2年くらい継続の方のセッションがありました。90日コーチング後は、コンスタントにセッションをしています。最初は、カウンセリングなども受けていらしたそうですが、今は基本的に行動状態にあります。なので、「行動が止まることがおかしい」と思うようになったのでしょう。セッションを通して、本当の心の声を導き出し、行動に移していく繰り返しで進んできています。

 以前は、実家に帰るということも難しいと考えてしまっていたクライアントさんでしたが、今は自分の思いを行動にされています。日課となったジョギング。短い時間でも走るようになったことで、体幹も変化されてきているそうです。
 秋にマラソン大会があるそうで、初エントリーをしてみたそうです。旦那さんも、そういう大会だったら…ということで、一緒に参加するそうです。しかし自分としては、毎日ジョギングしているのもあって、記録を確かめたいところ。私が誘ったから、相手のペースの合わせないと悪いなというのもあって、どうしたらいいんだろう? と、ぐるぐるしているそうです。もっと行動できそうなのに、何をしたらいいのだろうか? 考え続けているけれど、わからないとおっしゃいました。


 近況をお聞きすると、旦那さんとの関係性は、まだちょっと変わっていないところがありそうです。相手のペースに合わせないと悪いかな、一緒にいないと夫婦の意味ないな、という理由で、見たくもないTVを見たり、寝る時間も合わせるようです。しかしそういうのは、どことなくクライアントさんの満足いく行動になっていないようでした。

 私はこんなフィードバックをしました。
「一緒にいるという物理的な距離で安心をするというのは、心から安心できていないからじゃないですか? 心から安心している場合、『先に寝るね』と言っても、『いいよ』と言える相手、それが本当に尊重できる相手ですよね。そういうパートナーシップがとれたらいいなと思っているのに、やっていることは違うことですよ」と。

クライアントさんはハッとされたそうです。もう少し私は説明を加えました。

「安心できる相手は、先に寝るね、と言える人。なので、不安と思いながらも、安心できている人の行動を選んでいくことが、潜在意識を変えることになりますよ」

「だったら、両親に手紙を書きたい、書いたほうがいいと思っているけれど、今は気持ちが進まないな…というときも、やっぱり書くことを選んだほうがいいということですか?」

「そうですね。嫌だと言っているのは、潜在意識にある過去に引きずられているんです」

「嫌だ、というのは、心の声じゃないってこと?」

「そうです。潜在意識の中には、ペケみたいのもあって、それが反応しているときは、本当の心の声じゃありません。だいたいのことは、『ヤダからやる』で未来が開けていくのです。未来がよくなるのに、拗ねている感じでヤダになっていたら、無理にでも進んでみることです。より良くなる未来のほうへ。すると、やっぱりいい未来がやってくるのだと思います」

w クライアントさんに潜在意識のことを説明すると、そのほかの日常のこともいろいろとつながりを見せ始めて、腑に落ちる感じが広がり、セッションの最初と30分後では明らかに変化しました。

「マラソン大会、完走できたら、もっと自分が変われそうと思っているんです。目標にしようかな…。そのために早く起きて走りたいので、早く寝ようかな」

「いいですね! マラソンを完走しようとしている行動が、相手にも伝わるでしょうね!」

「私が誘ったのに…と思っていたけれど、自分のために頑張ろうと思えてきました。先に行くね、もありですね!自分の本気が伝われば、受け入れてもらえそうですね」

「そうそう、本気出さないとダメですよ」

また、クライアントさんはハッとしました。

「言っている私がそんなに本気じゃなかったのか…」

「本気を100度とすると、何度くらいですか?」

「60度くらいですね…。自分なりに本気と思っているけれど、本気と言いながら本気ではないのかも。まだやっていなかった部分があるから『できる』と思えてきますね…すごく不思議」

「まだまだできますね!本気ならば、ランニングウエアも本気モードなものを買うと楽しいですね!」

「そうだ、そうしよう。その方が背筋が伸びていい走りもできそうです!」

 クライアントさんに、「いつから堀口さんは、本気に気づいたんですか?」と質問されました。私は小学校のときから気づいていました。テストとかは、本気でやる人はたくさんいたと思いますが、点数で測りしえない「自由研究」や「宿題」こそ、本気でやるべきだと思っていました。というのも、そこは本気でやらない人が多いので、簡単に一番になれるからです。競争しようと思う人があまりいないところで、本気を出す、日常生活すべてがそういうものではないかと思います。周りが手を抜くところで、自分が手を抜かなかったというシンプルなことだと思います。

 日常生活という長い時間のなかで本気であれば、もうそれは標準装備に。手を抜くのは気持ちが悪いことです。もっとできることはないか? と常に考える思考が身につくのです。本気が普通の習慣ならば、実はそんなに熱くないものなのかもしれませんね。(笑)

 「このイヤはどこから来ているんだろう?」と検証し、本当の心の声を拾って本気でやっていけば、未来はよくなることしかないでしょう。

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