「1000問ならすぐに作れます」
 播磨さんとのコーチングセッションでそう言った私は、セッション後すぐに、自分のブログの質問のところをまずはコピペすることから始めました。私のイメージでは、ただ1000問あるということを、当初考えていたからです。
 
 とりあえず集めてみると300問位まではいきました。しかし、改めて見返してみると、ブログ記事の場合、その記事に対しての質問を書いているので、質問の幅がとても狭いようにも見えてきました。同時に1000問の質問集を作る意味があるとも感じました。
 それから、普段自分に投げかけている質問を付け加えていくことにもしました。ネットでも質問を調べてみたりしましたが、さすがに1000問の質問集を作っている人は誰もいないことが分かりました。

 海外の方で、ランダムな質問800を作った人を見つけましたが、その質問の質は、浅めのインタビュー質問集でした。そのほか海外のライフコーチの方の記事で、100問のSoul Searching な質問も見つけました。調べながら、私が作りたい質問は何か? が段々と見えてきたような気もしました。

 
 とりあえずの質問が増えてきたところで、英会話のインストラクターにデザインについてのアドバイスを貰おうと思いました。と同時に、「そうだ、表紙を描いてもらおう!」ということも思いつきました。そもそも「Soul Searching アプリを作ったら!」と提案してくれた人なので、主旨はわかってくれているし、2年前から、レッスンのときに描いてくれるイラストのへたうま感に感心をしていたので、いつかコラボレーションはできないだろうか? とどことなく思っていたからです。いつか実現できたらなと思っていたら、このような形で依頼したいことというのは思いつくのか! と潜在意識の性質にも驚きました。

 まずは、デザインのアドバイスを貰いました。
「1ページ1問にした方がいいよね。次の質問が見えていると、気になってしまうし。色は黒よりも、グリーンとか、目に優しい色がいいね」

「そうか!なるほどね。そうすると1000ページ!」

「そうだね。長いPDFがいいと思うよ」

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「それから…イラストを描いてほしいんだけど…」

「え!なぜ???」

「イラストに吸引力があるから。だから今日は2レッスン予約しているんです!」そう伝えると、早速引き受けてくれました。私は、家から持ってきた12色のサインペンを差し出しました。

「で、何を描くの?」

「わからない(笑)」

「ん…本とか、そんな感じかな?」

と言いながら、さらさらっとイラストを書き始めました。
「これが、ファーストインスピレーションだけど」そう言って見せてくれた絵がこちらです。

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あまりにも予想外の絵! これでいいのか?!と一瞬思いましたが、流れに身を任せることにしました。私は調子に乗って、「途中の500問目も描いて!」と咄嗟にお願いしてしまいました。

「んー500問目か。あ、そうだ。ヘアバンドをつけて、ダンベルを持たせよう!」

「え!!!!」
笑いが止まりません。

「じゃあ、その中間の250問目も・・・・」

「んーそうだな…。あ、わかった!家でリラックしているシーンんだ。パジャマ姿で、ティーを飲んで。頭には、カーラーをまいて…」
笑いが止まりません。

そんなやりとりをして、4枚の挿絵が出来上がりました。


 それをクライアントさんにメールしてみると、「この子の名前は?」というお返事。名前までつけることなんて考えてもいなかったので、ここも想定外の反応に驚きました!

 次のレッスンで名前も決めました。質問だから、「クエスチョン」から派生させてみて、クエスチョンとキング を組み合わせて、「クエスキン」というのが出てきました。まあ、悪くないかなと思いましたが、レッスンの最後に「そうだ、クエズリーはどう? よく・・・LYってつく苗字があるんだよ」と。クエスキンかクエズリーか、口ずさみながら家に帰った頃には、「クエズリー」が馴染んでいました。

 「クエズリーの誕生」で自分の作っていた質問に重さも感じ始めました。重さというのは、質問されてもすぐには答えられない質問ばかりだったということです。それでは1000問もあるのに、全てのページを開きたいと思わなくなっていくでしょう。だからといって、自己紹介用の「好きな食べ物は何ですか?」のようなインタビュー質問だけでも、ライフコーチが作っている意味はないものになります。

 イラストの誕生によって、「どこまでの質問をするのか?」「人が1000ページまで読める質問とは何か?」ということを問われたのです。既に作ってあった500問を一旦忘れることにしました。

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