「自分とのコミュニケーションが薄いから、他人とのコミュニケーションも薄くなるのでは?」について考えるセッションがありました。
自分が何をしたいか? 自分がどうしたいのか? 何を食べたいか? わからないなと、ふと感じたようです。
自分とつながっていないことが、人とのつながりも薄くしているのでしょうか。
クライアントさんは、趣味の講座を開かれていることと、コーチングの資格も取られたので、コーチにもなろうとセッションを少し始めているようなのですが、どうも趣味の講座のように自然にいかないのだそうです。
なので、前回のセッションで、とりあえずコーチングは一旦断捨離してみようということになりました。そもそも、コーチングが進まない理由として、コーチングを習い始めたとたんに、自分の感じていることを遠慮してあまり言わなくなって、これまで仲のよかった人と関係が悪くなってしまったというのがあるそうです。
「なんで、なにも言ってくれなくなっちゃったんだろう・・・」と、仲のよかった友人が他の人に吐露したとき、その人が「コーチングを勉強すると、ああなっちゃうらしいよ」と答えたそうです。
ですが、コーチングに出会ったことで、「穏やかな生活が送れている。夫婦のすれ違いもなくなった。夢を実現した」状態になって、以前に望んでいたことは叶ったのです。
「これからはどうなったらいいのでしょうか?」とお聞きすると、
「もっと教える時間が増えるといい。もっと人が来てくれたらいいです。○○をやりたいですね。でも人の役に立つかどうか? を考えてしまって、止まるんです」とおっしゃいました。
何かをするのに、人に何か役立つメリットがないといけないと思っていて、相手が満足しなさそうだと勝手に思って、申し訳なくなるのだそうです。また、相手も喜ぶかどうかを想像する自分の感覚に自信がないし、がっかりさせちゃいけないとプレッシャーとなって、前に進めなくなるようでした。
でも、人が選ぶとき、メリットを読んで決めるだけではない気がします。
「あなたは、こうなれます、こうなれます、こうなれます・・・・」と書いてあるところに人が群がるほど、クレームが起きやすくなるのではないでしょうか。「・・・にならなかった」と。
すると、クライアントさんは、身近な知り合いでお客様と熱く関わりながら、販売をしている人のことを思い出していました。レジでこれからお会計というところでも、色々とお話しを聞かせてくれるのだそうです。「こちらから関わりを持とうとすること」が、クライアントさんに不足しているところだと見えてきました。
「関わろうとしたいのに関わるのを抑えている」という状態です。なぜ、そう抑えるようになったのかとい言うと、その知り合いが、関わりすぎて疲れている場面をよく見るのだそうです。それを見ると、「やめときゃいいのに、疲れるならそんなにやらなきゃいいのに」と思うとか。
私は、感じたことを伝えました。「疲れていいんですよ。それは、関わった結果だから」と。
すると、クライアントさんは、「疲れていいんですか? 人にボロボロになっているところを見せてもいいんですか?」と訊いてきました。
ボロボロになっている自分を見せてはいけないから、疲れない程度に収める。
その不完全燃焼な感じが、自分をもどかしくしている原因なのではないでしょうか。
「やり抜けばいいのに、この辺でまとめておこうと思うところがあります。相手にこうしたほうがいいというところが見つかっても、遠慮して言わず、見えているけれど、見えていないふりをしているときもあります」とお答えになりました。
「先生たるもの、ダメなところ見せてはいけない」という思い込みが、出し惜しみにつながり、不完全燃焼な感じが、自分をもどかしくしていたのです。冒頭におっしゃっていた、「自分とのコミュニケーションが薄い」ということと、つながってきました。
クライアントさんは、コミコレセミナーと併せて対面セッションを受けに来られていて、東京に宿泊中でした。そこで、このあと私がボイトレだったため、「ボイトレの先生の本気レッスンを是非見学しませんか?」と提案しました。
急な展開でしたが、ボイトレの先生は、きっと受け容れてくださるなと思って、メールを一通送っておきました。
すると、レッスンの場所に着くや否や、「あれ? どこかでお会いしたことあります?」と、完全初対面だろうに、そんな台詞をおっしゃったので、私もクライアントさんも笑ってしまいました。
私がワンフレーズ歌うと、先生は、「今、歌ってみてどうだった?」と訊いてきました。
「疲れました〜」と言うと、「疲れないとダメだからね!」と先生がおっしゃったので、先ほどのセッションで、「疲れるほどやらなくてもいいのに〜」とクライアントさんがおっしゃっていた言葉が、一瞬にして吹き飛んでいきました。
私が歌っている途中でも、先生は気づいたことがあると、遠慮なくそのうえを目指すような指摘をしてきます。実際に、指摘される前と後の歌声の違いは、部屋の空気まで変わるほどです。クライアントさんも空気の違いに気づいたようでした。
レッスンが終わってから、ボイトレの先生が、「私は、まだまだこれからなんですよ」という発言をなさったのですが、クライアントさんの「先生は弱みを見せてはいけない」という思い込みも吹っ飛んだようです。
それから、私がよく買いに行く洋服屋さんが、プレセールでしたのでお連れしました。
そこの販売員さんは、その商品についてのこだわりをさらりと語り尽くすような絶妙な熱心さなのです。私も、そこで服を買い始めてから、量販店は足が遠のいてしまったほどです。クライアントさんは、その接客を体験して、「服もただの服でなくなりますね。着ていてもなにか違う感じがします」と感想を述べていらっしゃいました。
この日の体験を通して、私としては、本気の人たちと関わらせていただく日々を過ごせることに改めて幸せを感じました。とても気持ちがよく、1日1日という単位がしっかり完了していく感じと言うのでしょうか。
言わずに後悔するよりも、言って後悔をした方が、よっぽど学習となるでしょう。
こちらから「関わっていく」ことが、なにより大切なことのような気がします。
今日はこちらの質問はいかがでしょうか?
本気だしていますか?
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なので、前回のセッションで、とりあえずコーチングは一旦断捨離してみようということになりました。そもそも、コーチングが進まない理由として、コーチングを習い始めたとたんに、自分の感じていることを遠慮してあまり言わなくなって、これまで仲のよかった人と関係が悪くなってしまったというのがあるそうです。
「なんで、なにも言ってくれなくなっちゃったんだろう・・・」と、仲のよかった友人が他の人に吐露したとき、その人が「コーチングを勉強すると、ああなっちゃうらしいよ」と答えたそうです。
ですが、コーチングに出会ったことで、「穏やかな生活が送れている。夫婦のすれ違いもなくなった。夢を実現した」状態になって、以前に望んでいたことは叶ったのです。
「これからはどうなったらいいのでしょうか?」とお聞きすると、
「もっと教える時間が増えるといい。もっと人が来てくれたらいいです。○○をやりたいですね。でも人の役に立つかどうか? を考えてしまって、止まるんです」とおっしゃいました。
何かをするのに、人に何か役立つメリットがないといけないと思っていて、相手が満足しなさそうだと勝手に思って、申し訳なくなるのだそうです。また、相手も喜ぶかどうかを想像する自分の感覚に自信がないし、がっかりさせちゃいけないとプレッシャーとなって、前に進めなくなるようでした。
でも、人が選ぶとき、メリットを読んで決めるだけではない気がします。
「あなたは、こうなれます、こうなれます、こうなれます・・・・」と書いてあるところに人が群がるほど、クレームが起きやすくなるのではないでしょうか。「・・・にならなかった」と。
すると、クライアントさんは、身近な知り合いでお客様と熱く関わりながら、販売をしている人のことを思い出していました。レジでこれからお会計というところでも、色々とお話しを聞かせてくれるのだそうです。「こちらから関わりを持とうとすること」が、クライアントさんに不足しているところだと見えてきました。
「関わろうとしたいのに関わるのを抑えている」という状態です。なぜ、そう抑えるようになったのかとい言うと、その知り合いが、関わりすぎて疲れている場面をよく見るのだそうです。それを見ると、「やめときゃいいのに、疲れるならそんなにやらなきゃいいのに」と思うとか。
私は、感じたことを伝えました。「疲れていいんですよ。それは、関わった結果だから」と。
すると、クライアントさんは、「疲れていいんですか? 人にボロボロになっているところを見せてもいいんですか?」と訊いてきました。
ボロボロになっている自分を見せてはいけないから、疲れない程度に収める。
その不完全燃焼な感じが、自分をもどかしくしている原因なのではないでしょうか。
「やり抜けばいいのに、この辺でまとめておこうと思うところがあります。相手にこうしたほうがいいというところが見つかっても、遠慮して言わず、見えているけれど、見えていないふりをしているときもあります」とお答えになりました。
「先生たるもの、ダメなところ見せてはいけない」という思い込みが、出し惜しみにつながり、不完全燃焼な感じが、自分をもどかしくしていたのです。冒頭におっしゃっていた、「自分とのコミュニケーションが薄い」ということと、つながってきました。
クライアントさんは、コミコレセミナーと併せて対面セッションを受けに来られていて、東京に宿泊中でした。そこで、このあと私がボイトレだったため、「ボイトレの先生の本気レッスンを是非見学しませんか?」と提案しました。
急な展開でしたが、ボイトレの先生は、きっと受け容れてくださるなと思って、メールを一通送っておきました。
すると、レッスンの場所に着くや否や、「あれ? どこかでお会いしたことあります?」と、完全初対面だろうに、そんな台詞をおっしゃったので、私もクライアントさんも笑ってしまいました。
私がワンフレーズ歌うと、先生は、「今、歌ってみてどうだった?」と訊いてきました。
「疲れました〜」と言うと、「疲れないとダメだからね!」と先生がおっしゃったので、先ほどのセッションで、「疲れるほどやらなくてもいいのに〜」とクライアントさんがおっしゃっていた言葉が、一瞬にして吹き飛んでいきました。
私が歌っている途中でも、先生は気づいたことがあると、遠慮なくそのうえを目指すような指摘をしてきます。実際に、指摘される前と後の歌声の違いは、部屋の空気まで変わるほどです。クライアントさんも空気の違いに気づいたようでした。
レッスンが終わってから、ボイトレの先生が、「私は、まだまだこれからなんですよ」という発言をなさったのですが、クライアントさんの「先生は弱みを見せてはいけない」という思い込みも吹っ飛んだようです。
それから、私がよく買いに行く洋服屋さんが、プレセールでしたのでお連れしました。
そこの販売員さんは、その商品についてのこだわりをさらりと語り尽くすような絶妙な熱心さなのです。私も、そこで服を買い始めてから、量販店は足が遠のいてしまったほどです。クライアントさんは、その接客を体験して、「服もただの服でなくなりますね。着ていてもなにか違う感じがします」と感想を述べていらっしゃいました。
この日の体験を通して、私としては、本気の人たちと関わらせていただく日々を過ごせることに改めて幸せを感じました。とても気持ちがよく、1日1日という単位がしっかり完了していく感じと言うのでしょうか。
言わずに後悔するよりも、言って後悔をした方が、よっぽど学習となるでしょう。
こちらから「関わっていく」ことが、なにより大切なことのような気がします。

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