自分の才能を生かして、パフォーマンスをしたり、生徒に教えているクライアントさんのセッションが春から続いています。何もない更地に、新しい建物を建てるような感じで、着々とクライアントさんの世界観の構築をしている最中です。私の中でも世の中にないサービスのアイデアがいろいろ出てきていますが、クライアントさんとしては、まだしっくりと来ていないところもあるそうです。

 今回は、生徒募集について考えていきました。どうしたら生徒が来やすいか? クライアントさんと同じジャンルのところで生徒が多いところや、英会話スクールで生徒が多いところと何が違うのか? 考えてみました。

 それで見えてきたのが、「個人でやっているか?」「企業でやっているか?」ということです。英会話を習おうと思ったとき、いきなりネットで個人レッスンを探すよりも、まずは企業がやっているところで体験レッスンを受けてみよう…というほうがハードルが低いのではないかと。

 そのほかにもいろいろディスカッションをしながら発見していきました。そこで、私も久しぶりに口にしたのが「法人格を持つ」ということです。

b 私は、最初は個人事業主でしたが、独立して3年目に会社設立をしました。結局1人会社ではありますが、会社にしたことで、次元が上がった気がしました。具体的なところで言えば、税金の納め方が違うとかいろいろとありますが、それは置いといて、自分のアイデアの出方、お金を受け取る感覚も変化しました。結局、お客様がここは信用があるとかないとか、決めることですので、会社にしたことで信頼感がUPしたというのもあると思います。その頃、周りにも相談してみましたが、結果的に法人にしてよかったと思っています。

 また、会社設立のタイミングで、HPもリニューアルしました。個人的なHPとの違いは、会社=世界観を表現するという軸が固まりました。そうすると自我を消していく流れにもなっていきました。そこの脱皮がなかなか私にとって大変だったのですが、そこを乗り越えると、企業として何ができるか? という、もっと幅広いサービスを展開してもいい雰囲気になっていったのです。

 クライアントさんにそんな話をすると、今まで私がクライアントさんに提案していたアイデアも、「そう考えてみるとできそうだ!」と不思議と壁が崩れていきました。実は語学を生かしたいという案がクライアントさんの中にあって、ずっと温めてきたようですが、「会社として」と考えると、それもありだ! と腑に落ちたようです。
 これまでちょっと話がかみ合わないときがあるなと思っていましたが、その理由は、私はすでに会社としての社会貢献として考えていて、クライアントさんはそうではなかったということです。

 実際にCEOになるのは、今すぐではないですが、近い未来はそうなることとして、話が弾んでいきました。まずは、自分のスクールのネーミングを考えるところです。それが将来の会社名につながるように。

 不思議と「個人」から離れるほど、総合的な形でサービスが見えてくるものです。社会貢献という言葉も近くなりますね。今回も未来がクリアーに見えてきました。