思ってから1年半くらいかかって、ようやく今の職場に「辞めます」と伝えられたクライアントさんでした。

 「次を決めてないのに、辞めるなんて、説得できるのか不安です」と、告げる前に私にメールが来たので、「今の時代は、次を決めないで辞めることは普通のことです」とお返事をしました。クライアントさんは、「え、それが普通なんですか?」となって、無事に伝えることができ、あっさりと受理されたようでした。

 そのような「自分の思い込み」に気づいていない人は少なくありません。思い込みは行動を止めるのです。先日も全く同じ方がいらっしゃいました。「次を決めずに辞めるなんて、言っていいのですかね?」と。私は「大企業に15年以上勤めていらっしゃるんですよね。退職金とかも結構出ると思いますし、辞めた後に休みも取れると思います。それから、次を探したらいいではないですか?」と言いながら、退職金がいくらくらい出るのか? 早速グーグルで調べ始めました。するとクライアントさんは、「退職金なんて、考えてもみませんでした!」と驚きのご様子でした。


 さて冒頭の方ですが、次の職場について1日家で考えてみたそうです。「今までとは違うところへ進みたい。出来ればデザインとか。だけど、デザインの経験がないから、どこかで勉強しなくちゃダメかな…。そうすると、結構お金もかかるんだな〜。でも、何の経験もないんだから、次の希望する職場のために、勉強をしてからでないとダメだ…」となって、その先のイメージが全く描けなかったそうです。それで、セッションで未来を描くことを手伝ってほしいとのことでした。

 私は言いました。「デザイン系の会社に入ったとしても、デザインするのは人のものですよ。どういうデザインがいいのか? 相手の話を聴くところから始まり、やりとりして、それでお客様のを作り上げていく、そういうプロセスだったりしますが、○○さんは、そういうことがしたいんですか?」と。

 すると、「そういうのはしたくないですね」と、あっさりと昨日一日中考えたけれど、思考停止していた案は流れていきました。

A

 セッション開始20分あたりから、「自分の思ってもいなかったことが出てくる」セッションへと突入していきました。

 「結局、それをしたいからその会社へ行きたいという考え方よりも、やりたいなら、今やればいいんですよ。自分の書いているブログのデザインをしたらどうでしょうか? 記事も溜まってきたんですから、本も書けますよね。結局、私ってこれしかできないな、ということになるんですよ」

「私って、・・・しかできませんね、やっぱり。今日セッションを受けてよかったです」

「考えだしたら、それは違うってことですよ。人ってチャンネルがあうと、考えなくても、ドンドンイメージが湧いてきちゃうんですよ。それを実行していったらいいですよね」

「考え出したらそれは違う、って名言ですね。確かに、アイデアがどんどん湧くときっていうのがあります。感覚が全然違いますね」


 それからクライアントさんのチャンネルに合ってきて、昨日思考停止していた人とは思えない展開へ。「それなら出来そうな気がしていきました!」とおっしゃいました!