「仕事が楽しくない。転職しよう、転職しよう、でもやりたいことも特にないし…、次の仕事が見つかったら辞めよう…で、十数年経過…」という状態でいらっしゃる方も、少なくありません。

 90日コーチングのオリエンがありました。お話を伺うと、会社の都合で、「これは転職しないと危うい」という状況になって、不安感から背中を押され、コーチングセッションを依頼しようと思ったということでした。

00408909 転職しようと思うわりに、何も調べていらっしゃらないようでした。
「もし、行動をする人だったら、『とりあえず、探してみる』というところから始めると思いますが、どう思われますか?」と質問してみると、クライアントさんは、自分の中の想像が自分の行方を塞いでいるような、そんな雰囲気のお答えが返ってきました。

 「現実を見ていらっしゃらないようですが…」

 きっと、現実をみたほうが、もっと可能性の世界が広がると思うのです。クライアントさんにとっては、妄想の世界が現実の世界というそれは、イコールで成り立たない状態になっていらっしゃいました。

 そのほかの話も色々とお聞きしていきました。転職をするためには、ずっと勉強しているあるスキルの速度を上げる必要があると、お考えのようです。オリエン中、何回もそうおっしゃいました。1度聞けば私もわかることでしたが、何回もおっしゃった、ということで、相当気にかけていらっしゃるご様子です。
 つまり、無意識のうちに「私は遅いです」となんども自己暗示をかけていらっしゃる状況です。潜在意識に「私は遅い」と暗示をかけていれば、スキルも、普段の他の行動も遅いことが実現するのではないでしょうか。

「どうすればスピードアップするか?」ということに対して私はこんな風に言いました。
「そのスキルに対してのスピードアップさせるためのノウハウもあるとは思いますが、普段の生活から、決断を早めたり、行動を素早くしたり、後回しにしないですぐにやる習慣を持つことが、スキルのスピードアップにもつながります」と。
 クライアントさんは、「え????」と腑に落ちないご様子でしたが、今はまだそうだと思います。クライアントさんのおっしゃるスキルは、検索の速度ということも一つの必須条件ですから、先延ばしにする習慣は、自分の検索エンジンの感度も鈍くしているかもしれません。

 この日、私はなんとなく、ある本屋へ行って、すーっと見渡し、吸い込まれるようにある本の前で止まり、目次を開きました。すると、私が思い描いていた目次そのもので、驚きました! 本屋に入って2分で本を買いました。たいてい欲しいものがすぐに見つかるのです。
 人の買いものによく付き合ってほしいと言われるのも、私の嗅覚を信頼してもらえているからです。友人、家族にも「理想のものが見つかる」と信じてもらっていることは、さらに強力です。

 自分の行動を理想の習慣状態に変えていけば、まもなく変化は訪れるでしょう。クライアントさんは、普段からあまり自分の話をアウトプットされないとのことでしたので、オリエンの時間に色々話せたこと、今どこにフォーカスを当てればいいかが明らかになったことで、スッキリ感を感じられたようでした。
 セッションの時間を持ち、自分の内側のことをアウトプットさせてもらいやすい環境に自分を置くことで、もう変化は始まっているのです。


「質問はありませんか?」とオリエンの最後に聞いてみました。

「以前の体験セッションのときには、どんどん質問が飛んできたのですが…」
クライアントさんは、以前に他のコーチのオリエン(体験セッション)を受けたことがあるそうです。

「え? もっと質問が欲しいタイプの方ですか? 今、やり取りした感じが、私の普段のセッションなのですが…大丈夫でしょうか?」

「だったら、よかったです! 話しやすかったので。以前は質問がどんどん飛んできて、答えるのが大変で。そのときはオリエンだけで、その先には進まなかったので」

「ああ、そうですか。それならよかったです。いつもこんな調子なので、よろしくお願いします」ということで、これからサポートさせていただくことになりました。

 人によって、私も関わり方が違います。相手の立場を理解しよう、共感してみようと思いながら話を聴いていくと、自然と相手の感じがインストールされ、紡ぎ出したらいい言葉も自然に変化を生じさせています。わかりやすいところでいれば、子供と関わるときは、子供の目線での言動になるのと同じです。

 十数年行動に移さなかったという方が、どう変化していくでしょうか。まずは理想の転職に向けて、1歩ずつサポートしていきたいと思います。


 今日はこちらの質問はいかがでしょうか?

まだ、いいかな・・・で先延ばしにしていることを、今進めるとしたら、何から始めますか?

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