本日、2回目のプチセミ「視点」を開催しました。七夕前日ですので、私の部屋にディスプレーしたミニ七夕の短冊を早速書いて頂き、まずはクールダウンから。今回の皆さんは、全員一度お会いした方々でしたが、どことなく、そわそわっとしていました。(笑)

 2014-07-06-01-02-21


 まず、本日の目的をお聴きし、こちらの目的もお話してから、早速、5問の実践問題です。ここで、自分が友達や周りの人に発する言葉がワンパターンしていることに、気付いてしまいます。

 問題と解説をとおして、これまでにない切り口を知ってもらいながら、だんだんと「普段の自分ならこう言ってしまいがちですが、こんな風にも言えると思います」と、新しい視点からのアウトプットに成功されているようでした。

 参加者さんの発言で、わかりやすい表現がありました。「視点を変えた質問をしようと、角度を変えることは考えていましたが、今の自分の思い込みの世界から角度を変えようとしても、自分の中での最大180度しか行き来出来ていなかったってことになりますね」

siten 私が、「観点」と「視点」の意味の違いを説明すると、そう気付かれたようです。その感想によって新しい図が完成しました。

 そもそも視点の元になる、観点という自分自身の考える次元やそのものの思考の基盤がニュートラルな状態でないと、行き来できるところが限られてしまうという意味です。

 ある参加者の方は、仕事上でちょうど悩みが浮上したタイミングで「視点」に参加され、可能性を感じる瞬間を最近体感したそうです。その方が考えていた2つの選択肢以外の突破できる考えを、上司から示唆してもらったときに、可能性を感じて楽になったんだと、気づかれました。

 自分の枠外に可能性が広がる考え方があったのです。「可能性が広がるとしたら?」と考えられる人の方が少ないのかもしれません。

 それから、どのように観点を持てばいいかのタネあかしをレクチャーしました。それは、たった2種類の違いを意識するだけでできることなのです。そこを踏まえたインプットで世の中を見ると、アウトプットする自分の言葉の変化につながり、周りの人の反応の変化を生むのです。これは練習次第でだんだんと身につけていけるものです。

 後半は、私のセッションの分析です。約60分のセッションで、私がどんな風な投げかけをして、クライアントさんがどう気づいていったのか? ニュートラルな観点から繰り出される世界観を味わっていただきました。

 ニュートラルな観点での対話は、相手も「これを話しても否定されないんだ…」と感じやすく、どんどん自由に対話が進んでいくものです。たった1時間のことですが、対話の相手次第でどのような1時間になるのか? 違いが生まれてしまうのです。話し手の話す力よりも、聴き手の聴く力次第で、話し手の話す力がアップするのです。

 参加者の方に、このやりとりについての感想を伺いました。

「その人が全てを発見できるように導いているんですね」

「ついつい、『私ならこうします』と言ってしまいがちですが、こういう選択肢もある、という届き方になっているから、相手が自分で気づけるんですね。私は人からそうしたら、と言われると、めんどくさく感じて、やらなくなっちゃうところがあるんですよ」

「人って小さなところに自分で気づけないものですよね。結局、その方が気になっていたということは、大きな変化と言うよりも、自分が明日から言動を変えていけるような、最小単位のことなんですね…」

「一見関係ない話が途中で入ると、早く本題に戻さなくちゃ、と焦ってしまいがちですが、その人がそのセッションの中で話そうと思ったわけですから、何らかのつながりがあるって、考えるんですね」

 ニュートラルな観点であれば、相手がどんどん話し、話すことで気づけていくということなのです。


 ラストのエクササイズは、クライアントさんとのメールのやりとりについて、自分ならどう返事をするか? についてです。

 そのとき、メールの中の「事象」に目を向ける方と、「気持ち」に目を向ける方とでは、返事がだいぶ変わってしまう、ということに参加者がお互いに気付かれたようでした。
 私がクライアントさんにした返事というのは、「事象」と「気持ち」の両方に焦点をあてています。「どうしたらいいかわからない」と書いてあっても、「わからなくてモヤモヤしている気持ち」の方に着目すると言うことです。メールのやりとりだけでは、多くを対話することはできないので、その時のメールの返事のゴールとしては、「気持ちが晴れること」を第一に考えました。

 このエクササイズを通して、次回のプチセミは、「焦点」というテーマで考えてみるのも面白そうだなと、私も次につながることが見つかりました。

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懇親会は、近所のイタリアンです。ここのラザニア最高なんです!

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ご参加された皆様ありがとうございました!
引き続きセッションもお待ちしております。