よく母から、「おばあちゃんと孫との会話」についてのエピソードを聞きます。

★第一話

母:このまえ、ゆめちゃんが「ゆめちゃんって、○○かな?」と言ってきたのよ。だから、「そんなことないわよ、そのほうが○○のときは、とてもいいのよ」って、答えたのよ。

私:へぇ、学校に行くと、いろいろと人と比べて自分のことに気づいて心配になったりするんだね。確かに、まったく気にするところでもないのにね、自分にとっては気になるんだね。

 そのとき、もし私だったら、こんなやり取りをすると思うよ。

「へぇ、何でそう思ったの?」って、まず、ゆめちゃんがそこを不安に感じた背景を聞いてみることをするね。不安だから、そういう風に聞いてきたんだと思うから、その気持ちにまずは共感すると、安心するんじゃないかなと。結構そこをスルーして、自分の意見を言う人って多いね。昔の私もそうだったし。
 相手の背景を聞かないで、意見を言う場合、相手に響かないときもあるし、逆に否定された感じをもってしまうこともあるから、まずは、どうしてそう感じたのか? 聴くといいよね。

母:あら、あなたさすが! そういう返し方もあったのね!


★第二話

母:学校で結構好き勝手にお話する子も多いみたいだけど、ゆめちゃんは、どちらかというと、まじめなところがあって、好き勝手には話さないところがあるみたいなのね。授業参観でも静かだったでしょ。

私:そうだね、まあ、割とみんな静かだったけど、やり取りしながら作ったりしている子もいたね。だったらさぁ、ゆめちゃんに質問力をつけさせてあげるといいかもね。お話したい子がたくさんいるなら、ゆめちゃんが、質問する力をつければ、たちまち人気者だよ。日本人は特に、質問するの苦手でしょ、だから、クエズリーを作ったの。みんな質問ができるようになってほしいなってね。ソールサーチングとは書いてあるけど、本当はそこなんだよ。

母:そうか!質問する力を教えてあげるの、名案ね。だから質問集作ったとは、知らなかったわ! 

私:そう。質問する力をつけるために使ってもらえたらいいなと。今度、ゆめちゃんに会ったら、相手の話を聴くためのスキルを教えてあげるよ。授業参観のとき、小学校1年生の教室の掲示板に「話し上手は、聞き上手」って書いてあったしね。ゆめちゃんが、聴く力がつけば、話そうかなって、だんだん思えてくると思うよ。


ということで、母とはよく言葉のやり取りについて、話をすることがあります。


red-crayon-heart-600x400 1000問の質問集のなかに、「Communication」という章があります。実はここは、傾聴スキルをつけられるように、相手の話を聴くときに、どこに着目するといいのか? を質問にして書いてある章になっています。


例えば、

・相手の話を聴くモードにスイッチを入れましたか?
・話のテーマは何ですか?
・どんな相槌をうっていますか?
・こちらのジャッジは入っていませんか?
・相手の話をどこまで理解しているか、 途中で確認をとっていますか?
・相手と同じ場所から一緒に見ていますか?
・相手の思考の助けになる質問は何かありますか?
・相手がどんなへんてこなことを言っても、オーライでいられますか?


 など、相手の話を聴くときに必要な視点です。私が傾聴の仕事をする以前は、まったくそんな視点でもって、話を聴いたりしていなかったことばかりを、チェックリストのように質問にしたものになっています。

 相手の話を聴けるようになれば、自分自身にもそういう傾聴が必要なんだと気づくことになっているので、結局は、相手を通しての自分の「ソールサーチング」になるというイメージです。
 また、相手の話を聴けるようになると、もっと幸せを感じられることも増えると感じています。幸せに気付くには、「今まで見えていなかった幸せに気づける目を鍛える」ことが必須なのです。

 毎日のちょっとしたやり取りの中に、工夫する点はいっぱいあります。映画『about time』のように、過去の発言を撤回するために、タイムトラベルができたらいいのですが、そうはいきません。日頃から、相手にどうしたら愛のある言葉を投げかけられるのか? 1回1回が自分を変える場なのだと考えています。


質問力をつけよう!『1000問の質問集』 好評発売中!
IMG_9143 (1)