「デートで相手を疲れさせてしまったことについて」というテーマのセッションでした。継続されているクライアントさんの場合、60分のセッションでは、たいていテーマ2つくらいは行くので、2番目のテーマと言うことで。(笑)

 先日、新しく知り合った人を食事にお誘いしたそうです。色々とレストランも探されたそうなのですが、地域的に冬期営業時間ということで、カジュアルよりも格調高い方のレストランしかやっていなかったそうです。お食事はちょっと堅苦しい感じになったので、そのあとクライアントさんは、ドライブを提案。運転するのはクライアントさんではなく、地元ということで、女性の方だったようです。そして別れてあとに届いたメールでは、どうやら女性の方がお疲れモードを意味したメールだったようで、自分が気遣いできなかったことを、「また気付けなかった…」と反省したようです。クライアントさんは、レストランが肩苦しかったことが悪いかなと思って、ドライブの提案をしたようなのですが…。

 職場の女性に助言を求めたら、「声のトーンや目を見たらわかるでしょ」とアドバイスを頂いたとか。思い返してみたら、会う前に女性の方は健康診断で採血のあとだったし、ちょっと疲れていたなぁと、後から気づいたようでした。

 継続してセッションをしているので、これまでも女性スタッフに対してのコミュニケーションなど取り扱ってきました。以前よりは話を聞くようにはなっているようですが、やはり察するのが苦手だと。

00424402 「だったら、聞いてみたらどうですか?」と私は言いました。クライアントさんは、「そうか。僕は『時間大丈夫?』と聞いたけど、『疲れてない?』ってそう言えば、聞かなかったです」とのことでした。時間大丈夫というのも気遣いですが、もう少しパーソナルな、相手に近い感じで聞くとしたら『疲れてない?』のほうが、気遣い度アップかもしれません。

 英会話でのこと。前回のレッスンで、インストラクターが珍しく風邪をひいていたので、1週間後のレッスンのときに、「風邪治りましたか?」と私は聞きました。すると、「治ったよ。尋ねてくれてありがとう」と返されたのです。私の経験の中では、そんなふうに返してくれる人は少ない感じがしたので、よく相手の言ったことを聞いているなぁと感心しました。さらに言葉が足されて、”You are sweet.(やさしいね)”と言われることもあります。

 クライアントさんに言うと、「カッコイイ!!!その人絶対にモテそう!」と感動していました。
 相手の言葉を受け止めない場合、「風邪治った?」「治ったよ」で終わってしまいます。こちらのしてくれたことを受け止めてくれたと感じると、優しいなぁという印象につながる気がします。
「今日は採血のあとなのに会ってくれてありがとう」「疲れているのにドライブに連れていってくれてありがとう」「君はやさしいね〜」ここまで言えるとベスト!ということでしょうか。

 私も相手のことを受け止めることをスルーしてしまうことが多かったです。しかし、独立してから色々な方とのやり取りを通して、スルーせずに必ず返してくださる方がいらっしゃって、気付かされました。気付いたら、あとはトレーニングです。メールでのやりとりでは、「ご連絡ありがとうございます」と要件の前に「ありがとう」を述べる習慣をつけていきました。だんだんと、自然に相手の好意のほうに目を向けることができるようになって、感謝の言葉を言うことも増えていったのです。

 「自分が腹立っていてもそうするんですか?」とクライアントさんがおっしゃいました。(笑) はい、そうしています。自分の感情と相手に返す言葉は別で選びます。相手に傷つけられたのではなく、きっと自分の中に何かあるからだと、後で考えることにします。

 「聞いてみる」&「ねぎらいを入れていくこと」これができたら、とてもモテるでしょうね。(笑)

 今日はこちらの質問はいかがでしょうか?

今日はどんなことを周りの方はしてくれましたか?