売り場の主任をされている方のセッションがありました。3年くらいのお付き合いのあるクライアントさんで、初めて主任になったのをきかっけに、セッションのご依頼を受けました。90日コーチングのあとは、季節に1回くらいのスローペースで継続されています。

 現在、始めのときとは比べ物にならないくらい、成果を上げています。しかし、今回の評価は自分が思っていた感じよりも低く、初めて上司にもくらいついてしまったようです。

 予算もクリアしているし、販売コンクールやディスプレイの優秀店舗で表彰を受けた事も3度あり、今回は評価が上がるだろうと期待して面談に臨んだところ、この結果だったと。
 上司いわく、結果だけでなく、プロセスなども、もっとアピールや影響力を出して行かないと、上の評価は取れないとのアドバイスだったようです。しかし、クライアントさんは納得いかなかったようです。

 評価についてさらに詳しく聞いてみると、クライアントさんの評価は、平均のようです。更に上となると、AやS評価などがあるそうです。前年クリアや、表彰を受けたくらいでは、平均値から抜けられないとなると…。

g AとかSになる人は何をしている人なのか? を考えていきました。
 クライアントさんは、自分が頑張って成果を上げるというところまでは出来たということで、平均評価を得られたのでしょう。
 もっと評価の高い人、出世がはやい人がしているのは、「人が育っていること」です。人が育っていることが目に見えること=リーダーの評価です。

 例えば、自店舗のパートさんが、全店の代表としてスピーチをしたとか、他店のトレーニングへ行くほどの腕前だとか、自分の直属の部下が、タイトルアップしたとか、そういうことなんだと、私はクライアントさんに話しました。
 クライアントさんの元上司は、そういう人だったようで、何人もタイトルアップに貢献してきたようです。

 クライアントさんのなかで、自分が頑張ったのに、なんで? というところから、次のステージは、自分ではなくて、人に成果を出させることができる主任になるということだと、わかってきたようです。次の成長のステージが見えて、なんだかほっとしたようでした。

 これから読む本も変わるでしょう。今までは、自分のスキルアップのための本が多かったようですが、これからは、コーチングの本や、子育て、指導論など、人を育てる系の本になると思います。
 自分で考えては頭打ちとなっていましたが、その先のイメージを持っている人と対話することで、突破できるのだと思います。


「なんか、堀口さんが、どんどん部下を育てて、部下が表彰を受けたり、成長している様子なら、どんどんイメージできますね。(笑)」

「人が誰であれ、イメージできたのなら、○○さんもきっとできると言うことですよ!」
段々と話が盛り上がっていきました。(笑)


 影響力を出すということはどういうことでしょうか?
 私が店長のころ、まずは自店舗の部下たちをコーチングしてどんどん育て、さらに結果を出すと、次はテナントの店長会で、私にスピーチをしてほしいと頼まれました。それから、同じテナントの数名の店長さんと一緒に食事をすることになり、相談に乗ることもでてきました。副業で行った初めてのセミナーには、テナントの店長さん、テナントの管理の方なども、たくさん参加してくださいました。

 私が独立してすぐのころ、店長をしている人がコーチングを申し込んできたときに、「堀口さんに育ててもらったら、と実は上司に言われていたんです」とおっしゃっていました。私の知らないところで、他社のアパレルの人が、私の店長ブログを読んで、そう評価していたというのは、面白いなと思いました。ちなみにその店長さんも、結果を出し、他の会社からスカウトされるまでの影響力をだされていました。
 このクライアントさんとのセッションで、私がコーチになったいきさつを思い出すものにもなりました。身近で成果を出す人が出たのなら、もっと世界中の人に貢献できたらいいなと思い独立したのです。

 現在の仕事もこうしてクライアントさんと電話で話すだけですが、こちらのクライアントさんも、前年をクリアしたり、表彰を受けたりするところまで育っていました。あくまでも実行するのはクライアントさんですが、私の中で育てるということは、「次のステージを見させてあげること」。いつもそういう関わりをしていくことなのだと思います。そうすれば人は、そこへ向かって進んでいけるのです。