「変化が止まってきている、これから先は?」というテーマでのセッションでした。今年の夏から、引き続き3週間ごとにセッションを続けているクライアントさんです。

 クライアントさんは転職決定後、引っ越し、新しい職場、新しいお稽古事…など、春までと比べると環境がガラッと変わりました。そうすると、いろいろと「自分」について気づいてくることも変わるはず。新しい職場になってみて、以前の会社よりもスピード感があまりないし、改善をしていこうという革新的な様子もあまり見られないようでした。そこで自分が気づいたことなどを、いろいろと言ってみたり、聞いてみたり…ということを始めはしてみたそうなのですが、角が立ってしまったようで、控えるように言われたようでした。でもそのまま郷にいては郷に従えにならないように、90日コーチング3週間に一度、変化が続いていくようにとセッションを入れて、変化するということを習慣化させるようにしていきました。その効果が出てきたのか? 「変化」に敏感になってきているかのようでした。

 転職したばかりですが、実はまた仕事を探し始めています。(笑)しかし、やりたい仕事がない! と思われたそうです。私は昨日、『ない仕事を作る』(みうらじゅん著)を読んでいたのもあり、ちょうどいいフィードバックをすることができました。

「転職したばかりですから、結構な期間、仕事を探していますよね。それでもやりたい仕事がないってことは、自分で『ない仕事』を作るしかないですね」

「ない仕事???」

「もう、世の中にやりたい仕事がないんですよ。だったら自分で仕事を作ればいいんです」

クライアントさん、「???」になっていたので、色々と補足説明を加えました。

 そんな中、ほかのクライアントさんが、ある決断をしたことをシェアしました。すると「それは素晴らしい!」という返答が。言ったクライアントさんが一番びっくりしたようで、「今、何も考えずにそんな言葉がでてきましたねぇ」とご自身を客観視されていました。
 今のクライアントさんのいらっしゃる会社のなかでそんな話をしたら、「それは辞めたほうがいいよ」と言われがちな話であろうものを、クライアントさんは「賛成」したということだったのです。この軽い返しの変化は、クライアントさんの思考が変化されたことを象徴しているかのようでした。

 そう自分の変化を認めると、またまた言うセリフが違ってきました。

 「自分の力では限界を感じてるんだな。実力はそこまでなんだな…、そう考えれば、すべては素直に全部つながる」としみじみとクライアントさんがおっしゃるではないですか。つまりそれは、悟りですね。

 悟りといえば、私がアパレル店長時代、メンターとのメールのやりとりでこんなことを言いました。「あれだけセールスアップしたのに、給料が変わりませんでした」と。すると、メンターの金井さんから、「気づいてしまいましたか」とお返事が。自分が劇的に変化するときの「悟り」は、驚きとともに一皮むける感じで、本当に気持ちのよさがありますね。あの日、独立を決意したのは言うまでもありません。

 クライアントさんの転職は成功したとは言い難いようでしたが、こう考えてみると、必然だったようにも思えてきます。自分のことを気づかせてくれるのは、周りだということです。ガラッと環境が変わったことで、気づけていったのだと思います。本日もクライアントさんのアウトプット機会として、以下、レポートを送っていただきました。

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★12/9 セッション振り返り

0分--------------

先週からの振り返りをする。勉強やヨガ等は普通になっているので、あえて触れず。前回も話題になった仕事の話になるが、慣れや、達観するところもあり、マイナーチェンジをしたいとなる。

10分-------------

何か今あるもので探したり、部署を全部見たり、次の転職先を探したりしているが、いまいちピンと来ていないという話に。


「でも、最近転職活動していたわけだから、それだけ探してもやりたい仕事ないってことは、やりたい仕事が世の中にもうないってことじゃないですか?」
「だから、自分が探しても見つかるわけないと。」
「昨日、みうらじゅんさんの『ない仕事を作る』って本読んだんですよ」
「ない仕事をつくる・・?(聞きなれない言葉がまた出てきたぞ)」
「自分で世の中にない仕事を作るってことですよ。誰もやっていないことをやる、概念を破らないと!」
「そうか、自分で新しいサービスを作るってことか。だったら、やはりこの先発信しないとな〜。やっぱりアウトプット先が不足しています…」

確かに、堀口さんはライフコーチって響きだったり、ブログだったりイベントとか、あまり主催しているイメージがない。

30分--------------

自分の中では「惜しいところまで来ているけど、もうちょっと何かが足りない」という自己評価。それを伝える。

「そうだ、11日大阪来ます?」
「甥っ子と遊ぼうかと・・」
「きっとテーマ的にも良いですよ!しかも今回、音楽スタジオを借りるんで!」
「・・じゃぁ、それで(甥っ子、ゴメン!)」
いつもの選択肢なら、この選択はしなかっただろう。
行動を変えてみるのが、こういう時は良いだろう。

行動が重いので、流れに任せる「じゃぁそれで」は便利。

45分----------------

「あと、みんな自分探しってするじゃないですか」
「あー、しますねー。何ができるのかとか」
「それよりも。自我を消すんです。みうらじゅんさん曰く、『自分なくし』なんですよ」
「・・自分なくし、ですか」
「世の中へ自分が何をしていくかなんです」

ファッションも言葉も、センスの良い人がとなりにいたら、確かにこっちは、テンション上がる。自分だけでなく、周りの人のことも考えてセンスの良い服を着る、という事。その結果、自分も良くなっている。

60分-----------------

「最近大きな決断した人がいてね」
「素晴らしいじゃないですか。あれ、今自分ですんなりそんな場面で『素晴らしいですか』って言ってた(笑)』
「お、使う言葉が変わりましたね」
「確かに」
「普通だったら、そんな言葉言わないですよ。変わりましたね」
「そうですかね?いまいち殻が破れてないんですよ。自分の力だけじゃ、限界なんですかね…」
「お、今悟りましたね〜いいですね〜(笑いながら)。これからのテーマは、ますます自分なくしですね」

そんなこんなで、いつもよりワイワイした感じで終わる。今回も30分以内に自分でまとめを送信。アウトプット苦手だけど、やるといったからにはやる。そうすればいつか、INもOUTもいい感じになるはず。

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 自分が一人で変わっていくことは、そんなに難しくないかもしれませんが、それ以上の変化が何かを見つけて、ブレイクスルーを果たすには、もっと自分の周りに登場人物が必要になってくるのです。
 今年のクライアントさんは、会社の中では既にベストを尽くし終わっていて、その先はどうしたらいいの? という悩みが非常に多かったです。そこをブレイクスルーするには、やはりLaunchするしかないのだと思います。