90日コーチングが初めての方と取り組んでいくテーマについて考えていきました。全くお会いしたことのない方もいつもいきなり本題です。私の場合、毎日ブログを書いていますし、たくさん小冊子を作っているのもあって、クライアントさんのほうが事前予習をしてくださっているような感じです。有難いことにすぐに話を始めることができる感じがします。

 その方はコーチングオリエンを申し込んでから、『me,too』を読んでいくうちに、「問題があると思っていたけれど、問題はないようだ。前向きな気分になった。だけれども、これから何をするのだろうか? これでいいとは思えていない感じがする」という感じがしたそうです。

 そんなご感想から、これまでクライアントさんが書いてくださった『me,too』のおかげで、「問題にフォースするのではなくて、可能性にフォーカスする」ということが、読者の方に伝わっているんだなと思えました。

 いろいろとお話を聴いていくなかで、だんだん見えてきたことがありました。子育てもしていらっしゃるし、仕事もされていらっしゃいますが、「責任を負うほどの仕事を任されたことはない。ちょこちょこと役はやることもあるけれど、やりきった感がない」という感じがしているようでした。

 しかし最近、個人スポーツであることを達成できたことがあったようです。そのときに周りの人の応援が自分に届いてきたときに、パワーが湧いてきたのを感じたという経験をされたようでした。

 私的に、その延長線上に新しい喜びを味わえる扉が開くようなイメージがしてきました。しかし、クライアントさんは、「それはそれで終わり」というような面持でいらっしゃいました。

 もし私だったら、その達成を「自己満足」で終わらせず、自分のやってきたことを振り返って、それを子育てに応用したり、周りの人をインスパイアするものに発展させていくでしょう。

 つまり、もっと楽しい人生にするには、その経験を再び振り返ってみて、自分を知ることにつなげたり、周りの人をインスパイアするものに転じていく必要があるのです。
 ここを変えないと「このまま」の世界が続いていくでしょう。自分が達成して終わりだけでなく、その経験を人にも生かせるようにする。そのために、やったことを振り返るべきなのです。

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 竹は節目があるから成長します。子供のときは、行事、学期、発表会、卒業など、いちいち節目があります。なにげにそういう時間は、次へのステップになっていたはずです。でも大人になるとどうでしょう…。自分で区切りをつけないと、毎年毎年同じ…でただ流れていくだけになるのです。

 そうやっていちいち振り返るということは、「過去を切り取っていく」作業です。ずるずると過去を引きずらず、切り取っていく作業は足取りを軽くするのです。私がよく人から「行動が軽い」と言われる理由は「総集編力」にあると思います。毎日毎日自分の足跡を確認しているのです。ときに総集編をつくって、1年分を一挙に振り返ったりして、余韻に浸り人生を謳歌しています。

 まずは未完了になっていることを片づけながら、物を減らしながら、自分が本当に必要なものを見極めていく。自分を知ることからです。「思いついたことから片していこう」ということが、まずはテーマになりました。

 以上はテーマとして決まったことですが、初めて自分のことを60分も話すという体験で、別の感想も出てきたようです。「自分が主役の映画なのに撮影フィルム入れてなかった」と現在の状況を表現されていました。深いですね〜。これからどんな映画になっていくのでしょうか…!