人生を変えるためには、コミュニケーションスキルが鍵になっています。自分がコントロールできる範囲での変化は計画を立ててやるだけなので、ちょっとサポートしてくれる人がいればできます。
 しかし、さらにステージアップするには「人が絡んでくる」のです。一人でできなかったことが、協力者が現れることで可能になったり、人からものを教わることが上手な人は、それなりの裏工作(笑)をしていますし、自分が発信したことが誰かのためになるということも、やはり人が絡んできます。実際、私はブログという発信ツールを持ち、コーチングを学んだことで人生が激変したのです。

 そのあたりのことをもっとこのブログで記事にしていったら、人生にムーブメントが起きてくる人が増えるだろうな・・・・!と 楽しい妄想を抱きながら、私ならではのコミュニケーション力についても、これからは綴っていきたいと思います。

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 経営者である旦那さんの話を聴くときに、ジャッジしないで聴いてあげられるのはどうしたらいいのか? 家族だから、「こうしたほうがいいと思う」という考えは当然浮かんでくるけれど、いままでより社員たちにも影響がでるような決断と、やる権限が増えてきたことで、今までの聴きかたを変えて助けになりたいとクライアントさんは思ったようでした。

 このセッションで対話していきながら、私も改めて「コーチングカンバセーション」の聴き手はどうしているか? について考える機会となりました。

 ただ、「そうですね」と聞けば、相手はどんどん話すことができるでしょう。途中でジャッジもされないし、否定をされたと感じることもないから、またさらに話すでしょう。カウンセリングではこのような傾聴スタイルの傾向です。
 しかし、相手は何かを決断をしたいというようなときは、ただ聞いているだけでは物足りなくなって、「何か言ってほしい」とどこかで思い始めるでしょう。そんなとき、何を言ってあげたらいいのか?

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 いよいよ「コーチングセッション」スキルが必要になってきますし、コーチの腕の見せ所でしょう。マニュアルには書いていない質問、感想を伝えることなど、聴き手の感性の領域になっていきます。こういったセンスで「このコーチにしよう」とか、コーチを探しているクライアントさんも決定したらいいと思います。この切り返しのセンスで人生が変わってしまうからです。センスの良いコーチを選ぶことが人生を変える鍵です。私も日々精進しています。

 クライアントさんはピアノの先生をしていらっしゃいますので、コーチングの対話について私は、「伴奏と歌手のよう」と私は表現しました。するとクライアントさんにすっと入ったようです。
 歌い手が音を拾えていないとき、伴奏者がちょっと主旋律をフォローしたり、歌の盛り上がるところも伴奏がリードしてあげたり、それはまるで「対話は聴き手が主導権」と言われることそのものです。

 だんだん、聴き手の立ち位置についてクライアントさんが感覚的にもわかってきたところで私は、「視点を変える」という手法について、実際に私が視点を変えることでクライアントさんに体験してもらうことにしました。そのために、実際に旦那さんとどのようなテーマについて話していたのか? と具体的にもう少しお聞きしました。

 今の迷い方は、「メリットを挙げて決定を下そうとしている」ような感じに聞こえてきました。しかし、ニュートラルに考えてみると、どっちを選んでもいいのかもしれないし、迷うことで、そもそもいろいろなことを知ろうとしているので、勉強になっているし、どちらに決めるか? ということは実は問題ではないのかもしれない、と言うところに話は進んでいきました。

 つまり、旦那さんの現在地は「ビジョンを描くとき」ということです。そのビジョンがおぼろげだから、悩んでいるのです。クライアントさんは、一緒に夢を描く話し合いになることがベストなのだと思います。

 経営者の方ですから、「自分がどうしたいか? から、世の中にどんな貢献をしていくか?」ということを考えることです。そこが見えてきたら、今迷っている決定はすんなりと決まるかもしれません。

 「ジャッジしないで聴けるようになるには?」という疑問からセッションがはじまりましたが、「一緒に夢を描く聴き手になることがベスト」というところにたどり着きました。想定外の着地に、クライアントさんの声がさらに明るくなっていました。