「商人としての視点を持つことについて」というテーマのセッションでした。自宅で教室をされている方のセッションです。自分の新しいサービスや、集客を考えるとき、アイデアが凝り固まっているかんじがしているそうです。周りの人にも、助言もされるようなのですが、どうもご自身にピンとこないとおっしゃっていました。どうしたら、いいアイデアが自分で考えられるのか? あきんどの視点を知りたいとのことでした。

 「経営者の視点を持ちなさい」と私もサラリーマン時代に言われたことがあります。私がようやく分かってきたのが、社会人7年目の店長時代でした。
 どっぷりと会社の中での「自分の範囲内だけの仕事」に浸かってしまうと、外からどうお客様が来るのか? ということは、考える必要もないことですから、日常生活でも自分は物を買う側であり、売る側という感覚は持てないかもしれません。私は店長になってようやく、「お客様にどう来てもらうか?」という問いをもったときから、経営者の視点を意識するようになったのです。

 つまり、自分で考えることが必要です。本屋ネットから「やり方」を見つけようとすると、必ずしも自分にあったものではないからです。
 どうすれば、自分でアイデアを考えられるようになれるのでしょうか? それよりも、普段から自分が感じている、「何で買ったんだろう?」を言語化することです。自分の観たこと感じたことが、一番納得がいくことではないでしょうか。

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 例えば、化粧品を買う時、「無料サンプル」から試してみたら、そのまま買い続けたとか。とても悩んでいたときに、人から紹介をされて、そのサービスを受けたとか。自分でネットで探しものをしていて、「これだ!」と思ったとか…。自分はそういうことでお客になってきたな…と、観察するのです。 

 クライアントさんに、「あなたはどうやってお客になりましたか?」と聞くと、「人づて」であることが多い方でした。またそれは、クライアントさんの地域性や世代みたいなのもあると思います。だから、自分のところの場合はどうなんだろう? と考えることが大事です。

 「やり方」だけ探すと、自分が苦手なパソコン作業に取り組まなくてはいけないのか…。できないから、コンサルタントも探さなくちゃ…と、お客様を集めるつもりが、自分がお客になってしまう、ということもあるでしょう。とにかく自分で考えて、お金がかからないでできる、自分の得意なやり方を考えることができると思います。

 そのクライアントさんのビジネスにつながると思って、有名な花屋のニュースレターを見せたことがありました。ここ数か月前から、花束を買うたびにプリントを入れてくれます。それを読むと、ちょっとなじみのなかった花も買ってみようかな…と思うのです。例えば、そんな風なものを作ったらどうかと。

 早速作ってみて、知り合いのお店に置かせてもらったようです。その知り合いは、社長さんをしているので、「こういう無料のがいいんだよね」と、そのニュースレターを見て言っていたそうです。それを聞いたときに、「堀口さんも同じことを言っていたな」と、そこでようやくそういう無料のニュースレターの意味が分かったとおっしゃっていました。

 クライアントさんは、「へぇ、こういうのあるんだ」と思っただけで、自分のビジネスに生かすには? まで考えていなかったんだ、と、そこで始めて気づいていました。

 具体的にどうするのか? 行動に落とし込むために対話を続けました。
 クライアントさんが毎回読んでいる、あるニュースレターも、どこを読んで、どこを読まないか? その理由は? と、自分観察を深める質問をしていきました。商人感覚のある人は、いつもしている質問です。

 そうやって自分を観察していけば、自分のやり方が見つかるのです。「やり方」ばかり求める人が多いから、失敗したり、お金をつぎ込んだ割りには結果を得られない…ということになるのだと思います。
 実は、ビジネスを継続できている人は、「やり方は自分で考える」のです。それは、自分観察から始まります。それが本質的なところだと思います。


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★セッション後、メールを頂きました。
 分析分析と毎回言われていたのになにやら違うところにいっていたようで。お恥ずかしい限りでございます、、、。(汗)全く考えていなかったに等しく、やり方を探していましたね。自分のところで何がいいのか、ですね。周りに聞きすぎて撃沈していました。何度も話題にはなりつつ、取り組んでいく途中で消滅していたものが、今日はまた浮上した感じでした。 深めていきたいと改めて思いました。矢印を戻していただいたセッションでした。ありがとうございました!

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 私も店長をしていたときに、社長の視点について話はいろいろと聞く機会があったのに、直接「自分の頭で考えなさい」と言われるまで、わからなかったです。どこかにやり方が存在していると思うことは、捨てたほうがいいと思います。そこから初めて人は見ようとするのです。