知り合いの人に、HP制作を頼まれたようなのですが、進捗確認のメールを出しても、回答が来ず滞り気味のようです。なのに、○月上旬に完成してもらわないと困ると突然言われ、今の情報量と、他の人の仕事も依頼されている上、無理な話なので、落とし所はどこにするか?悩んでいるようでした。

 「今度連絡します」と言われ、1ヵ月連絡が来ないことがざらだったり、会うけれど、「また連絡します」と言われるだけで、何の進展もないしで、クライアントさんは、仮の画像、文字を入れたりして作る努力もされているようですが、できたらできたで、「ちょっと写真がごちゃごちゃしすぎますね」と、改善を求められたり。にっちもさっちもいかないことになっているようでした。

 今回、急に○月上旬と言われて、さすがにそれは無理があるといった旨の返事をしたそうなのですが、「だったら、もっと言ってくれればよかったのに。メールを拝見すると、こちらがなんとかしなくちゃいけないようになっていますけど」と言われてしまったとか。

 クライアントさんとしては、「いやいや、何度も伝えているし、あなたの回答を待っていたけれど、来なかったのだから…」と当然ながら思ったようです。とりあえず、○月上旬には納期が延びたようですが…。
 明日はコーチングもあるし…そこで客観的に考えようと思って、「明日、またメールをします」とだけして、それ以上考えないようにして、どうにか自分を立てなおしていたようでした。

「いや、それは困った人ですね〜」と私が言うと、クライアントさんは、共感してもらったことで、ちょっと安心したようでした。(笑)

 そして、私がクライアントさんとその人とのやり取りの中で、これはと思ったのが、「こちらがなんとかしなくちゃいけないようになっていますけど」と言ったセリフです。

「ぜんぶ人のせいですね〜その方は。きっとさぞかし毎日辛いんじゃないですか?」

「そうなんです。いつも『辛い』って言っています。その人が言うことは、なんか他のひとといつも違うな〜とは思っていたんですけど、それって人のせいにしている発言だったんですね。私も理解が難しかったわけですね。イラっとして、困ったな…と思ったところで止まっていました」

 ということで、相手のありのままを理解できたところで、どう対応していくか? について考えることにしました。

 クライアントさんもイラっとしたまま返事をしてしまっては、きっと相手の不備を指摘するような言葉を発してしまうと思いますので、ここは冷静に、「その人の発言した事実を汲み取る」ことです。感情を逆なでしないような言い方に配慮することはできます。そのほうが、相手も考えが進みやすいのです。ニュートラルな言い方を考え抜きましょう。

・「もっと言ってくれればよかったのに」と相手が言ってきているのですから、
→「そうおっしゃっていただけると助かります。これからは細かくメールをさせてください」とか。

・「完成予定を○月上旬でお願いします」と相手が言ってきているのですから、
→「○月上旬までということですので、間に合うためにも、3日以内にお返事して頂けると助かります。また、ご回答がない場合は、決定ということで先に進ませます。よろしくお願いします」とか。

・忙しくて考える時間をあまりもてないようなので、YESかNOで答えられるくらいの簡単なものを示すとか。

 クライアントさんも対応策がわかって、一安心のようでした。


s 最後に私は言いました。「それにしても、『ぜんぶ雪のせいだ』ってキャッチコピーありますけど、『ぜんぶ人のせいだ』ですね。辛そうですね…。その人が、いつか人のせいにするのをやめることができることも祈りつつ…」と私が言うと、「その人に会ったら『せんぶ人のせいだ!』のキャッチコピーがその人の顔の横に見えてきそうで笑ってしまいそうです。人のせいにする人なんだ、とわかると対応策が見えてきますね。私も、もっと人を見る目が欲しいです。そうすれば、イラットしなくて済みそう。今日は、本当にスッキリしました!」とのことでした。

 「相手の反応に驚いて困ったまま」という方は少なくありません。相手の様子をありのままに見て、対応できるところまで考えが至ると、自分に柔軟性が出てくるので、ある意味強くなれます。

 また、人のせいにしないにしても、自分のせいにしがちな人も辛くなります。自分が謝るところでないのに、とりあえず「ごめんなさい」で済ましてしまったりもします。自分が悪いで思考が止まると、相手のことを見落としがちなのです。冷静に相手と自分の事実を検証してみて、「謝る個所はここ」とか「謝るとは違う言葉」を見つけると、今後のために復習すればいいという捉え方になり、ニュートラルです。


 今日はこちらの質問はいかがでしょうか?

困った相手が現れたとき、どう対処していますか?