしました。
どちらかと言うと、私もクライアントさんと同じく、厳しく言うのは避けていたと思います。
しかしコーチなったばかりの頃、クライアントさんが成功とは程遠い方向へ行きそうになったとこちらが感じると、「その方法は違いますよ」と、ジャッジしてしまったことがありました。そのセッション後、クライアントさんから「傷つきました…」とメールを頂き、「違う」という言葉は、相手が否定されたと感じる言葉だと、ようやく気付いたのです。よかれと思って言ったことが、隠れて相手を否定していたなんて、その頃は全く気づけませんでした。
では、どうすれば相手自らが、軌道修正することを見つけられるのでしょうか?
方法としては、「フィードバック」スキルを使います。「私はこう感じました」と、主語がI(私)のIメッセージで言うことです。私が、20歳のころアルバイト先で、「意地っ張りだね」と社員さんに言われたとき、自分の行動を改めようとすぐに思いました。YOUメッセージで「その言い方は直した方がいい」といういい方もあったのでしょうが、私にとっては、相手がどう感じたのか? 感じた事実をそのまま言われたことに、とても気づきがありました。「事実を伝える」というフィードバックは、相手が自分で気づくことができるのです。
クライアントさんが、コミュニケーションスキル、「Iメッセージで事実を伝える」を知ったことで、後輩に言ってみようかなという気持ちになってきました。
しかし、私の方でまだ気になったことがありました。「それにしても、なぜ値段を書かないと言ったのか?」です。何の意図があったのでしょう。「そこをなぜ引き出してあげなかったのか?」ということも気になります。後輩が言葉にすることが苦手そうだったら、言葉にできるように引き出してあげるコミュニケーションとれたのではないかと言うことです。
「自分の考えを曲げないことが、あまりよいことではないこと」と、クライアントさんの周りでは、なっている様子でしたが、「自分の意見を持っているし、問題意識を持っている」とも言い変えられるのではないでしょうか?
もし私だったらこう言うでしょう。
「なるほどね〜。それ、新しいな〜。値段が最後になっていると、これだけメリットあるんだから、買うかって、思ったりすることもあるよね」と。相手が理由を語りたくなるように、調子に乗せる感じが必要です。(笑)今回は上司の方が、説得する形で終わっていますが、後輩から引き出すことで、折衷案になったかもしれないのです。
後輩にとっても、自分の意見がディスカッションの対象になったというだけでも、認められたと感じられるのではないでしょうか?今後のやる気にも繋がります。
「こちらがどう伝えるか?」という話で終わりそうになっていましたが、これからのクライアントさんの課題として、「ディスカッションを活性化出来る上司になること」という目標も見えてきたのです。
コーチは怒らないで、クライアントの行動を変えることができているのは、クライアントさんの意見をニュートラルに受け止めることで、ディスカッション、対話を活性化させることが出来ているからなのです。
それこそ上司の方が「こうするべきだ」の一点張りになっていることもあるかもしれません。周りの意見に耳を傾けるのは、目上だけに限ったことではないと思います。
今日はこちらの質問はいかがでしょうか?
ディスカッションをしていますか?
後輩とあるご案内を作っていたときのこと、そこに値段を記載するかどうか? について、後輩は「書かない方がいい」の一点張りで、話合いにならなかったようです。結局、他の人が値段を書いた方がいい理由を説得する形で、ようやく後輩も折れたようです。しかし、その後輩は腑に落ちないような印象だったとのことでした。
また、頑固な後輩とのやりとりで、他の人は「その言い方を改めた方がいい」と注意をしている場面もみたようでした。しかし、全然改善は見られずのようでした。こんなとき、どんな風に言えば、後輩も自分の態度を改めてみようかなと思うのでしょうか?
これは、「コミュニケーションスキル」を知ることが必要です。私がクライアントさんに「怒る」以外で、どうやって後輩に気づかせるか? 知恵をシェアしました。
どちらかと言うと、私もクライアントさんと同じく、厳しく言うのは避けていたと思います。
しかしコーチなったばかりの頃、クライアントさんが成功とは程遠い方向へ行きそうになったとこちらが感じると、「その方法は違いますよ」と、ジャッジしてしまったことがありました。そのセッション後、クライアントさんから「傷つきました…」とメールを頂き、「違う」という言葉は、相手が否定されたと感じる言葉だと、ようやく気付いたのです。よかれと思って言ったことが、隠れて相手を否定していたなんて、その頃は全く気づけませんでした。
では、どうすれば相手自らが、軌道修正することを見つけられるのでしょうか?
方法としては、「フィードバック」スキルを使います。「私はこう感じました」と、主語がI(私)のIメッセージで言うことです。私が、20歳のころアルバイト先で、「意地っ張りだね」と社員さんに言われたとき、自分の行動を改めようとすぐに思いました。YOUメッセージで「その言い方は直した方がいい」といういい方もあったのでしょうが、私にとっては、相手がどう感じたのか? 感じた事実をそのまま言われたことに、とても気づきがありました。「事実を伝える」というフィードバックは、相手が自分で気づくことができるのです。
クライアントさんが、コミュニケーションスキル、「Iメッセージで事実を伝える」を知ったことで、後輩に言ってみようかなという気持ちになってきました。

「自分の考えを曲げないことが、あまりよいことではないこと」と、クライアントさんの周りでは、なっている様子でしたが、「自分の意見を持っているし、問題意識を持っている」とも言い変えられるのではないでしょうか?
もし私だったらこう言うでしょう。
「なるほどね〜。それ、新しいな〜。値段が最後になっていると、これだけメリットあるんだから、買うかって、思ったりすることもあるよね」と。相手が理由を語りたくなるように、調子に乗せる感じが必要です。(笑)今回は上司の方が、説得する形で終わっていますが、後輩から引き出すことで、折衷案になったかもしれないのです。
後輩にとっても、自分の意見がディスカッションの対象になったというだけでも、認められたと感じられるのではないでしょうか?今後のやる気にも繋がります。
「こちらがどう伝えるか?」という話で終わりそうになっていましたが、これからのクライアントさんの課題として、「ディスカッションを活性化出来る上司になること」という目標も見えてきたのです。
コーチは怒らないで、クライアントの行動を変えることができているのは、クライアントさんの意見をニュートラルに受け止めることで、ディスカッション、対話を活性化させることが出来ているからなのです。
それこそ上司の方が「こうするべきだ」の一点張りになっていることもあるかもしれません。周りの意見に耳を傾けるのは、目上だけに限ったことではないと思います。

ディスカッションをしていますか?
コメント