個人事業主の方のセッションでした。新しいコンサルティングメニューを作ろうと思っているのだそうです。
特にメニューとしていたわけではなかったものが、結果が出始めているとのことだったので、このたびメニューとして加えたいとのことです。
ただ、結果にどこまで責任が取れるのか不安だったり、どこまで責任を取る必要があるのかも、あやふやな感じなので、整理してスッキリしたいとのことでした。
私もそうでしたが、「私のセッションでの成果はどこにでるのか?」を明確にすることは、難しいなと考えていたことがあります。それぞれの望みが違うのは当たり前だからです。そこで、クライアントさんに体験記を書いて頂くことを続けてきました。やはり、その体験記を読んだ人が、「そういう結果、私も得たい」と思い当たるとき、セッションを依頼するきっかけになっているそうです。
まずは、不安なところから消していくために、クライアントさんに「結果がでないとしたら?」と訊いてみました。
すると、「自分のこうしたいを変えないひとは、結果につながりにくい」ということが出てきました。
ただ、「今の自分ならば、妥協案を見つけられるように自分の持っていきかたも身についた」と感じていらっしゃるようです。「何も聞いてくれなくて、何もしてくれなければ変わらないけれど、やってもらえば変わる」というのは、これまでも観てきたようです。
また、「責任を持つ」ということについて、どう考えているか訊いてみました。
クライアントさんは、「結果が出ないと感じた人や、金銭的に無理になった場合、途中で辞めていくものだろうから、そこには執着せずに、相手にお任せする部分」と確認されていました。
「ところで、結果って何?」と質問してみました。
クライアントさんは、「売り上げアップもそうだけれど、仕事が楽しくなって、結果的に結果がでることが大切ですね。収入が増えるだけではないですね。逆に、収入アップだけを目標にしていたら、死にそうになりますから(笑)」と、お答えになりました。
続けて言いました。「凄い結果を出さなければいけない、って私思っていたようです。コンサルを受けるとどうなれるか? 目標が明確でありませんでしたね」と。
つまり、「こんな悩みの人いませんか?」というところはよく考えていたけれど、「こうなりたい人」というところは、具体的に考えていなかったということが、自信が持てない原因だったと、お話ししながら気づかれたようです。
自分が何か悩みを持っているとき、「お客様の声」で、商品を購入することは少なくありません。それは、「悩み」があって「解消された喜びの声」を読むことができるからではないでしょうか。それがあれば、解決するかもしれない、悩みが軽くなるのかもしれない、きっかけになるのかもしれないと感じると、トライしてみようかなと思うわけです。
今回のセッションは、不安な気持ちに対峙したあとの、「結果って何?」という、とてもシンプルな質問が、キーになりました。「不安…」で思考が止まってしまうことも少なくありません。
不思議なもので、私のセッションを申し込んだとたんに、「事態が急展開」を引き寄せる人もいらっしゃいます。不安であることを認めた瞬間から、何かが変わっていくのでしょうか。すると、セッションでは、その次の話ができるのです。
よくわからないけれど、ちょっと行動してみることが、変化につながるのでしょう。
クライアントさんは、新しいメニューもお薦めできるという気持ちが高まったようでした。
今日はこちらの質問はいかがでしょうか?
今、不安に思っていることは何ですか?
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テーマ「相手を思いやる・思いきる」 講師:堀口ひとみ/播磨弘晃
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