憧れの会社に転職できたのに、どんなに頑張っても仕事でのミスが多く、辞めるべきか、辞めないべきか? 悩んでいるとのことでした。
仲のよい友達に相談すると、「辞めたら」と言われ、上司などに相談すると、「せっかくいい環境にいるのだから、辞めないで1年は続けた方がいい」と言うのだそうです。そう言われると、それもそうかもしれない、とまた迷ってしまうというループに入っていました。
「堀口さんはどう思いますか? 私のこと」と、私も聞かれました。私は、その人がしたいことを支持したいと思っています。
試しに、「あと半年頑張ってみたらどうでしょう?」と伝えてみると、「そんなの無理です」と即答でした。(笑)じゃあ、本心は辞めることなのでしょうか。
迷う理由、辞めない理由、辞める理由、転職活動が不安な理由など、色々と言葉にして頂きました。
転職活動が不安な理由として、「自分にはこれがある、というものがない」、「・・・円しか貯金がないから無謀」、「自分の力が発揮できないところに身を置きたがる傾向にある」、「他人に指摘をされたら、じゃあこっち、と極端な行動に出る傾向がある」というのが出てきました。
ここで、そもそものクライアントさんの思考パターンが出てきたのです。
まず、「・・・円しか貯金がない」に関してです。
事実を見るならば、お金がないというのは、0円になったときに、初めてそう言うのです。
クライアントさんのおっしゃったことばを分解してみると、
「貯金が・・・万円しかない」=「貯金は・・・万円だ」+「しかないと感じている」
ということです。
では、「しかない」と感じているという感情の事実。一体、どんな不安、恐怖心があるのでしょうか?
「他人に指摘をされたら、じゃあこっち、と極端な行動に出る傾向がある」について考えてみました。
それは、「いつも、他人からの意見にリアクションをしている」と見ることもできます。
「あなたが私についてそう言うなら、そっちにします」を繰り返していたら、どうなってしまうでしょうか。その都度振り回されて、自分の本心も分からなくなりそうです。これは、不安な気持ちを引き起こす理由の一つになっていそうです。
事実を見られるようになると、楽観的になれる気がします。楽観的というのは、無理にポジティブにしているような印象を持ったこともありますが、単に「事実を見ることができる人」のことではないかと思うのです。
以前、コミコレセミナーでは、「ロジカルシンキング」というテーマについて行いました。
そのとき、播磨さん以外全員が、事実と感情がごっちゃになっていることに気付きました。
私も、そのセミナーをすることで、自分もまだごっちゃにしてしまうことがあることに気付いたのです。約6時間のセミナーが終わって、ようやく私もその視点を習得できたのです。
考えてみたら、その視点、ずっと私も欲しかったものでした。
独立前から3年間くらい、メンターの金井さんとメールのやり取りをしていました。金井さんのメールがあっさりすぎて、なんでこんなにこの人はシンプルなんだろう? 思考が違う? と、ずっと感じていました。
私が、アパレルの店長を辞めることについて、金井さんにメールをしたことがありました。私が辞めることでの会社やスタッフへの影響について、少し心配していることを書いたのです。すると、「堀口さんが辞めるという事実があるだけで、何も変わらないのです」と。
そして、「そうか、辞めて大丈夫だ」と思えました。
金井さんは、いつもメールの中で「出来事の事実」を拾ってくれていたのです。だから、私の行動がシンプルになって、どんどん夢実現へ向けて進んでいけたのだと思います。
ただ、「出来事の事実」だけ拾っていくと、「自分が感じていることの事実」をおざなりに無意識にしていて、痛いのに、痛くない! と進んでしまう傾向もありました。
そして、気づいてあげなかった感情が溜ってきてしまったのか、そのつけ?が独立して4年目くらいに巡ってきました。 うまく進んでいるのに、なぜか心が晴れない感じがしていたのです。
それから、頭と心のバランスを整えるために、仕事は減らし、自分と向き合う時間を増やしました。その甲斐があって、今はとてもいい状態で、進むことが出来ていると感じます。
事実と感情を分けることができるので、囚われていることから解放される時間が短くなり、何かを進めるために思考する時間が増えたように感じています。ボーっとする時間も惜しい感じがしなくなりました。むしろ取り入れています。
事実には、「出来事の事実」と「自分が感じていることの事実」があると言うことです。
両方を整理しながら見ていくことができると、思考がシンプルになっていくのです。
このセッションでは、そのようにして事実と感情をゆっくりと見ていきました。
そしてついに、「自分にあうことを探したいです」とポロっと心の声が出てきました。
最後に、クライアントさんが、ご自身でまとめていらっしゃいました。
「何が向いているか探しながら、辞めるつもりで考えること。やりたくないことを挙げること。事実と感情を分けて、客観性を取り入れていくこと」と。
思考の交通整理のようなセッションとなりました。案外、口にしていないことってあると思います。ひとつひとつ丁寧に事実を見ていくと、浮かび上がってくるように本心が見えてくるのです。
事実と感情を分けて考察してみるのは、傾聴において、とても大切な視点なのです。
今日はこちらの質問はいかがでしょうか?
頭の整理の時間を持っていますか?
仲のよい友達に相談すると、「辞めたら」と言われ、上司などに相談すると、「せっかくいい環境にいるのだから、辞めないで1年は続けた方がいい」と言うのだそうです。そう言われると、それもそうかもしれない、とまた迷ってしまうというループに入っていました。
「堀口さんはどう思いますか? 私のこと」と、私も聞かれました。私は、その人がしたいことを支持したいと思っています。
試しに、「あと半年頑張ってみたらどうでしょう?」と伝えてみると、「そんなの無理です」と即答でした。(笑)じゃあ、本心は辞めることなのでしょうか。
迷う理由、辞めない理由、辞める理由、転職活動が不安な理由など、色々と言葉にして頂きました。
転職活動が不安な理由として、「自分にはこれがある、というものがない」、「・・・円しか貯金がないから無謀」、「自分の力が発揮できないところに身を置きたがる傾向にある」、「他人に指摘をされたら、じゃあこっち、と極端な行動に出る傾向がある」というのが出てきました。
ここで、そもそものクライアントさんの思考パターンが出てきたのです。
まず、「・・・円しか貯金がない」に関してです。
事実を見るならば、お金がないというのは、0円になったときに、初めてそう言うのです。
クライアントさんのおっしゃったことばを分解してみると、
「貯金が・・・万円しかない」=「貯金は・・・万円だ」+「しかないと感じている」
ということです。
では、「しかない」と感じているという感情の事実。一体、どんな不安、恐怖心があるのでしょうか?
「他人に指摘をされたら、じゃあこっち、と極端な行動に出る傾向がある」について考えてみました。
それは、「いつも、他人からの意見にリアクションをしている」と見ることもできます。
「あなたが私についてそう言うなら、そっちにします」を繰り返していたら、どうなってしまうでしょうか。その都度振り回されて、自分の本心も分からなくなりそうです。これは、不安な気持ちを引き起こす理由の一つになっていそうです。
事実を見られるようになると、楽観的になれる気がします。楽観的というのは、無理にポジティブにしているような印象を持ったこともありますが、単に「事実を見ることができる人」のことではないかと思うのです。
以前、コミコレセミナーでは、「ロジカルシンキング」というテーマについて行いました。
そのとき、播磨さん以外全員が、事実と感情がごっちゃになっていることに気付きました。
私も、そのセミナーをすることで、自分もまだごっちゃにしてしまうことがあることに気付いたのです。約6時間のセミナーが終わって、ようやく私もその視点を習得できたのです。
考えてみたら、その視点、ずっと私も欲しかったものでした。
独立前から3年間くらい、メンターの金井さんとメールのやり取りをしていました。金井さんのメールがあっさりすぎて、なんでこんなにこの人はシンプルなんだろう? 思考が違う? と、ずっと感じていました。
私が、アパレルの店長を辞めることについて、金井さんにメールをしたことがありました。私が辞めることでの会社やスタッフへの影響について、少し心配していることを書いたのです。すると、「堀口さんが辞めるという事実があるだけで、何も変わらないのです」と。
そして、「そうか、辞めて大丈夫だ」と思えました。
金井さんは、いつもメールの中で「出来事の事実」を拾ってくれていたのです。だから、私の行動がシンプルになって、どんどん夢実現へ向けて進んでいけたのだと思います。
ただ、「出来事の事実」だけ拾っていくと、「自分が感じていることの事実」をおざなりに無意識にしていて、痛いのに、痛くない! と進んでしまう傾向もありました。
そして、気づいてあげなかった感情が溜ってきてしまったのか、そのつけ?が独立して4年目くらいに巡ってきました。 うまく進んでいるのに、なぜか心が晴れない感じがしていたのです。
それから、頭と心のバランスを整えるために、仕事は減らし、自分と向き合う時間を増やしました。その甲斐があって、今はとてもいい状態で、進むことが出来ていると感じます。
事実と感情を分けることができるので、囚われていることから解放される時間が短くなり、何かを進めるために思考する時間が増えたように感じています。ボーっとする時間も惜しい感じがしなくなりました。むしろ取り入れています。
事実には、「出来事の事実」と「自分が感じていることの事実」があると言うことです。
両方を整理しながら見ていくことができると、思考がシンプルになっていくのです。
このセッションでは、そのようにして事実と感情をゆっくりと見ていきました。
そしてついに、「自分にあうことを探したいです」とポロっと心の声が出てきました。
最後に、クライアントさんが、ご自身でまとめていらっしゃいました。
「何が向いているか探しながら、辞めるつもりで考えること。やりたくないことを挙げること。事実と感情を分けて、客観性を取り入れていくこと」と。
思考の交通整理のようなセッションとなりました。案外、口にしていないことってあると思います。ひとつひとつ丁寧に事実を見ていくと、浮かび上がってくるように本心が見えてくるのです。
事実と感情を分けて考察してみるのは、傾聴において、とても大切な視点なのです。
今日はこちらの質問はいかがでしょうか?
頭の整理の時間を持っていますか?
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