先日書いた記事、「相手になんだか伝わっていないようだ…と感じたときの対処の仕方」のクライアントさんが、もうひとつ会話で困ったシーンをテーマに挙げられました。
相手の意見に好き嫌いが含まれていて、自分はそうは思っていないときの会話の円滑な進め方は、どうすればいいのか? 好き嫌いとか、良いとか悪いとかで会話を終わらせたくないので、他にどんな伝え方があるのか? 考えてみたいとのことでした。
たとえば、こんなシーンです。
「○○さんのやり方って、嫌いなのよね」と相手が言ったとき、自分は嫌いというわけではなかったので、返答に一瞬困って、「人によって色々やり方がありますからね」と言ったようです。しかし、そのあと会話が途切れてしまい、少し気まずい空気が流れたようにクライアントさんは感じたようでした。
クライアントさんの気持ちとしては、「○○さん」のことを嫌いと思っていないので、「そうですね」と言えない場面です。同意できないときどう返せばいいのか? 迷うところですね。きっと否定もしたくないでしょう。また、「嫌い」という言葉が、強めの言葉なので、どう返すかは気を使う箇所かもしれません。
ここで、「色々やり方がありますからね」と言われた相手の気持ちも想像してみました。
もしかしたら、自分の発言については触れられず、どちらかというと否定に近い感じを持ったかもしれません。
では、そんな自分の中では同意できないとき、相手にどう返せばいいのでしょうか?
多くの場合、クライアントさんのように、○○さん側にも立たず、その相手側にも立たないような、ニュートラルな位置を探そうとして、「色々やり方がありますからね」と言ってしまいがちなのではないでしょうか。
私も、この仕事をしながらとても困るなぁと感じる場面でした。ニュートラルな位置をずっと模索してきたのです。たとえば、こんな風に返してはどうでしょうか。
「○○さんのやり方って、嫌いなのよね」
「なるほど。○○流のやり方は、好きじゃないんですね。では、他にもやり方を考えてみましょうか…」と。
さりげなく、「やり方を考える」というテーマに戻しています。また、発言を受け止めて、嫌いと言ったことに関して、否定も肯定もしていません。
「嫌い」は、悪いわけではなく、「嫌いと感じた事実がある」というだけのことです。まずは、その「嫌い」と感じている事実を受け取る返し方をすればいいのです。「嫌いなのですね」と、ただ返せばいいのです。その言葉に抵抗があるのなら、「なるほど、好きじゃないのね」と自分なりの言い方に変えることも可能です。
ここでもうひとつ、相手を鏡にして気づけることがあります。「嫌いは、よくないこと」という思い込みがあるのかもしれません。自分の気持ちを「今、そう感じているんだね」とただ受け取る自分であれば、相手がどんな発言であろうとも、「なるほど、そう感じているんですね」と、キャッチできるのです。
いいもわるいもない、相手のありのままを受け取ること。まずは、「相手の気持ちを受け取ること」を、会話はキャッチボールのルールに付け加えてもいいかもしれません。何でも話せる場と相手が感じられると、本題である「やり方を決めたい」の話し合いも進めやすくなると思います。
もしかしたら、ストレートな言葉を発し、相手もこちらの受け止め方の様子をうかがっているのかも…なんて、考えすぎでしょうか。(笑)
相手と会話して、自分の中に違和感が残る場合は、大抵自分の中に思いこみなどがある場合です。気づいたときは、ラッキーと思って向き合って考えてみるのです。そして、自分を解放できると、もっとニュートラルになるでしょう。
「相手のありのままを受け入れてしまう度量の大きさ、かっこいいですね〜」と私が言うと、「そうか、試されていたんですね〜」とクライアントさんがおっしゃいました。
ちょうど、セッションの日が、33歳の誕生日だったとのことで、今年のテーマを「33だから、いい耳を持とうにしようと思っていたんですよ〜」とおっしゃいました。ふと、「グッドイアーですね」とダジャレを言ってしまった私です。(笑)お誕生日おめでとうございます。
今日はこちらの質問はいかがでしょうか?
ありのままを受け入れることについてどう考えていますか?
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ここで、「色々やり方がありますからね」と言われた相手の気持ちも想像してみました。
もしかしたら、自分の発言については触れられず、どちらかというと否定に近い感じを持ったかもしれません。
では、そんな自分の中では同意できないとき、相手にどう返せばいいのでしょうか?
多くの場合、クライアントさんのように、○○さん側にも立たず、その相手側にも立たないような、ニュートラルな位置を探そうとして、「色々やり方がありますからね」と言ってしまいがちなのではないでしょうか。
私も、この仕事をしながらとても困るなぁと感じる場面でした。ニュートラルな位置をずっと模索してきたのです。たとえば、こんな風に返してはどうでしょうか。
「○○さんのやり方って、嫌いなのよね」
「なるほど。○○流のやり方は、好きじゃないんですね。では、他にもやり方を考えてみましょうか…」と。
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いいもわるいもない、相手のありのままを受け取ること。まずは、「相手の気持ちを受け取ること」を、会話はキャッチボールのルールに付け加えてもいいかもしれません。何でも話せる場と相手が感じられると、本題である「やり方を決めたい」の話し合いも進めやすくなると思います。
もしかしたら、ストレートな言葉を発し、相手もこちらの受け止め方の様子をうかがっているのかも…なんて、考えすぎでしょうか。(笑)
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ちょうど、セッションの日が、33歳の誕生日だったとのことで、今年のテーマを「33だから、いい耳を持とうにしようと思っていたんですよ〜」とおっしゃいました。ふと、「グッドイアーですね」とダジャレを言ってしまった私です。(笑)お誕生日おめでとうございます。
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