EVENT特典の30分セッションでした。30分で3つの疑問点がクリアになりました。私がしたことは、「真実」を見えるようにしたり、可能性にフォーカスしたということです。

 1つ目。「あまり接点のない会社の人とたまに給湯室などであった場合、会話がなく気まずい感じがするのをどうにかしたい」ということでした。

 このような相談を受けた場合、「どういう小話をすればいいか?」という風に、問題に焦点を当てたアドバイスをしがちなのではないでしょうか。

 話を聴いていくと、クライアントさんは小話ができるようになりたいということではなかったのです。自分を責めることをやめたいということだったのです。

 もし、私がクライアントさんの立場だったら、ほとんど接点のない人なら、天気の話くらいで済ませると思います。しかし、クライアントさんはそこを問題視している。結局自分のなかの思い込みで、気まずい感じを生み出しているということ。だったら、それを手放せば済むことです。よく言われる、「紙に書いて燃やす」というのは、私もほかのクライアントさんも結構効果を感じているので、提案してみました。クライアントさんも、言葉になったことで半分はスッキリされたのではないかと思います。

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 2つ目。上司から会社の今後など意見を問われたときに、傾聴しなくては…と思い、気持ちの部分をオウム返ししたりするといいのかな? でも違うから、どうすればいいんだろう? と、スタックしていました。上司には、その状況を、「うんうん、としか言わないね」と言われたそうです。

 ビジネスの場ですから、気持ちの傾聴は上司も望んでいないのではないでしょうか。では、上司は何を望んでいるのか? その真実について、想像してみることにしました。

 経営者の人は、「これどう思う?」と周りに市場調査的にただ聞いてみることがあります。そこに解決策を求めているというよりも、「感想が知りたい」だけだったりするのです。クライアントさんに「聞かれたとき、感想は持ちますか?」と聞くと、「感想はあるけど、どう伝えたらいいのか…」とおっしゃいました。

 上司はただ、「どう思う?」という感じですので、「…のほうがいいと思います」という提案までは、まずは求めていません。なので、「…と私は感じました」と主語が「私」のIメッセージで伝えればいいのです。Iメッセージを別に意識しなくとも、「感想を伝える」と思えば、自然とIメッセージにもなると思います。

 続けて私は言いました。「いろいろな人にきっと意見を尋ねているから、自分の意見は『一意見』くらいに思って、そこまで責任を負わなくてもいいものですよ」と。

「そうですね。しっかりと答えなくちゃいけない…と責任を負い過ぎていたようです」とクライアントさんは、自分の思い込みに気づきました。

 たいてい、「これでいいのかな?」と思い過ぎているときというのは、自分に矢印が向きすぎているときです。「他人は人のこと、あまり気にしていない」とよく言われますが、私もそうだと思います。私のブログはUPした直後は、誤字脱字が2か所くらいはあります。でも、「余り気づいている人いないんだろうな〜」と思っているので悠長に「24時間以内に自分で修正をすればいいや」という姿勢です。そうしないと、いつまでたっても記事の第一号でさえ、出せないでしょう。

 他人のことを気にしている人ほど、「自分が傷つくのを恐れている」と思います。他人の立場を想像してみること。真実を探そうとすることで、思い込みが消え、自由になれるのです。そうすると、自分の役割も見えてきて、実は他人にできることは、そんなに難しいことじゃないということに気づくでしょう。