8か月ぶりの方のセッションがありました。2年前くらいから、たまにセッションという感じですが、クライアントさんは、思考が変化していることを実感されているようでした。今回は、「今の状況を可能性にフォーカスする視点で考えたい」というテーマでした。

 仕事において問題が発生したので、その本人にミスについて改善を伝えようと、コミュニケーションスキルのアサーティブとIメッセージで伝えたつもりが、相手に威圧的になってしまったのか、余計に問題が増えてしまったということでした。そういった場面、職場でよくありがちなのだと思います。注意を受けた人も、改善をしなくてはならないことでしょう。しかし、クライアントさんの発言によって、上の上司もさらにその部下に気を使わなくては行けない状況へとなり、なぜかクライアントさんのほうに、風当たりが強くなってしまったようです。問題がまた問題へと拡大しているようでした。

p 問題にフォーカスすると、さらに問題が増える、の典型的な例だと思います。問題のところに、言い方を工夫してアサーティブに対応したにもかかわらず、問題になっているのですから、対応策で対応していては、根本的な解決になっていないようです。この世に完全な対応策は存在しないのかもしれません。だったら、ここはサクッと逃げるしか。(笑)

 そう、可能性にフォーカスしてしまうのです。
 もう、起こってしまったことはしょうがない。だったら、今この足りない状況で、最大限のパフォーマンスを発揮するにはどうすればいいか? を考えるしかないのです。そうして、取り組んでみたら、いつもの状態では見えてこなかった可能性が見つかり、アイデアが溢れてくるのです。

 私がどんどんフォーカスを変えていったら、クライアントさんもモチベーションが高まっていくようでした。問題に対して、アサーティブにいったら問題が拡大しましたが、可能性にフォーカスしつつ、アサーティブを使えばうまくいったでしょう。

 次のテーマも、やはり問題にフォーカスしているようでした。

「○○さんは、どうしたいんですか?」

「前も堀口さんに、自分はどうしたいの? ってそういえば、聞かれましたね。私が前と変わったことは、問題がありつつも、歩みを止めなくなったことですね」

「ということは、次のポジションになるためにどうするかってことですね」

「そうですね。もう、そうなったつもりでやってきます」

「上司が、問題にフォーカスばかりする人でよかったですね。(笑)」

 そこから、次のポジションになるために必要な行動について、話が進んでいきました。クライアントさんも、「問題にフォーカス」して、余計にとばっちりになった経験から、「可能性にフォーカス」する感じが、きっとこのセッションで掴めたのではないかと思います。

 コーチングは、問題にどう対処するかの答えを見つけて終わりの場ではありません。可能性にフォーカスして、どう行動していくか? の場です。クライアントさんもそのあたりを誤解していたようでした。

「オリエンで、問題がなくなってしまって、そういえば1回目のセッションで、何話していいんだろう?って私なっていましたよね」と。

 そのセリフは、問題にフォーカスいたことを表す言葉だなと、今ならわかります。あのときは、停滞から1歩進むことができて、満足になっていたのかもしれません。今は、歩みを止めなくなり、その中で起きる問題という轍に入ったときに、どう可能性にフォーカスしたらいいか? そこを対話で明らかにしてみたくて、セッションを依頼されるようになっていました。

 可能性にフォーカスする視点とは、常に行動を続けるための視点ともいえるでしょう。
 今日は満月。「問題にフォーカスすることを手放します!」のいいタイミングですね。


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★9.14 EVENT 『12 Years a Blogger』 Launch-はじまり- 

連載ミニコラム(3)〜日常がカラフルに!〜

12年毎日ブログを書いていますが、ネタに困ったことがありません。日々の観察がどんどんマニアックになっていき、センスが良くなっていくのです!ブログを書くためのネタ探しは、ラッキーなものを見つける日々のようになり、どんどん日常がカラフルになっていきました!

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