仕事場の片づけ第2弾へ。店舗兼自宅ということで、1回目は自宅の方を片付けさせていただいたのです。
 この日は朝9時開始、スタッフさん3名もご一緒にされることに。また、私のクライアントさんで、将来片付け系のビジネスをしてみたいと思っている方がいらしたので、未来の夢の実現がリアルにつながると思い、お誘いしました。その人は1年半前から、世界的にも有名なインテリア&雑貨系の店舗で働いていらっしゃるので、店舗目線もばっちりです。

 朝礼。スタッフさんたちに私が紹介されました。

「今日は、いらないものを捨てて片付けていきます」
「院長は人からもらったものを捨てられないんですよ…。これなんて、いらないなと思っているんですけどね」
「そうですよね。それ、いらないですね。人からもらったものは、自分でいるか、いらないか選択していいんです。いつまでたっても人からもらったから捨てられないと言っているのは、他人の人生を生きているということ。自分の人生を生きることを考えましょう」

 私がそう言うと、皆さん激しく頷いてくださっているご様子だったので、3分くらいで打ち溶けたように感じました。(笑)

「どのようにしていったらいいでしょうか」
「そうですね。この造花も埃が被っていますよね。いらないですね。捨てましょう。これはいるんでしょうか?」
「全然使っていないですよ、それ」
「じゃあ、捨てましょう」
「わー断捨離ってやつですね!なんかTV番組がきたみたい!」


「収納の中もやった方がいいですか?」
「そうですね。全部出しましょう。そして、誰もがすぐにどこにあるかわかるように、スーパーの陳列のイメージで、片付けいってください」
「はい。わかりました」

 明るくてお綺麗なスタッフさんたちでよかったです。(笑)

2015-06-10-09-04-00 「これ使ってないよね〜」「これいらないよね〜」という声が何度も聞こえてきました。(笑)皆さん、見極めがとてもスピーディーです。捨てるのが苦手な院長も1回目の断捨離を私と一緒に経験しているので、見極めが以前よりも速くなっているようでした。

 目隠し的に使っていたという、かなり大きなアイビーの造花が解体されていきました。「となりのお客様が見えることもあるので…」という理由で買ったようでしたが、事実は「移動しない限り見えない」という角度です。

 最近の世の中全体に言えると思うのですが、「もしも」のことに敏感すぎて、たった一人のクレームを阻止するための対策をとったり、ネガティブなことに焦点を当てすぎなんじゃないかと思うのです。集合的無意識がそうなっていたら、やっぱり悪いことは起こりやすいのではないかと。ここへきて「昭和はよかった」とたまに思うことがあります。(笑)


 さて、私たちが担当した入口〜待合室です。お子さんが多いということで、窓の縁にぬいぐるみが飾ってあったりしました。しかし、薄汚れているようです。本棚の本も汚れていたり、ぬいぐるみ箱の人形も汚れていました。衛生的にもあまりよくなさそうなので、捨てる対象にしました。

2015-06-10-09-25-39受付棚は何も物を置かない方がいいでしょう。そこからつながる商品陳列棚の商品の置きかたは、きれいに並べているようであっても、お客様が興味を抱いて手に取ってみようとしにくい感じです。

 種類ごとに並べなおしました。Loftのようにマニアックな商品がいっぱいあって、楽しい感じになっていきました。商品説明のPOPもごちゃごちゃしていたので改善。テプラテープも大きすぎて商品がよくわからなくなっていたり。

 新築から6年ですから、見た目には奇麗な感じではありますが、配置というビジュアル的なところにノイズがいっぱいあったように思います。お客様の導線を意識しながら、商品の陳列を行ったので、確実に売上アップにもつながると思います。

 掲示物も黄ばみが見られました。ずっとそこで働いていると目が慣れてしまって、気付かなかったと院長。ポスターが貼られたままだったことを象徴するかのように、ポスターをはがしたら、コルクボードの変色があらわになっていきました。いらないポスターは捨て、必要ならば、新しいポスターを発注してもらうことに。

 お客様へのアテンション的に作成したとみられる掲示物も、1つの場所に並べました。価格表が受付のすぐわきに貼られていないという違和感もありました。お客様があちらこちらを目を配らないと見えない感じだったのです。

 細かいところですが、画鋲の色も統一すべきです。あるものでどうにかしなくてはならない状況だったので、そのポスターの色に黄色が入っていたら、黄色い画鋲。ブルーが入っていたらブルーの画鋲というふうに揃えました。なんとかスッキリです。


 怒涛の3時間、こんな感じになりました。

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 明らかに居心地が違いました。ビジュアル的にスッキリと見えることで、ホッと気持ちも休まる感じになりました。部屋の面積はもちろん変わっていないのに、広くなったようにも感じます。

image ランチは美味しいイタリアンへ。院長がごちそうしてくれました。スタッフさんともいろいろとお話しができて、楽しい時間でした。「半年に1度は断捨離の機会を持った方がいいですね〜」と院長。この日は通常営業日でしたが、休業にして片付けの日にしたようです。

 今日は商品陳列という新しいこともあって、思考も動く片付けの日でした。ありがとうございました。

 私はこの日朝6時に起きたので、まだまだ時間がありました。そのまま国立新美術館のマグリット展へ向かいました。