90日コーチング5回目のセッションです。セッションを重ねて、自分を客観視し、新しい視点から物事を見られるようになって、イライラすることが激減したそうです。そこでそろそろ「夫との対話」について考えてみたいとのことでした。

 クライアントさんは、旦那さんに感情を聴いてもらえていないと感じることが多いそうです。
 何か悩みがあって話してみると、「あなたはこうした方がいい」という返しばかりで、同意がなかったり、気持ちの傾聴が、ほとんどないことに怒りを感じるようです。クライアントさんが、私に質問してきました。「自分の気持ちや感情って誰に話すんですか?」と。

 私は、聴いてもらえる場を持つか、自分自身でアウトプットをするかです。自分が傾聴をすることが多いからか話を聴いてもらえているなと感じる場面は、割とある気がします。
 一番効果があるのは、私にとっては、やはりブログです。書いていると無意識で、自分の感情を書いているときがあります。しかしながら、読む人には関係ない情報なので、あとから消すようにしていますが、その作業も含めて、私のブログの時間なのです。自分の気持ちにその都度向き合えていると、人の傾聴もゆとりを持ってできるようになりました。

 番外編もあります。それは「相手に気持ちを聴いてもらっていない」と指摘することです。
 私は数年前に母にそう言ったことがありました。いつもすぐにアドバイスをされて、それがいいか、悪いか? をジャッジされるような気がしていたのです。それはありがたいことなのでしょうが、その前に気持ちを聴いてもらえていなかったことに、傾聴の講座にでたときに、初めて気づきました。同時に私も、人に指摘しておきながら、自分もそういうことがあると気づいた瞬間でもありました。それから、母娘の対話が変化していったのです。
 そのように相手と関係性をこれからも続けていきたいのならば、その場で伝えていくことも、これからの対話が深まることにつながるでしょう。


 ここで実際にクライアントさんが、旦那さんとどういう会話をしているのか? お聴ききしました。

 クライアントさんが、旦那さんと一緒に娘さんの幼稚園の会合へ行ったときのこと。先生が「××語」で話していたので、クライアントさんは、旦那さんに「△△語で話してほしい、って先生に言ってもいいかしら?」と意見を聞いてみると、「ここは○○だから、それはダメだろう」とバッサリ。クライアントさんは、またいつものパターンだと思い、腹が立ったようです。望むスタンスとしては、「そうだよね」とまずは同意して欲しいところですね…。

s しかし、鏡の法則と考えてみると、自分がそこに腹が立つということは、自分の中でも改められる事があることを知れるチャンスです。何が見えてくるでしょうか?
 それは、「相手がシャッターを閉めたら、自分もシャッターを閉める」傾向が見えてきます。バッサリ言われて、向こうがシャッターを閉めたら、こちらも、「もういいわ」とシャッターを閉めていたということです。

 もし、相手の反応に惑わされず、自分はオープンでいようと決めているひとならば、どんな風に返すでしょうか?例えば、こんな返し方があります。

「ここは○○だから、それはダメだろう」

「そうね〜。やっぱり、私はあなたがいないと生きていけないわ!後で教えてね」

少しは場が温まるでしょうか。(笑)

 そのほか、娘さんとの話も出てきました。そのことについては、こちらのブログに昨日書いています。
「わかったよ〜。勝手にやりなさい。お母さん、知らないから。

 クライアントさんは、相手がシャッターをバタンとしめるような言い方をしたら、クライアントさんもバタンと閉めて、数日間ほとんど口を聴かないとか…、そんな調子を繰り返していたのです。
 今回のセッションは、「どうしたら気持ちを聴いてもらえるか?」の答えが必要だったというよりも、クライアントさんが、「自分も反撃してシャッターを閉めていた」ことに気づくことが必要なことだったのです。自分がしていることが、跳ね返ってくる。因果応報です。

 相手がバタンと閉めても、自分は開けておくスタンスを持つと、どう変わるでしょうか?
 私も、「相手が閉めたら自分も閉めてやれ〜」というタイプだったのですが、ある日、妹との対話で、気づきました。私まで閉める必要はないことに。

 また、私自身、寂しがりやと感じていたのですが、それは、自分もシャッターを閉めるから寂しかったのだ…ということにも気づいたのです。
 気づいてからは、人間関係が劇的に変化しました。自分がいつもオープンに相手に接していれば、自分自身がいつも温かい気持ちでいられるのです。

 「オープンな人なら、どんな言葉を言うか?」。自分の言葉を変えていくことが課題になりました。

 しかしその翌日…「聞いてくださーい!」という件名でメールが来ました。「昨日はどうもありがとうございました。いいお話が盛りだくさんで、できそうな気がすると意気揚々でした。っが今日はやってしまいました」と。

 また同じようにシャッターを閉めてしまったそうです。(汗)しかし、セッションをしたから、気づけたことですから、前進でしょう。現行犯で気づくことが、本当の客観視。(笑)ここから、変われるのです。
 自分から人を愛せる人になれるために、私も修行は続いています。

 今日はこちらの質問はいかがでしょうか?

今日は相手にどんな言葉を掛けましたか?