人間関係の悩みで、クライアントさんが色々と話していました。やがて、「相手の機嫌が悪い=自分が悪いから」と捉えがちな傾向が見えてきたので、そのことについてじっくり考えてみることになりました。
クライアントさんがそう考える癖になった理由として、子供のとき、父親が飲みすぎて騒ぎ立てる傾向があり、いつも「食事の時間が平和になりますように」と、祈っていたそうなのです。そして、末っ子である自分が、うまく立ち回れば大丈夫かしら・・・と気を使っていた傾向があると言っていました。今では、酒乱になる原因は、自分というより、相手がうっぷんを晴らしたくて、そうしていると頭では理解できるそうです。
相手が、キリキリしているように見えると、自分がちゃんと助けられていないことが原因ではないかと、考え始め、もっと手伝わないといけない、手伝っていない自分が悪いんだと、自分を責めると言っていました。
なんとなく、その言葉がうわべに聴こえたので、「手伝わないといけないと本当に思っているのか?」と聞いてみると、相手がキリキリしているくらいなら、始めからそんな行事しなきゃいいのに、何度もやるから、手伝いが生じるじゃないか・・・と、初めて、相手に対しての本音も見えてきました。
いつもならば、自分が悪いのではないかと、一方通行な見方で終わっていたので、相手のことが見えてきたことは、真実が見つかる傾向にあるのです。相手がキリキリしているように見えるのは、自分がそう見えると言うことであって、実際にキリキリの内容は、色々と想像できるものです。その調子で、もっと思っていることを吐き出してもらいました。
相手は、神経質そう。言い方がきついし、緊迫した感じがある。だから、自分は行きたくない。でも、いつもお世話になっているし、手伝わない自分は薄情だし、失敗しちゃいけない、機嫌を損ねちゃいけない・・・・。
一方、相手は、緊張感を持ってやっているくらい、成功させたいと思っているのではないか。自分は、手伝うことになったのだから、自分のできる範囲のことをしよう。
というところに思考が辿りつきました。クライアントさんも、「そうか。それでいいのか」と落ち着いてきました。
今までは、「相手がキリキリしているし、言い方がきついのは、自分の手伝いが足りないからだ」で思考が終わっていましたが、相手の思いとか願いを想像して、ただ検証しながら、真実を探していくと、落ち着いたところに着地できるのです。
クライアントさんは、そこまで考えたことがなったとおっしゃっていました。
不思議なことに、自分を責めたままで物事を処理したつもりでいると、また、同じようなことを引き寄せてしまうのです。「自分を責めていますよ」と言うことを、宇宙が気づかせるかのように。
「自分が悪いんだ」で終わっていると、相手のことは全然見えていないことが少なくありません。私も以前、「相手も悪かったとしたら何だと思う?」という質問を知人にされたとき、「相手のことを悪く考えることは良くないと思っているから、考えたことがありません」と、即答し、それでよいと思い込んでいました。
しかし、後々考えてみると問題は、そこでした。いつも、自分のことしか考えていなかったのです。相手の立場のことも、「自分だったらこうだから、相手もきっとこうだろう」という予想の仕方しか知りませんでした。
大人になるに従って、自分がこうだから、相手はこうだろうというのは、全く通用しなくなり、自分と考えが近い人と付き合って行くことばかりを選び出すようになっていったのです。やがて、店長の仕事に就くようになって、それでは偏っていることに気付き、ようやく、相手は相手として理解することが分かってきました。今は、相手の話している言葉、仕草、行動をありのままに見ることができるようになりました。自分と違うからという前提もなく、ただありのままに。
相手のことは相手にしかわからないですが、「相手の思いは何だろう?」という問いかけが、相手を心の目で見られるし、自分としてもその真実の発見が、一番、心によい気がしています。
「自分が悪いからだ…」というところから、思考をし始めても、辛いことばかりです。一方しか見えていないから、グルグルするのです。
「自分も相手も悪くない」というところから考え始め、「自分はどう感じているのか?」「相手の思いは何だろう?」「自分のことを何か許していないことでもあるのかな?」など、ただ検証していけば、ホッとする真実がきっと見つかるのだと考えています。そして、見つかったとき、自分も相手も同時に許せているのかもしれません。
そのクライアントさんは、コーチとしての活動を始めたばかりで、コーチングを深めるにはどうしたらいいか、を次のセッションのテーマにしたいとおっしゃっていました。
今は、浅いところで質問してしまったり、悩みに対して、回避策を考えて、あたかもそれが答えになってしまうこともあるとおっしゃっていました。自分のコーチングについて「アクをすくっただけのコーチング(笑)」と言われていたので、面白いことをおっしゃるなぁと笑ってしまいました。きっと、私とのセッションの中で、様々な視点で物事を考える経験を積むことで、ご自身のセッションも視点が深まるように思います。
今日はこちらの質問はいかがでしょうか?
本当にそう思っていますか?
クライアントさんがそう考える癖になった理由として、子供のとき、父親が飲みすぎて騒ぎ立てる傾向があり、いつも「食事の時間が平和になりますように」と、祈っていたそうなのです。そして、末っ子である自分が、うまく立ち回れば大丈夫かしら・・・と気を使っていた傾向があると言っていました。今では、酒乱になる原因は、自分というより、相手がうっぷんを晴らしたくて、そうしていると頭では理解できるそうです。
相手が、キリキリしているように見えると、自分がちゃんと助けられていないことが原因ではないかと、考え始め、もっと手伝わないといけない、手伝っていない自分が悪いんだと、自分を責めると言っていました。
なんとなく、その言葉がうわべに聴こえたので、「手伝わないといけないと本当に思っているのか?」と聞いてみると、相手がキリキリしているくらいなら、始めからそんな行事しなきゃいいのに、何度もやるから、手伝いが生じるじゃないか・・・と、初めて、相手に対しての本音も見えてきました。
いつもならば、自分が悪いのではないかと、一方通行な見方で終わっていたので、相手のことが見えてきたことは、真実が見つかる傾向にあるのです。相手がキリキリしているように見えるのは、自分がそう見えると言うことであって、実際にキリキリの内容は、色々と想像できるものです。その調子で、もっと思っていることを吐き出してもらいました。
相手は、神経質そう。言い方がきついし、緊迫した感じがある。だから、自分は行きたくない。でも、いつもお世話になっているし、手伝わない自分は薄情だし、失敗しちゃいけない、機嫌を損ねちゃいけない・・・・。
一方、相手は、緊張感を持ってやっているくらい、成功させたいと思っているのではないか。自分は、手伝うことになったのだから、自分のできる範囲のことをしよう。
というところに思考が辿りつきました。クライアントさんも、「そうか。それでいいのか」と落ち着いてきました。
今までは、「相手がキリキリしているし、言い方がきついのは、自分の手伝いが足りないからだ」で思考が終わっていましたが、相手の思いとか願いを想像して、ただ検証しながら、真実を探していくと、落ち着いたところに着地できるのです。
クライアントさんは、そこまで考えたことがなったとおっしゃっていました。
不思議なことに、自分を責めたままで物事を処理したつもりでいると、また、同じようなことを引き寄せてしまうのです。「自分を責めていますよ」と言うことを、宇宙が気づかせるかのように。
「自分が悪いんだ」で終わっていると、相手のことは全然見えていないことが少なくありません。私も以前、「相手も悪かったとしたら何だと思う?」という質問を知人にされたとき、「相手のことを悪く考えることは良くないと思っているから、考えたことがありません」と、即答し、それでよいと思い込んでいました。
しかし、後々考えてみると問題は、そこでした。いつも、自分のことしか考えていなかったのです。相手の立場のことも、「自分だったらこうだから、相手もきっとこうだろう」という予想の仕方しか知りませんでした。
大人になるに従って、自分がこうだから、相手はこうだろうというのは、全く通用しなくなり、自分と考えが近い人と付き合って行くことばかりを選び出すようになっていったのです。やがて、店長の仕事に就くようになって、それでは偏っていることに気付き、ようやく、相手は相手として理解することが分かってきました。今は、相手の話している言葉、仕草、行動をありのままに見ることができるようになりました。自分と違うからという前提もなく、ただありのままに。
相手のことは相手にしかわからないですが、「相手の思いは何だろう?」という問いかけが、相手を心の目で見られるし、自分としてもその真実の発見が、一番、心によい気がしています。
「自分が悪いからだ…」というところから、思考をし始めても、辛いことばかりです。一方しか見えていないから、グルグルするのです。
「自分も相手も悪くない」というところから考え始め、「自分はどう感じているのか?」「相手の思いは何だろう?」「自分のことを何か許していないことでもあるのかな?」など、ただ検証していけば、ホッとする真実がきっと見つかるのだと考えています。そして、見つかったとき、自分も相手も同時に許せているのかもしれません。
そのクライアントさんは、コーチとしての活動を始めたばかりで、コーチングを深めるにはどうしたらいいか、を次のセッションのテーマにしたいとおっしゃっていました。
今は、浅いところで質問してしまったり、悩みに対して、回避策を考えて、あたかもそれが答えになってしまうこともあるとおっしゃっていました。自分のコーチングについて「アクをすくっただけのコーチング(笑)」と言われていたので、面白いことをおっしゃるなぁと笑ってしまいました。きっと、私とのセッションの中で、様々な視点で物事を考える経験を積むことで、ご自身のセッションも視点が深まるように思います。

本当にそう思っていますか?
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