「働き方も含め未来のことを考えたい」ということで、90日コーチングのご依頼を受けました。
6年前の30歳前半までは達成感があったようですが、それ以降停滞感を抱いているようです。そのたびに新しい行動を重ね、色々な国で暮らしていらっしゃるようです。数年前にアメリカの大学院に留学したり、昨年は出産も経験されたようですが、今は仕事にもすっかり慣れてしまって、かつてのような情熱がないということでした。
停滞感と言いつつも、とても行動的な方のようにお見受けしたので、「エネルギーが有り余っているようですね」と私がフィードバックすると、「そーなんですよ!」と返ってきました。じゃあ、何か新しいことをまたやってみる? と考えてみても、独立するまでのスキルはないし、器用貧乏な感じがしていて、コレというものが見つからないとのこと。
自己表現をしようと、日本にいる両親に近況を知らせる目的も兼ねてブログもずいぶんと書いていらっしゃるようです。目標を持とうと思っても、何をやりたいのか?が出てこないようなのです。これまで、様々な体験をしてこられたんだなと感じるほど、ユニークなものをお持ちのようにも感じました。きっと、人からは行動的な人だと思われていることでしょう。では、一体この先は、何をしていけばいいのでしょうか?
お話しを30分くらい聞いたところで、私は感じたことを伝えました。「器用貧乏ってことは、ゆっくり考えたり、深めるのが苦手なところはありますか?」と。
すると、「そうですね。自分の専門性がないですね。これだけは人に負けないがないです」と。ご自身では「専門性がない」ことに若干不安を感じていらっしゃるようでもありました。
人のことは、表情、内容、反応から察することはよくあるそうなので、「自分が自分のボスだったら、自分にどんなことをさせたいですか?」と質問してみると、「自分のことはわからないですね…」とおっしゃいました。
自分のことはよく見えないです。だけれども、色々話を聴いて、私が「これじゃないですか?」というのとも違う気がします。クライアントさんが自分で「これだ!」とならないと、腑に落ちないと思うのです。
クライアントさんは、普段は日本人のコミュニティーにも参加するそうですが、あまりコミュニティーに属することは苦手のようで、なかなか自分のことを話す機会もないとのことで、セッションではたくさんお話しをお聞きしました。これから勉強したいと思っていること、好きなことなど、色々話して頂くうちにクライアントさんは、「ゆっくり考えること」が一番腑に落ちてきたようです。
20代は目標があって、どんどん実現させてきたけれど、最近は目標を見失って…というテーマでのセッションは、よくあることなのです。35歳前後の方によく見られます。「燃え尽きた」そう表現される方もいらっしゃいます。
私も「何をしたらいいのかわからない」となったのは、36歳の時のことでした。知人のスピリチュアルカウンセラーに「何もしない」と言われた時、そんなアプローチがあるのか?!と驚きましたが、今思えば、そのアドバイスは正解だったのです。
「どんどん進むだけではなく、土壌を整えたり、節目を作ったりすることが、次の成長のために必要なこと。40歳以降の自分の準備のような期間です。何もしないことですね」と私は言いました。
クライアントさんは、昔の恋愛を思い出したようです。何もしなくなったとき、うまくいくようになったようでした。(笑)
そして、「深めること」について、考えていきました。ずっと何気なく続いているブログがあります。最近は、書くのが億劫になっているようですが、「深める」を意識して、文字数を多くしてみたり、小論文を意識して書いてみたり、アウトプットの工夫はできるでしょう。
するとクライアントさんは、「インプットしないとアウトプットができないかもしれない」とおっしゃいました。「だから、何もしないんですってば!」と私は心の中で思いましたが。(笑)
私も、インプットしないとアウトプット出来ないと危惧したことがあって、メンターに相談したことがありました。するとメンターは、「アウトプットはまだ5%しかしていないと思いますよ」とおっしゃるのです。そのときに潜在意識の大きさに納得できて、インプットよりもアウトプット多目という配分で日々過ごしていくと、今までのアウトプットの仕方が3割程度だったのか!と思えました。「今までは、ここで終わり」としていたところを、もうひと文章付け加えて見ようと試みると、段々とコアな部分が見えてくることに気づきました。だんだんと自分の中心に近づいていくような作業となったのです。
最後にクライアントさんに「コーチングは初めてでしたか?」とお聞きしました。
2年前に、セッションを受けるかどうか決める、お試しセッションを受けたことがあったようなのですが、「何をしたらいいかわからない」のに「目標を決めないからですよ」の一点張りで、話が堂々巡りになってしまったそうです。その人のコーチングは申し込まなかったとおっしゃっていました。値段もかなり高い方だったようですが。
3年前は、「何もしない」とクライアントさんの視点を変えつつも、私も「何もしない実験中」でしたので、ちょっと自信がありませんでしたが、その後、私もアプローチを変えたクライアントさんたちも、目標を立てる以上のものが手に入ったようですから、このアプローチは深いです。
焦りからやることを決めないことです。深めることをしていきながら、自然と湧いてくる欲求を待つことが必要な時期もあるのです。
「何もしない」と決めて、与論島に行ったのに、自転車を借りて、いつもの癖で何かしてしまう自分に気づいた時は、苦笑するしかありませんでしたが!走っている時は、走っている景色しか見えませんが、ゆっくりし始めたら、今までとは違う景色を見てしまうのです。
何もしないで、「海カフェ」でボーっとしていたとき、近くに座った父子の会話が聴こえてきて、「私の夢が叶っていた!」ことに、はたと気づいたのでした。
今日はこちらの質問はいかがでしょうか?
ゆっくりと考える時間を作っていますか?
*・゜゜・*:.。..。.:*・゜
10/8(水)堀口ひとみ独立8周年トークイベント
★Episode2:「ビジネスを継続させる仕組みづくり」
自分のビジネスを継続していくには、仕組みを作り、技術を磨くことが大切と感じています。これは、すべてのビジネスにも言えることです。私の入口は、インターネットだけですので、多くの方が想像するよりも、 ずっと楽にお客様に認知していただいていると思います。独立はしたけれど、仕事がなかなか軌道に乗らず困っている方や、経営者の視点を知ってみたい方へ、視点、着想、可能性が広がるヒントとなれば幸いです。
6年前の30歳前半までは達成感があったようですが、それ以降停滞感を抱いているようです。そのたびに新しい行動を重ね、色々な国で暮らしていらっしゃるようです。数年前にアメリカの大学院に留学したり、昨年は出産も経験されたようですが、今は仕事にもすっかり慣れてしまって、かつてのような情熱がないということでした。
停滞感と言いつつも、とても行動的な方のようにお見受けしたので、「エネルギーが有り余っているようですね」と私がフィードバックすると、「そーなんですよ!」と返ってきました。じゃあ、何か新しいことをまたやってみる? と考えてみても、独立するまでのスキルはないし、器用貧乏な感じがしていて、コレというものが見つからないとのこと。
自己表現をしようと、日本にいる両親に近況を知らせる目的も兼ねてブログもずいぶんと書いていらっしゃるようです。目標を持とうと思っても、何をやりたいのか?が出てこないようなのです。これまで、様々な体験をしてこられたんだなと感じるほど、ユニークなものをお持ちのようにも感じました。きっと、人からは行動的な人だと思われていることでしょう。では、一体この先は、何をしていけばいいのでしょうか?
お話しを30分くらい聞いたところで、私は感じたことを伝えました。「器用貧乏ってことは、ゆっくり考えたり、深めるのが苦手なところはありますか?」と。
すると、「そうですね。自分の専門性がないですね。これだけは人に負けないがないです」と。ご自身では「専門性がない」ことに若干不安を感じていらっしゃるようでもありました。
人のことは、表情、内容、反応から察することはよくあるそうなので、「自分が自分のボスだったら、自分にどんなことをさせたいですか?」と質問してみると、「自分のことはわからないですね…」とおっしゃいました。
自分のことはよく見えないです。だけれども、色々話を聴いて、私が「これじゃないですか?」というのとも違う気がします。クライアントさんが自分で「これだ!」とならないと、腑に落ちないと思うのです。
クライアントさんは、普段は日本人のコミュニティーにも参加するそうですが、あまりコミュニティーに属することは苦手のようで、なかなか自分のことを話す機会もないとのことで、セッションではたくさんお話しをお聞きしました。これから勉強したいと思っていること、好きなことなど、色々話して頂くうちにクライアントさんは、「ゆっくり考えること」が一番腑に落ちてきたようです。
20代は目標があって、どんどん実現させてきたけれど、最近は目標を見失って…というテーマでのセッションは、よくあることなのです。35歳前後の方によく見られます。「燃え尽きた」そう表現される方もいらっしゃいます。
私も「何をしたらいいのかわからない」となったのは、36歳の時のことでした。知人のスピリチュアルカウンセラーに「何もしない」と言われた時、そんなアプローチがあるのか?!と驚きましたが、今思えば、そのアドバイスは正解だったのです。
「どんどん進むだけではなく、土壌を整えたり、節目を作ったりすることが、次の成長のために必要なこと。40歳以降の自分の準備のような期間です。何もしないことですね」と私は言いました。
クライアントさんは、昔の恋愛を思い出したようです。何もしなくなったとき、うまくいくようになったようでした。(笑)
そして、「深めること」について、考えていきました。ずっと何気なく続いているブログがあります。最近は、書くのが億劫になっているようですが、「深める」を意識して、文字数を多くしてみたり、小論文を意識して書いてみたり、アウトプットの工夫はできるでしょう。
するとクライアントさんは、「インプットしないとアウトプットができないかもしれない」とおっしゃいました。「だから、何もしないんですってば!」と私は心の中で思いましたが。(笑)
私も、インプットしないとアウトプット出来ないと危惧したことがあって、メンターに相談したことがありました。するとメンターは、「アウトプットはまだ5%しかしていないと思いますよ」とおっしゃるのです。そのときに潜在意識の大きさに納得できて、インプットよりもアウトプット多目という配分で日々過ごしていくと、今までのアウトプットの仕方が3割程度だったのか!と思えました。「今までは、ここで終わり」としていたところを、もうひと文章付け加えて見ようと試みると、段々とコアな部分が見えてくることに気づきました。だんだんと自分の中心に近づいていくような作業となったのです。
最後にクライアントさんに「コーチングは初めてでしたか?」とお聞きしました。
2年前に、セッションを受けるかどうか決める、お試しセッションを受けたことがあったようなのですが、「何をしたらいいかわからない」のに「目標を決めないからですよ」の一点張りで、話が堂々巡りになってしまったそうです。その人のコーチングは申し込まなかったとおっしゃっていました。値段もかなり高い方だったようですが。
3年前は、「何もしない」とクライアントさんの視点を変えつつも、私も「何もしない実験中」でしたので、ちょっと自信がありませんでしたが、その後、私もアプローチを変えたクライアントさんたちも、目標を立てる以上のものが手に入ったようですから、このアプローチは深いです。
焦りからやることを決めないことです。深めることをしていきながら、自然と湧いてくる欲求を待つことが必要な時期もあるのです。
「何もしない」と決めて、与論島に行ったのに、自転車を借りて、いつもの癖で何かしてしまう自分に気づいた時は、苦笑するしかありませんでしたが!走っている時は、走っている景色しか見えませんが、ゆっくりし始めたら、今までとは違う景色を見てしまうのです。
何もしないで、「海カフェ」でボーっとしていたとき、近くに座った父子の会話が聴こえてきて、「私の夢が叶っていた!」ことに、はたと気づいたのでした。
今日はこちらの質問はいかがでしょうか?
ゆっくりと考える時間を作っていますか?
*・゜゜・*:.。..。.:*・゜
10/8(水)堀口ひとみ独立8周年トークイベント
★Episode2:「ビジネスを継続させる仕組みづくり」
自分のビジネスを継続していくには、仕組みを作り、技術を磨くことが大切と感じています。これは、すべてのビジネスにも言えることです。私の入口は、インターネットだけですので、多くの方が想像するよりも、 ずっと楽にお客様に認知していただいていると思います。独立はしたけれど、仕事がなかなか軌道に乗らず困っている方や、経営者の視点を知ってみたい方へ、視点、着想、可能性が広がるヒントとなれば幸いです。
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