「セッションの前にふと気づいたことがありました。問題を探そうとしていたんです。これはいけない! なんか、あれもやって、これもやって、と脳がうにょうにょしています」

「うにょうにょとは、集中力がない感じですね」

「そうなんです」

「何かやらなくちゃとは思っているから、やらなくてもいいことをやってしまったり…」

「それは雑念が多くなってますね〜。何がおかしいんでしょう?」


 次に話は最近の私のブログの記事について。

「昨日のブログの丸の内のコースは、ふと思いついて行ったんですか?」

「いや、一応見たいものが2つあって、それは丸の内じゃなくてもよかったんですけど。でも、よくよく考えてみたら、今自分がやっていることって、将来世界に発信したい本を自分で創り始めたわけで、『そう、今はこれをしているんだから、丸善の洋書コーナにも行っておこう!』となりました。そうすると、丸の内に行くことで、3つのやりたいことがすべて収まるから、丸の内コースにしたんですよ」

「へえ、そういう行動の仕方もあるんですね」

 たいていの人は、「そうなったら行く」のだと思っていると思いますが、私は「そうなる前に行く」という行動のステップを必ず踏んできました。そうすると、それこそ思考は現実化です。

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 アパレルに転職することが決まって、前会社のほうの有給休暇を消化していた時、「これからアパレルで働くんだから、NYでも行っておこう!」ということで、27歳のときに2週間語学留学も兼ねてNYへ行ったことがありました。

 その行動のとおり、3か月後、日本で言ったらNYに匹敵する「銀座の店長」をすることになったわけですから、引き寄せだったのだと思います。お給料も入社2か月で、月10万円アップを果たしました。そうなりたければ、下見する。当たり前の行動ですが、効果は絶大です。

 クライアントさんの頭がうにょうにょするというのは、「考えが小さくなっている」からなのかもしれません。その枠で考えても、その中からしか出てこないのだから、もし、自分の未来がもっと大きなものを成し遂げる予定なら、そっちへチューニングをあわせる行動をとることです。

 小さなところでまとまらず、世界に出ていきましょう。世界を目指せば、日本一は達成できる可能性も高まるのです。

 そういう行動をとっていくうちに、「そうならないとおかしい!」と思えるようになり、キャッチするものが変わっていくのです。未来と今はそうやってつながっているのです。