「停滞している気がする。これから今までのことをどう生かしていくか?」という単発セッションでした。以前に継続のセッションのご依頼を頂いていた方で、数年ぶりのセッションです。あれから、私自身も傾聴スキルが進化したので、以前の感触と何か違うことになるんだろうなと楽しみにしていました。

 以前セッションをしていたときは、管理職として「結果」を出すことに焦点を当てていました。そのためクライアントさんは、コーチングの講座も受講し、コーチ資格獲得に至りました。そのうち、独立をする可能性も考えたりしていたのです。

 将来を考えて、転職もされました。しかし色々な出来事があり、「今までやってきたことを一度辞めてみる」モードにクライアントさん自身もなっていき、セッションも終了されていました。
 それからというもの、その歳で止まってしまったかのような、停滞感を抱くようになったようでした。
 しかし今また「前進しなきゃ」と思うようになり、転職も視野に入れて活動しているそうです。
 転職の筆記テストでは、全然できずショックを味わったとか。といいながらも、歳を重ねたせいでしょうか? クライアントさんは、余裕そうに笑っているのが印象的でした。(笑)


以下、セッションの対話です。(クライアントさんから)

「あの頃のがむしゃらな感じをもう一度やってみたいと思っているんでしょうかね?」

「がむしゃら?」

「がむしゃらな感じじゃないな…。夢中になりたい感じ」

「なるほど、夢中ね」

「今は派遣社員というのもあり、正社員の人に結果を出してほしいなと思うこともあって、仕事を譲ることもあるんですよね。でも上司に『もっとやればできるでしょ』と言われるんですよね。やらなくちゃというのと、譲った方がいいのかなというのと、半々くらいと言うか」

「なるほどね。でも、○○さんって、結構譲るほうが好きなタイプじゃないですか。それは自分のスタンスになっているというか。その方が心地よいとか…」

「あああ。なるほど。スタンスだと思うと、そう思えますね。そうかそうか、そうしたくてやっているかも」

 ちょっと、この辺りから、セッションがぐっと深くなり始めました。ようやく、クライアントさんにベクトルが向いた感じになったのです。

(私から)

「ということは、何か新しいことというよりも、これからは、育成側とかでしょうかね?」

「そうですね。それも以前に考えたことがあります。だけれど、最近健康診断で引っ掛かって。今の会社の方が、休みもきちんととれますし、転職したら、やっていけるのかと心配な面もありますね」

「酒ですか?(笑)」

「あははは、違います。(笑)体系からくるものみたいですが」

「そうか、体のがむしゃらというよりも、頭脳を使うことをしたいとか?」

「頭脳…そうですね。だいぶ使っていないですね」

「クリエイティブな作業を増やすとか」

「写真や歌は好きだけれど……。ところで、堀口さんは、自分の変化ってどうやって感じるのですか?」

 クライアントさんにそう聞かれたとき、先ほどの「譲る」という話の中に見えた葛藤と、繋がる気がしました。葛藤しているというのは、「自分はこう言うスタンスだ」と自己認識をしていないときに生じるからです。クライアントさんが、自分のことについて見落としていることがありそうでした。

h どんなときに変化を感じるか? 私の考えをシェアしてみました。
「以前は、ギリギリに集合場所に着いていましたが、今は集合時間30分前には行くようになりましたよね。コーチングスキルの変化も日々感じますし、ブログを書く感触の変化は毎日感じます。あと前よりも人に席を譲っていることが増えたというのは、周りが見えるようになったからかなと思ったり。あとは、自分に集まってくるものが変わると、変化したなと思いますよね。いろいろな場面で、前と感触や行動が違う自分を発見するんですよ」

「今の話を聞いて、私は人からの評価だけで、自分の変化を認識しようとしていたことに気づきました。自分のことは、ダメなところとか、こうなっているべきじゃないか、というところにしか焦点を当てていませんね…」

「なるほど。私は人からの評価は、『そうみえているんだ』というだけで、参考程度にしています。あるとき、自分の変化は自分が一番よく見えているのだ、ということに気づいたことがあったんです。だから、自分のことは自分で評価するようになってから、人から褒められても、あまり関係なくなってしまいました。(笑)」

「そうか!自分に興味はあったけれど、堀口さんのと向け方が違うんですね。そうやって考えてみると、すごく変わったところありますね。人の集まりで、以前は『仕事ができそう』と言われることが多かったのですが、最近、『面白い!』と言われて、すごくうれしかったんですよね〜。(笑)」

「そうなんですね。人間的変化があったんですね。新しい人に会うと、今の自分の印象を聞けることがあって、ああ、昔と変わったんだなと感じる場面、結構ありますよね」

「そうです。そう思うと、新しい人たちとも会ってみたくなりますね。面接も段々と流暢に変化していますし。停滞していたと思っていましたが、変化していることに色々と気づけそうです。面接も受かりそうな気分ですね〜」

 というようなセッションでした。クライアントさんと私の視点の違いに気づいたところから、クライアントさんが見えていなかったところが、どんどん浮き彫りになり、変化の発見へと至ったのです。なにやら、ものすごく元気を取り戻しているように感じました。(笑)

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セッション後、メールを頂きました。

久々のセッションありがとうございました!
久々とは思えない程、自然体でお話しができました。
やはり、ながらくセッションを受けていた安心感は変わらないですね。
変わった事は、以前では言えなかった本音を
今回は素直に口に出して言えることができました。
じつは、話しながら一瞬、言葉を止めようとした時が、
何度かありましたが、言ってしまえ!っと、勢いで話した場面も多かったです。

それも、ひとみさんが変わった事と
私も変化した事からなんだとセッションを通じて感じました。

今までだったら、相手が変わったからだと思って、完結していたんですが、
自分にも変化が起きていたんだと新しい発見、視点に驚きです!
自分が変わった事を意識する、を今からやってみようと思います。

あと体力ばかりに気を取られてましたが、
頭脳を使うというまだまだ挑戦できる行動に、楽しみを感じました!
楽しい報告が出来る様がんばります(^-^)/

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自分の価値は自分が一番知っているものです。
他人に見えていないことのほうが、いっぱいあると思いませんか?


 今日はこちらの質問はいかがでしょうか?

2014年前半は、どんな変化をしましたか?

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