「まだまだ、出来ていないんです」と、ご自身の英語のスキルが満を持してないことで、転職は難しいのではないかと思いながら、15年同じ会社にいらしたというクライアントさん。ところが、今の会社が先行き不安ということで、ついに背中を押される形で転職活動をしなくては、と思われたところで、90日コーチングのご依頼を頂きました。

 行動しようと考え始めると、先の先まで考えすぎて、不安な妄想まで広がってしまい、結局、だったら行動しない…ということで、ずるずると来てしまっているように、お話しを聴きながら感じました。

「よく考えないで、今の会社に入ったことを後悔している」ということで、「考えない恐怖」がトラウマになっていました。しかし、今度は考えすぎて、もっと複雑に絡み合っているようでした。


「まずは1歩ずつ」。
 私の世界では、それが常識です。まずは、履歴書を書いて、私に送ってくださいということになりました。


 そして、履歴書が送られてきました。
「え!TOEIC945点!」自信がない、自信がない…と、オリエン、1回目のセッションで何度も聞かされてきた私にとっては、変なショックを受けました。(笑)

 同じ事実(TOEIC945点)を見ているのに、私とクライアントさんでは、現実の世界が違って見えているようです。その理由は、思い込みの違いにあるのかもしれません。

face_of_child_203990 私は、この世界をあるがままに見ようとしますが、クライアントさんは、「私はできない人間だ」という思い込みから見ていていらっしゃるようです。
 子供の頃、年の離れた末っ子で、両親や兄弟に「おまえはなにも出来ない」と言われて育ってきたとおっしゃっていました。覚えているほど印象的な出来事だったのでしょう。

 前回のセッションで、それは思い込みであると気付いたことが作用したのでしょうか。全く1歩も進められなかった履歴書作成が、セッション後数日で送られてきました。セッションが機能したと言えると思います。

 さて、私の世界観でクライアントさんの世界を覗けば何が見えるのでしょうか。「TOEICの点数をUPさせたい人の家庭教師もできますよね」と早速返答してしまいました。

 また、自分の努力に加え、周りの人たちからも何か協力してもらっているはずです。何もしないと言っても、見守ってくれたと言えるかもしれないし、勉強のモチベーションを上げてくれた人も、きっといらしたでしょうし、失敗も含めて、全ての経験にきっと感謝できることはあるでしょう。そういう世界の見方ができたら、きっと幸せ感も増してくるでしょう。

 思い込みをはずしていき、その上、自分が能動的に生きて行くことが、幸せな世界観を作りだしていくのです。

 この世は同じ世界でも、見え方が違うだけで、幸せと感じるか、ちょっとだけ幸せと感じるか、恐い世界なのか…感じ方が決まってしまうのです。

 人はなにを隠しているか、わかりませんね。(笑)


 今日はこちらの質問はいかがでしょうか?

あなたの世界観はどんな風ですか?