新しい自分に生まれ変わるとき。 : ライフコーチ堀口ひとみ 1D1U

　「自分を否定する気持ちについて」というセッションでした。90日コーチング4回目までに、「本来の自分」に気づいてしまい、やりたいと思うことも変わってきて、今趣味でやっていることも、辞めようかと思い始めるほど、内面が変化していらっしゃるようです。

　そして、新たにやりたいことが出てきてしまったようなのですが、もう一人の自分が「そんなにあれこれやったら、体が持たないよ」とか、「目的もはっきりしないんだから、そんなことやってもお金の無駄遣い」とか、浮かんだ思いを否定しに入るそうです。
　一方で、新しいことができるようにちょうど時間が空いたり、自分の思いに対して、宇宙の反応も速いようです。

　今までの自分VS新しい自分が、内面で葛藤しあっている状況です。変わることが怖いのかもしれないと、クライアントさんがおっしゃいました。

　「止めようとするもう一人の自分が、どうしたら納得するかですよね」と、私は、クライアントさんと問いを共有しました。

　すぐに私の方に、答えが浮かびました。「お金の管理をすることで、見極められる自分へと変化して、潜在意識も納得感が出てくると思いますよ」と。

　「なぜお金？」という、視点の変え方でしたが、クライアントさんに必要だったようです。
　「私、どんぶり勘定の方ですね～。娘が『パスモの残金がなくなった』と言ったら、使い道を確かめずにチャージしたり、他にお小遣いもあげているんですけどね…」とおっしゃいました。

　深いところで変化をしたことで、潜在意識の方では思ったことがすぐに現実化するという現象が起きているけれど、現実にはまだ追いついていない感じで、自分の変化についていけていない状況だったのです。セッション5回目にして、「現状把握」というテーマが浮上しました。

　私は、2か月前から、毎日お財布の中身を整理するという習慣を持ち始めました。レシートと小銭を毎日抜く作業をしています。それで、家計簿をつけているわけではないですが、買うときに、見極めることを意識的にすることが自然と身に着いたのです。
　スーパーでの10％引きくらいでは、数字としてはあまり変わりはないかもしれませんが、「余裕を持って見極めている感じ」を持てるということが、新しい自分のスタンダーとなり、安心感へとつながってきています。
　変化したら、「選び方」も新たに見直してみることなのかもしれません。そうすれば、もう大丈夫！　となるのだと思います。
　　
　全然関係ないようで、つながっているかなと思うので、シェアしたい話があります。

　先日、私は12月に企画しているWinter Liveで歌う曲を決めていました。3曲目は全員が楽しめるように、懐かしの「ＴＫメドレー」を思いつきました。その中に華原朋美さんの『I’m proud』を入れたので、昨日YouTubeで見ていました。そこに華原さんの情熱大陸も見つけたので、見てみることにしました。

　32歳から休業して39歳で再復帰という流れで、心のリハビリ中にずいぶん変わられたのでしょう。「声が太くなり、聴く人が安心できる声になった」と、彼女のボイトレの先生が言っていました。私もこの3年くらいで、精神面が落ち着いてきたことで、声が太く変わったので共感しました。

　それで、彼女の復帰後のアルバムとして、自分の曲を改めてカバーするものを発表されたそうです。わざわざ自分で歌ったものを自分でカバーするとは、丁寧な作業だと感じました。

　しかしながら、そこには深い意味があって、過去の自分と今の自分を統合し、今の自分にＯＫを出すような作業だったのかなと想像しました。昔の自分の存在を消すのではなくて、成長して変化して、新しい自分に生まれ変わったことを表現したかのように感じました。