7/27(土)に独立7周年講演として「相手が話したくなる傾聴力」というテーマでお話しさせていただきます。そこで、本番までの間、なぜ私が「傾聴力」について伝えていきたいのか? をこちらのブログにたまに連載していこうと思っています。

 第6話は、「幸せは相手がいるから感じられるもの」です。

 実家に住んでいる4歳と1歳の姪っ子とよく遊びます。一番登場回数の少ない私ですが、私が夕飯時に遊びに行くと、しっぽを振った小犬のように、二人が私のところにやってくるのです。そんな反応は、とっても嬉しいものです。私の方が、私の存在価値を認められている気持ちになります。

 私が床に座れば、ムツゴロウさん状態です。右には4歳、左には1歳がまとわりついてきます。いつも一緒に住んでいる妹が、「私にはそんなにしてこないよ(涙)」と言っていました。

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 実は、そこまで人気者になるために、努力をしてきました。(笑)

 現在4歳の子が、まだ8カ月の赤ちゃんのころ、私が遊びに行くといつも大泣きしていたのです。何が怖いんだろう? と思って、黒い皮ジャンをやめて、女の子の赤ちゃんが着ているような、ピンクの服を着るとか、実行したことがあったのですが、すぐには泣きやみませんでした。

 どうしても、この状況をクリアしたい私は、ネットで検索してみることにしました。

 ある子育てサイトに、8カ月は人見知りをする時期だとありました。そして、どうしたら、泣きやむのか? が書いてあったのです。

 「赤ちゃんが親しくしている人と仲良くする」とありました。
 つまり、「あなたと同じ仲間ですよ」アピールをすれば泣きやむと、私は解釈しました。
 ひつじの群れだったら、ひつじとして、そこに入っていく。しまうまの群れだったら、しまうまとして、そこに入っていく、ということでしょうか。

 早速、実験をしてみました。事前に母やお嫁さんには、作戦を告げておきました。

 実家に着いて、いつもの通りリビングのドアを開けました。それから、おばあちゃんと私は仲良しですよ、をアピールするために、一緒にダンスをして見せたのです。すると、本当に泣きやむのが早くなったのです。毎回、その調子で「仲良し作戦」をして、うまくいきました。

 一方、もうすぐ2歳の姪っ子のほうは、私がお姉ちゃんと毎回遊んでいるのを、赤ちゃんのころから見ていたこともあって、全然人見知りしなかったのです。始めから仲間だと認識してくれたのかもしれませんね。

 「相手にペースを合わせる」ことが、どんなことなのか、とてもよく理解出来た経験となりました。

 姪っ子たちと遊ぶときは、完全に向こうに合わせているのです。その感覚が、自我をなくすことにも繋がっていきました。

 昔の自分だったら、子供が好きなことを予想して、こちらから働きかけて遊んであげるようにしていましたが、今は、予想もせず、子供たちがその場にもってくるおもちゃ、○○ごっこに合わせて遊ぶだけです。そのほうが、遊ぶことが楽になったように感じています。
 また、こちらが、働きかけない分、自発的にどんどん遊びを考えだしてくることも知りました。子供が止まることはまったくといってないものです。

 そのように、毎回遊んでいたら、いつも訪問を喜んでくれるようになりました。それが、私の存在価値も感じさせてくれるわけですから、どちらが与えて、どちらが受取っているのか? もはやわかりませんね。(笑)
 人と心を通わせることが、人生を豊かにするのだと感じています。

 聴くことができるようになって、人生が変わった私の体験談は、本当にたくさん存在します。振り返ってみると、どれもこれも、相手がいてのこと。幸せは相手がいるから感じられるものなのです。
 幸せを感じられる一つのレシピとして、「傾聴力」はとても宝物になると思うのです。