7/27(土)に独立7周年講演として「相手が話したくなる傾聴力」というテーマでお話しさせていただきます。そこで、本番までの間、なぜ私が「傾聴力」について伝えていきたいのか? をこちらのブログにたまに連載していこうと思っています。
第7話「嫌いな人と仲良くなりなさい」です。
私が、アパレルに入社して半年が過ぎた頃、社長に「嫌いな人と仲良くなりなさい」と言われました。ショックというか、「なぜ?」と思いました。理解に苦しむ人とは付き合わなくても、人生生きていかれると思っていたのです。
その頃、店長をしていました。私がやろうとしていることに、手伝ってくれる仲間もいたので、その人たちから「やる気」を広げていけばいいのかな? と思って、自分の仕事は一生懸命に行い、みんなをリードしようと考えていました。
しかし、その態度は社長から見たら、関わろうとしているスタッフと、必要最小限の付き合いをしているスタッフがいると、明らかに映ったのでしょうか。でも、正直そうだったと思います。
特に、オシャレには詳しくなかったので、高感度の話をしているスタッフには、入ることができなくて、気後れしていました。何を聞いていいかもわからないし、そういう人こそ、なんとなくツンケンしているように見えて、怖い感じだったのです。だから、怒らせないように、必要なことだけ伝達して過ごそうと思っていました。
「嫌いな人と仲良くなりなさい」。
しかし、そう言われても、なかなか難しいと感じていました。その人が、ファッションの話しに詳しいからといって、褒めたたえる感じもわざとらしいし、下手に何かを言ってしまい、自分が突っ込まれることも恐れていました。
その課題は、次の店に持ち越されました。
次の店でも、私から見ると高感度のクセモノっぽい人がいました。でも、きっとその人をキーパーソンとして、店を盛り上げていけばいいことも、なんとなく感じました。
仕事を依頼することはできても、「ありがとう」と返すのが精いっぱいで、そのスタッフがしたした仕事に対して、感想を言うこともできませんでした。
きっと、高感度なのでしょうが、何か素晴らしいのか? 言葉にして表わすことが出来なかったのです。
それから、渋谷店に異動してセールスは前年を死守はしてはいましたが、その程度では、上司も褒めるところも見つからないでしょう。
ある日の社長とのミーティングで、言われた言葉があります。
「感性を磨きなさい」と。
「店長の仕事が、うまくできないのは、店長のノウハウがないからだ」と思い込んでいた私は、有名なコンサル会社が開催している店長セミナーに行かせて欲しいと社長にお願いしてみたときにそう言われたのです。
「教えてくれないからできない」と思っていたのですが、「自分が考える力がなかったから成長できなかった」のだと、そこで初めて気づいたのです。
まずは、ウインドウを作ってくれるスタッフに感想が言えるようになりたいと、東京のショウウインドウの写真が色々と掲載されたHPを発見して、見比べることで感想が段々と言えるようになっていきました。そして、実際にそのHPをウインドウ担当のスタッフにもシェアして、一緒に意見を言い合えるようになっていきました。
一緒に同じものを見ていると、スタッフはそこまで見ているのに、私はそこまで見ていないということも、たくさん見つかっていきました。
スタッフの言うとおり、そこまで見られるようになると、ますます面白い発見を私もできるようになっていくことが、楽しくて仕方ありませんでした。
気がつけば、「嫌いな人と仲良くなりなさい」ができるようになっていきました。
「どうしたら、そうできるの?」と問いかけることで、相手の魅力的な部分が引き出されていきました。嫌いだと思っていたのに、とても好きになっていきました。
さらに、そのおかげで、私がオシャレと言われるようになれたのです。人気ブログランキングファッション1位を獲得できたのも、スタッフたちのおかげです。「このコーディネートのテーマは?」と言うと、答えが返ってくるような皆でしたから。
身近にもいました。嫌いな人ではありませんが、とっつきにくい妹が。(笑)
彼女もどちらかと言うと、感性のあるタイプです。ずっと美術をやっていたので。
私とは、全く接点がないので、妹であるのに、つかず離れずくらいの位置でちょうどいいと思っていました。
しかし、お店の苦手なスタッフと仲良くなれたことをきっかけに、妹にNY旅行へ行こうと、初めて誘ってみたのです。
私は、きっちりと計画を立てたいタイプ。妹は、ついてくるだけ。既にそこも違います。
そんな妹が、私の嫌な部分をあげるとすると、「計画通りに行かなかったとき、凄くがっかりしているところ」と答えたことがありました。図星すぎて、怒りを通り越し、(笑)「計画を立てなくても、なんとなく楽しめる人になりたい」と思ったものです。
聴くことは、その人の世界に入っていくこと。そして、自分の知らなかったものの見方を教えてもらうことで、自分がもっと楽しめるということを実感したのです。
自分か相手に入っていく態度は、相手の存在価値を生かすことにもつながるのです。
「嫌いな人と仲良くなりなさい」は、私の人生を変えた言葉です。自分だけが頑張るのではなく、相手の潜在能力も引き出すことで、成果につながりました。そして、相手が生き生きし、喜ぶ顔がそこにあったことが、私が一番嬉しかったことなのです。
第7話「嫌いな人と仲良くなりなさい」です。
私が、アパレルに入社して半年が過ぎた頃、社長に「嫌いな人と仲良くなりなさい」と言われました。ショックというか、「なぜ?」と思いました。理解に苦しむ人とは付き合わなくても、人生生きていかれると思っていたのです。
その頃、店長をしていました。私がやろうとしていることに、手伝ってくれる仲間もいたので、その人たちから「やる気」を広げていけばいいのかな? と思って、自分の仕事は一生懸命に行い、みんなをリードしようと考えていました。
しかし、その態度は社長から見たら、関わろうとしているスタッフと、必要最小限の付き合いをしているスタッフがいると、明らかに映ったのでしょうか。でも、正直そうだったと思います。
特に、オシャレには詳しくなかったので、高感度の話をしているスタッフには、入ることができなくて、気後れしていました。何を聞いていいかもわからないし、そういう人こそ、なんとなくツンケンしているように見えて、怖い感じだったのです。だから、怒らせないように、必要なことだけ伝達して過ごそうと思っていました。
「嫌いな人と仲良くなりなさい」。
しかし、そう言われても、なかなか難しいと感じていました。その人が、ファッションの話しに詳しいからといって、褒めたたえる感じもわざとらしいし、下手に何かを言ってしまい、自分が突っ込まれることも恐れていました。
その課題は、次の店に持ち越されました。
次の店でも、私から見ると高感度のクセモノっぽい人がいました。でも、きっとその人をキーパーソンとして、店を盛り上げていけばいいことも、なんとなく感じました。
仕事を依頼することはできても、「ありがとう」と返すのが精いっぱいで、そのスタッフがしたした仕事に対して、感想を言うこともできませんでした。
きっと、高感度なのでしょうが、何か素晴らしいのか? 言葉にして表わすことが出来なかったのです。
それから、渋谷店に異動してセールスは前年を死守はしてはいましたが、その程度では、上司も褒めるところも見つからないでしょう。
ある日の社長とのミーティングで、言われた言葉があります。
「感性を磨きなさい」と。
「店長の仕事が、うまくできないのは、店長のノウハウがないからだ」と思い込んでいた私は、有名なコンサル会社が開催している店長セミナーに行かせて欲しいと社長にお願いしてみたときにそう言われたのです。
「教えてくれないからできない」と思っていたのですが、「自分が考える力がなかったから成長できなかった」のだと、そこで初めて気づいたのです。
まずは、ウインドウを作ってくれるスタッフに感想が言えるようになりたいと、東京のショウウインドウの写真が色々と掲載されたHPを発見して、見比べることで感想が段々と言えるようになっていきました。そして、実際にそのHPをウインドウ担当のスタッフにもシェアして、一緒に意見を言い合えるようになっていきました。
一緒に同じものを見ていると、スタッフはそこまで見ているのに、私はそこまで見ていないということも、たくさん見つかっていきました。
スタッフの言うとおり、そこまで見られるようになると、ますます面白い発見を私もできるようになっていくことが、楽しくて仕方ありませんでした。
気がつけば、「嫌いな人と仲良くなりなさい」ができるようになっていきました。
「どうしたら、そうできるの?」と問いかけることで、相手の魅力的な部分が引き出されていきました。嫌いだと思っていたのに、とても好きになっていきました。
さらに、そのおかげで、私がオシャレと言われるようになれたのです。人気ブログランキングファッション1位を獲得できたのも、スタッフたちのおかげです。「このコーディネートのテーマは?」と言うと、答えが返ってくるような皆でしたから。
身近にもいました。嫌いな人ではありませんが、とっつきにくい妹が。(笑)
彼女もどちらかと言うと、感性のあるタイプです。ずっと美術をやっていたので。
私とは、全く接点がないので、妹であるのに、つかず離れずくらいの位置でちょうどいいと思っていました。
しかし、お店の苦手なスタッフと仲良くなれたことをきっかけに、妹にNY旅行へ行こうと、初めて誘ってみたのです。
私は、きっちりと計画を立てたいタイプ。妹は、ついてくるだけ。既にそこも違います。
そんな妹が、私の嫌な部分をあげるとすると、「計画通りに行かなかったとき、凄くがっかりしているところ」と答えたことがありました。図星すぎて、怒りを通り越し、(笑)「計画を立てなくても、なんとなく楽しめる人になりたい」と思ったものです。
聴くことは、その人の世界に入っていくこと。そして、自分の知らなかったものの見方を教えてもらうことで、自分がもっと楽しめるということを実感したのです。
自分か相手に入っていく態度は、相手の存在価値を生かすことにもつながるのです。
「嫌いな人と仲良くなりなさい」は、私の人生を変えた言葉です。自分だけが頑張るのではなく、相手の潜在能力も引き出すことで、成果につながりました。そして、相手が生き生きし、喜ぶ顔がそこにあったことが、私が一番嬉しかったことなのです。
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