セミナーにコーチングもついているので、その30分セッションがありました。
テーマは、「転職したい」を最初にあげていたのですが、「行動するときにいつもスムーズに行かず、集中力はないし、身が入らないことが多い」という普段の自分の行動についての悩みを話してみたいということになりました。
だいたい、集中力が続かないときは、「やらなくてはいけないことをしている」状態のときが少なくありません。しかし、そのかたは、やりたくなくても、どうにかやろうとしているところに、一生懸命さが出ています。「やりたくないことを我慢してやっているのではないか」と、訊いてみると、「そうです。やりたくありません」と本心が出てきました。
よくあるパターンとして、こういう場合は、子供時代、月曜から金曜までお稽古ごとが入っているケースです。そのかたも、そうだったとか。やりたいことならすべてよかったのですが、そうでもなかったようです。
母親自身が習い事をさせてもらえなかったから、子供には色々させたいという思いがあったのだそうです。親の愛情とも受け取れますね。
そこに応えようと、やりたくないことも我慢してやってきたと言っていました。我慢しないで、「これはやりたくないな」と言ってもよかったはずです。だから、我慢すると決めたのは、自分自身なのです。やらされていたというよりも、我慢してやることを選んだのは自分です。
あるクライアントさんで、子供の頃、親に左利きから右利きにさせられたことを、いまだによく思っていない方がいらっしゃいました。しかし、友人が、左利きだったところを、右利きに変えられそうになっても、自分で断固、左利きのままで通したこと思い出し、「ああ、自分で右利きになると決めたのか・・・」と、うなだれて言いました。自分の中ではものすごい衝撃の事実に気付いたようです。
いつでも自分で決められるのに、自分の心の中に、「我慢する自分」「怖い自分」「言ったら嫌われちゃうかも」「気持ちと裏腹な自分」「甘えているんじゃないか」「やりたくない」と何人もが意見を言い合っているようです。セッションで話をしながら、「『でも』って、私よく言いますね」と思ったところで、気づいたようでした。
自分が今まで、「やりたいことをやる」選択をしてこなかったからでしょう。未知なる道ですから、「本当にそっちに行ってもいいのかな?」と、気持ちが楽な方へ行くことにも恐怖心が伴います。
だから、恐怖心が起きるのは当然と思って、少しでも行きたいなと思ったのならば、少しずつ進んでいけばいいのではないでしょうか。
やりたいことをやって、楽しく生きている人もいるのですから、そこを信じながら、どうなるかは、曖昧にしておいて、少しずつ進んでいく。
かくいう私も、2年前、「ゆっくりすること」が恐怖でした。進むことばかりだったので、立ち止まることが怖くて仕方なかったのです。でも、進んでいるのに、何をしたいのかわからないのですから、単純にアプローチを変えて、ゆっくりしたら、何をしたいのか見えてくるかもと思えました。勇気を持って路線変更です。
「やりたいこと」とか、「ゆっくりすること」とは、普通考えたら、快適な方向なのに、初めてだと、誰しも勇気がいるのでしょう。
そんなとき、「きっと大丈夫」と言ってくれる人がいて、そっと背中を押してもらうといいでしょう。お子さんが3人いらっしゃる男性でも、「堀口さんがいなければ、怖くて進みたい方向へ進めませんでした(汗)」というメールを、セッション後に頂いたこともあります。
自分の中で、「やりたいことをしたら、嫌われちゃうんじゃないかな?」、「我慢しなくちゃだめなんでしょ」と、恐怖の声が聞こえてきたら、「やりたいことをしてもいいんだよ」と、声をかける。少しずつ、やりたいと思う方向に進み、「気持ちが良かった」と思う体験が増えていけば、「やりたいことをしてもいいんだ!」とすっかり、思えるようになるでしょう。
『ひとみずむ4』のnorikoさんの「私にできること」は、まさにそういうひとみずむでした。「やらなくてはいけないこと」ばかりで、これまで進んできたnorikoさん。
洋服を買うのでさえも、好きなものよりも、着なくてはいけないもので選んでいるようでした。
はじめは、乗り気じゃなくても「堀口さんがそう言っていたし、進んでみるか」という理由で進み、だんだんと、やりたい方向へ進んでは、行動した先で喜びを感じて、また進み、セッション開始から、1年7ヶ月目で、自分のやりたかった仕事が、転職せずに、会社内での部署異動によって、叶いました。
「しなくてはいけない」ことばかりで進んできた人にとっては、「やりたいことをやってもいいの?」と行動することに恐怖があるのかもしれません。
最後に「もし、今の仕事やりたくなーい!と大声で叫んだら、どういう気持ちになりますか?」と質問してみたら、「気持ちがいいです(笑)」と笑って答えていました。
まずは、「やりたくないことをやっている自分」を認めてみることからなのかもしれません。それさえも、認めたことがなかったようですから。
セッションの最初に言っていた「なんだか、行動するときにうまくできない」は、恐怖心や、不安な心だったのですね。その気持ちにスポットを当てて、お話しを聴いていったら、30分後には、「やってみたいと思える方向に進みたい」と思えたようでした。
今日はこちらの質問はいかがでしょうか?
我慢していませんか?
□■□■□■□■□
■セミナーのお知らせ
★7月7日(土)夏コミコレクションテーマ「曖昧」
『曖昧』という漢字を見ると発見がありました。曖昧は、お日様のような、ただそこにある愛を表しているのかもしれません。そこからディスカッションが、始まりそうです。『曖昧』を体験した時に感じる気持ち、感覚を味わえるコミコレにしたいと思っています。
★9月29日(土)「聴くことは幸せにつながる」@銀座 開催決定。
テーマは、「転職したい」を最初にあげていたのですが、「行動するときにいつもスムーズに行かず、集中力はないし、身が入らないことが多い」という普段の自分の行動についての悩みを話してみたいということになりました。
だいたい、集中力が続かないときは、「やらなくてはいけないことをしている」状態のときが少なくありません。しかし、そのかたは、やりたくなくても、どうにかやろうとしているところに、一生懸命さが出ています。「やりたくないことを我慢してやっているのではないか」と、訊いてみると、「そうです。やりたくありません」と本心が出てきました。
よくあるパターンとして、こういう場合は、子供時代、月曜から金曜までお稽古ごとが入っているケースです。そのかたも、そうだったとか。やりたいことならすべてよかったのですが、そうでもなかったようです。
母親自身が習い事をさせてもらえなかったから、子供には色々させたいという思いがあったのだそうです。親の愛情とも受け取れますね。
そこに応えようと、やりたくないことも我慢してやってきたと言っていました。我慢しないで、「これはやりたくないな」と言ってもよかったはずです。だから、我慢すると決めたのは、自分自身なのです。やらされていたというよりも、我慢してやることを選んだのは自分です。
あるクライアントさんで、子供の頃、親に左利きから右利きにさせられたことを、いまだによく思っていない方がいらっしゃいました。しかし、友人が、左利きだったところを、右利きに変えられそうになっても、自分で断固、左利きのままで通したこと思い出し、「ああ、自分で右利きになると決めたのか・・・」と、うなだれて言いました。自分の中ではものすごい衝撃の事実に気付いたようです。
いつでも自分で決められるのに、自分の心の中に、「我慢する自分」「怖い自分」「言ったら嫌われちゃうかも」「気持ちと裏腹な自分」「甘えているんじゃないか」「やりたくない」と何人もが意見を言い合っているようです。セッションで話をしながら、「『でも』って、私よく言いますね」と思ったところで、気づいたようでした。
自分が今まで、「やりたいことをやる」選択をしてこなかったからでしょう。未知なる道ですから、「本当にそっちに行ってもいいのかな?」と、気持ちが楽な方へ行くことにも恐怖心が伴います。
だから、恐怖心が起きるのは当然と思って、少しでも行きたいなと思ったのならば、少しずつ進んでいけばいいのではないでしょうか。
やりたいことをやって、楽しく生きている人もいるのですから、そこを信じながら、どうなるかは、曖昧にしておいて、少しずつ進んでいく。
かくいう私も、2年前、「ゆっくりすること」が恐怖でした。進むことばかりだったので、立ち止まることが怖くて仕方なかったのです。でも、進んでいるのに、何をしたいのかわからないのですから、単純にアプローチを変えて、ゆっくりしたら、何をしたいのか見えてくるかもと思えました。勇気を持って路線変更です。
「やりたいこと」とか、「ゆっくりすること」とは、普通考えたら、快適な方向なのに、初めてだと、誰しも勇気がいるのでしょう。
そんなとき、「きっと大丈夫」と言ってくれる人がいて、そっと背中を押してもらうといいでしょう。お子さんが3人いらっしゃる男性でも、「堀口さんがいなければ、怖くて進みたい方向へ進めませんでした(汗)」というメールを、セッション後に頂いたこともあります。
自分の中で、「やりたいことをしたら、嫌われちゃうんじゃないかな?」、「我慢しなくちゃだめなんでしょ」と、恐怖の声が聞こえてきたら、「やりたいことをしてもいいんだよ」と、声をかける。少しずつ、やりたいと思う方向に進み、「気持ちが良かった」と思う体験が増えていけば、「やりたいことをしてもいいんだ!」とすっかり、思えるようになるでしょう。
『ひとみずむ4』のnorikoさんの「私にできること」は、まさにそういうひとみずむでした。「やらなくてはいけないこと」ばかりで、これまで進んできたnorikoさん。
洋服を買うのでさえも、好きなものよりも、着なくてはいけないもので選んでいるようでした。
はじめは、乗り気じゃなくても「堀口さんがそう言っていたし、進んでみるか」という理由で進み、だんだんと、やりたい方向へ進んでは、行動した先で喜びを感じて、また進み、セッション開始から、1年7ヶ月目で、自分のやりたかった仕事が、転職せずに、会社内での部署異動によって、叶いました。
「しなくてはいけない」ことばかりで進んできた人にとっては、「やりたいことをやってもいいの?」と行動することに恐怖があるのかもしれません。
最後に「もし、今の仕事やりたくなーい!と大声で叫んだら、どういう気持ちになりますか?」と質問してみたら、「気持ちがいいです(笑)」と笑って答えていました。
まずは、「やりたくないことをやっている自分」を認めてみることからなのかもしれません。それさえも、認めたことがなかったようですから。
セッションの最初に言っていた「なんだか、行動するときにうまくできない」は、恐怖心や、不安な心だったのですね。その気持ちにスポットを当てて、お話しを聴いていったら、30分後には、「やってみたいと思える方向に進みたい」と思えたようでした。

我慢していませんか?
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『曖昧』という漢字を見ると発見がありました。曖昧は、お日様のような、ただそこにある愛を表しているのかもしれません。そこからディスカッションが、始まりそうです。『曖昧』を体験した時に感じる気持ち、感覚を味わえるコミコレにしたいと思っています。
★9月29日(土)「聴くことは幸せにつながる」@銀座 開催決定。
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