1回目のセッションで「OSを変える」という、私の90日コーチング史上初めてのテーマで取り組んでいるクライアントさん5回目のセッションでした。

 「Windows 95のままで新しいことをしようとしても文字化けしてしまって、対応しきれない」というフィードバックを1回目のセッションでしました。これが思いのほかクライアントさんに伝わりやすかったようで、まずは「OSを変える」ということから始まったのです。

 ちょうど、クライアントさんを集めての忘年会を企画していたので、早速参加されることになったり、1月の金井さんとのイベントにも参加されたりと、会うひとが、会社以外の人たちにだんだんなっていきました。そうすると、話している内容も変わるし、恰好も違うし、その環境に触れているだけで、見事にOSがバージョンアップされていったのです。現在では、なぜか絵画を毎日ブログにアップされています。(笑)

 今までの私のセッションは、「問題解決」をしたい人が半分以上いらして、確かに問題は解決し、より良い方向へと進むのですが、そこで満足して終わり、になっていたのだと気づきました。

 一方、私がメンターに独立へ導いてもらったように、独立へ導き、始めからうまくいったクライアントさんもいらっしゃいました。
 何が違うのか? と考えてみると、そのクライアントさんとは、「思考」を変えることについて、たくさん話し合った気がしました。家が近所というのもあり、「私だったらここまでするよ」という場を一緒に体験したことも大きかったでしょう。
 会社の人たちに、独立したいと思っていると話すと、「もったいないよ」という言葉がたいてい返ってきてしまうと言っていました。オーラソーマのボトルのように、どこか二極化した世界。今、狭間を感じているけれど、それが何となく言語化できない人が、このブログを読んでいる気もします。私はうお座なので、境界線をなくすことが得意な星座だそうです。まさに、私のプロジェクトなのだと最近感じ始めました。

 こちらのクライアントさんもそれを感じ始めていて、会社のひとにブログを始めたことをだんだん教えているそうなのですが、反応が薄く、だんだんと話せなくなってしまったとおっしゃっていました。自分がやりたいことをやろうとすると、なんとなく止めようとする人々のほうが、まだまだ世界的にも多いのかもしれません。
 クライアントさんもそうか、と気づいたところのようですので、自分の人生を描くために、相談する相手も見極めながら進めばいいと思います。

 「3年くらいのそのうちに転職できれば…」と最初に話していたクライアントさんでしたが、「今」と思えるようになってきたようです。自分の好きなこと…と考えると、「アート系」。これまでの経歴から考えると「販売」。しかし、その2つは全然楽しいイメージが広がらないのだそうです。
 
 ここが、人々がイメージが広がりにくい一つの理由でしょう。自分の箱の中でしか考えていないことにも気づいていないのです。

image 可能性をひろげたいと思っているならば、もっとざっくりとイメージすればいいのです。これが、人生の醍醐味です。導かれるように願いが叶うのです! しかも、それが人生ストレートにいく方法なのです。

「どんな転職ができたらいいですか? どんな人生が楽しいですか?」

「上司がいそうでいない会社。好きに自分で決められる。やすみも自分で決められる。時間も決められる。でも、会社で考えると、そういうのないじゃないですか…」

「なるほど。じゃあ、会社で働かないってことですね。半分個人事業主みたいな働き方も世の中にあるんですよ。英会話の先生も、ヨガの先生も、家政婦さんも、個人事業主ですからね。自分で確定申告しているんです。私みたいに自分で集客している個人事業主もありますが、会社に集客してもらって、そこの講師として働くというやりかたもあるんです。英会話のレッスンの中身も自分で自由に組み立てられますし、自分の裁量で生徒の予約も増えるでしょう。そんなやりかたどうでしょうか?」

「そんなのあるんですね。そう考えたことはなかったです。そういう形いいですね」

 クライアントさんは知らなかったようです。この思考なら可能性が広がりました。

「それにしても、自営業の人の発想は全然違うんですね〜。どうしたら自営業に会えるんですか?」

「普通に生活していると自営業の人ばかりですよ。ボイトレの先生、カイロの先生、ピアノの先生、歯医者、英会話の先生・・・みんなそうですよね」

「え! 今まで気づかなかった!」


 この日もバージョンアップが進んだようでした。コンセプトを決めて書き始めたブログも、また進化されていました。

 このクライアントさんに出逢ったことで、私のやりたいコーチングが分かりました。去年までのセッションと勢いが違います。問題解決がゴールだったときと、未来をゴールにすることの違いが顕著です。クライアントさんの未来を一緒に創っていくことを手伝うのが私の仕事です。そのプロセスで発生する問題は、また質が変わるでしょう。これまでのいろいろなプライベートでのことが、自分の空想力を鍛えるためにあったのだと腑に落ちました。

 想い描くような人生は、まずは想い描くことから始まるのだと思います。