美容系の仕事をされているクライアントさんが、仕事場で「断食」に取り組むことになったようです。そうしたら、痩せるとか、体がスッキリするということのほかに、「蓋をしていた感情の噴出」がすごかったようなのです。

 好きなものを我慢することになり、美味しいもので忘れようとする食べ方をしていた自分に気付く。自己犠牲な気持ちに蓋をしていた自分。上司の言葉だからよかれと思って聞いていたつもりが、実は色々とショックだったこと。自分と言うよりも、周りの人たちに気に入られたいために、実費で高額の費用を払って獲った資格もあったようです。犠牲心、それを思わないように、思わないようにと、自分の責任であると、頭で思わせて進んできたのだということ。だから、自分に自信を持てず、続かないし、モチベーションにならないし…ということ。

 断食、文字通り、デトックスな1週間だったようです。
 その直後のセッションでは、我慢したり、人の顔色を伺ったりして進路を決めたことなどもあって、本当は何をしたいのか、モヤモヤしいているので、これからの進む道は、どこなのか? 改めて考えてみたいとのことでした。

 転職も色々としたけれど、今の仕事が一番好きということが、断食をしてみて見えてきたそうです。しかし、今の仕事の中でも、人員不足というところから獲った資格があり、今はその資格ありきの仕事を任されているそうです。
 今までやってきたものは、全部楽しいけど、未来もそれをやっていきたいかというと、楽しいからというだけでは、なんとなくクライアントさんの中で、モチベーションが薄いようでした。

 「楽しいというのもそうだけれど、これをやるんだ!という感じはありますか?」とクライアントさんに質問したら、逆に、私が今の仕事になったいきさつをクライアントさんに聞かれました。

n「『人の力を最大限に引き出したい』と思ってコーチングを勉強し始めた途端、メンターに出逢い、独立するとしたら?と考えたとき、コーチングを勉強しているしということで、流れでここまで来ている感じです。楽しいというよりも、人の役に立つために…と思いながら、続いていて、楽しいというのは、私の場合、結果論な感じがしているのです」と答えました。

 質問に答え終わったとき、「自分が過去に書いていたノートが、目の前にたまたまあります!」とクライアントさんが言って、読み始めました。そこにはまさに、「どう人の役に立っていきたいか?」が書いてあったのです。(驚)ここ数年は、人に振り回され気味で、自分の選択に自信を持てなかったようですが、その前に書いてあったことと言うのは、しっかりと意志のある文章でした。
 クライアントさんは、読みながら自分で驚き、やはりそうだ! という心の声に気づけたのです。そして、いつからブレ出したのか? も客観視できました。まさに原点回帰となるセッションとなったのです。それにしても、ノートがなぜそこにあったのか?! また、90日コーチング中の断食のご縁も、スピリチュアルです。

その後、1週間してメールを頂きました。

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先日セッション後、無性に断捨離したくなり、
1日かけて不要なものを手放す作業をしていました。
過去の手帳、メモ、手紙・・・何度も断捨離をしてきたつもりでしたが
捨てられなかったものをどんどん捨てていく作業をしてみました。
スッキリしました。

こんなにも不要なものに囲まれていたんだなと・・・。
本当の気持ち、心の声が、聞き取りにくくなるわけだ。と思いました。

シンプルで無駄なものがない部屋にあこがれているにも関わらず捨てられない性分。
でも思いきって捨てていくことで、すごく自由になれるような気がしました。
まだ小さい範囲ですが、断捨離月間として、いろいろと手放し続けてみたいと思っています。

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>何度も断捨離をしてきたつもりでしたが
>捨てられなかったものをどんどん捨てていく作業をしてみました。

 私もそういうことがあったので、わかるなぁと思いながら、メールを拝見しました。「あの時は捨てられなかったけど、今はいける!」と思うことは、誰しもあるのではないでしょうか。心の片づけが終わったら、サクッといけるものです。何が必要で、何がもうなくても大丈夫なのか? わかるからです。クライアントさんは、ここまで4回のセッションで、どんどんノイズが減ってきて、自分が本当に望んでいることが、聴こえてくるようになってきました。

 私は、「今使っているモノだけの部屋にする」ことを目標にして、今はほぼその様な状態です。「捨てるものがない!」となったころ、どうしよう、どうしよう…という焦りや不安が大幅に削減されているのを感じます。つまり、案じる時間がなくなるので、寝る時間が2.3時間早まり、朝食に1時間かけられるようになりました。自分でも驚いています。

今日はこちらの質問はいかがでしょうか?

自分が捨てたいけど、捨てられなくて残っているものたちは、何を知ってもらいたいのでしょうか?