今は、会社で働いていらっしゃいますが、これから自分のビジネスをしていきたいということで、セッションのご依頼を受けています。すでに自分の商材を以前相談していた人と一緒に作ったり、ブログも始められています。ビジネスのセミナーにも参加されているとのことでした。さらに私のセッションということで、実際に起業から10年ここまでやってきた人の体験談をシェアする時間にもなっています。私はコンサルタントではないので、今どこにフォーカスすべきかクリアにしたり、ブレインストーミングの相手になったりのサポートです。また、「これ使ってみてください」とか、道具を渡すくらいでしょうか。

 クライアントさんは、「新しいコンテンツを開発すること」とセッション準備用紙に書いてありました。でも、私はフォーカスを変えました。「見せ方に集中する時期」だと。

 私が、自分のコンテンツを深めていったのは、実に5年目からでした。そこまではとにかく「集客、集客、集客」でやってきたのです。それで、蓄えが出来てきたところで、大幅に露出を減らして、セミナーもやめて、とにかく自分の中身を深める作業に入っていったのです。収入は減るので、これでいいのか? と思うこともありましたが、今思えば、そういう過ごし方をしてきて本当によかったと思っています。結果論です。

 「商品がよければ売れる」というのは、お客様がいるところで、見せ方を工夫し販売したら売れるでしょうが、お客様が少ないところで、いい商品があったとしても、見せ方がなってなければ売れないのです。
 ということで、クライアントさんには、「とにかく集客にフォーカス」してもらうことにしました。今、お勤めもしていらっしゃいますし、保険もあるわけですから、それができるのだと思います。

 「見せ方」を工夫していくことです。クライアントさんが、今思いつくアイデアから、とにかく進めて行くことだと背中を押しました。試行錯誤していくしかないのです。私も何百回もHPの文言を変えてきました。

 今、ブログをされていらっしゃいますが、ブログに初めて来られたひとが、2回目いらっしゃるような見せ方の工夫や、小冊子などダウンロードもできるようにして、足跡ではなく、メールアドレスを残していただくことです。世界中でインターネットを使った集客をしている人は、みんなそうしているものなのです。私は、起業セミナーよりも、世界の人が実際にどうやってお客様を集めているか? 英語でも検索をしてみて、自分で探ることのほうが大事だと思っています。

 これだけ、いろいろな人が出てきちゃうと、圧倒的な「この人すごい!」というものがないと、お客様は立ち止まってくれないでしょう。私で言ったら、小冊子が大量にありますし、とくに『かないずむ』は、269ページの分厚さです。そんな話をしたら、ほとんどの方がたじろいでしまうでしょうが、やっぱりそこまでやらないといけないのです。

a しかし、無料ダウンロード本『かないずむ』を集客のために作ろうと思わないで書き始めたという経緯があります。もともと「金井さんの息子さんに本として残そう」と趣味的に書き始めたもので、それを金井さんに送ると、「おもしろいねー。これ、小冊子にしてみたら?」という提案を頂き、さらにハードルがあがって、1年間のメールを全部コピペ+解説付きというところまで仕上げるようにもっていかれました。(涙)大変すぎて、泣いたり発狂しながら書いていた挙句、できたのはいいが、誤字脱字が多すぎ、しかも私のメンタルブロックもでてきてしまい、発表まで8か月くらいかかってしまいました。

 あのころは本当に大変でしたが、あれから5年かけて、62話分『ひとみずむ』&『me,too』をクライアントさんと作り、昨年は1000問の質問集も出来上がったので、269ページは初級編だったなと思えています。ある程度根気がないと、起業は続かないと思います。きっと、根気の先に、結果として生まれたもののことを方法論というのだと思います。「金井さんの息子さんへ」のはずが、「読者の皆さんへ」に、なったのですから。

 起業して10年続く人が5%しかいないのだとしたら、起業セミナーをしている人は、きっと起業してまだ年数が浅い方が多いのではないでしょうか。そんな中、私は起業して20年以上のメンターから、初期段階を導いていただけたのは、本当にラッキーでした。また、同じころ起業されたけれど、私よりすでに10歳上だった、もう一人のメンターと呼んでいるかたも、やっぱり今も続いていらっしゃいますし、播磨コーチも続いていらっしゃいます。私がアパレル店長時代の会社も店舗数が増えていますので、今も順調そうです。周りがそうだと、続くことしか知らない潜在意識状態になってるのかもしれませんね。思考は現実化するので。

 結局、今私がこうして書いたことも、「結果論」なのです。つまり、「何をやればうまくいくのか?」という考えは、実は始めから持っていなかったということのほうが事実だったりします。きっと、そういうひとが、ビジネスを継続できているのです。自分の頭の中のアイデアを常に形にし続けること、成功法則はそれしかないのです。

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★9.14 EVENT 『12 Years a Blogger』 Launch-はじまり- 

連載ミニコラム(9)〜集客としての店長ブログ〜

 「私がなぜ服を買うようになったか?」店の売上げUPには、この質問が効果的でした。答えは、「オシャレに着こなす方法を知ってしまったから」だったのです。だったら、お客様に「オシャレになる方法」を教育していくような記事を毎日書けばいいのだと思いました。コーディネート方法を説明し、写真で見せれば、「なるほど、これもいるわ!」と、いつもなら買わないアイテムを買うだろうと…。自分がもともとオシャレじゃないから、言語化ができたんですね。見事に戦略は成功しました。

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