Me,tooを書かれたあるクライアントさんが、急に今年になって動きが良くなってきました。1年前にドメインを取得しておきながら、なかなか自分のHPを作る気になれなかったそうなのですが、12月の前世を癒すセッションをきっかけに、HPを作ったことがないのに、6日間で作ってしまいました。あれだけ燻っていたのに、急に前進し、完成度高くできていたので、私も驚きましたし、クライアントさん自身もびっくりです。そしてもうひとつ、数年前から考えていた引越しも物件が決まったそうです。

 しかし、ひとつ変化していないことがあることに私はつっこみを入れました。
 「3年連続同じひとにバレンタインデーをあげているのに、特に進展ないですね」と。するとクライアントさんは、「そうですね。でも私の中で特に気持ちの変化もないので、お世話にもなっているしで。今、私が色々と変わってきているので、そのうち気持ちの変化があるかもしれないし、自然と変わるのを待っているし、引き寄せるかもしれないし…」とおっしゃいました。

 進ませない何かがあるのでしょうか? 私は、そんな気がしました。
 この二人の関係は近付くのか? 平行線なのか? またはそのほかなのか? 未来を想像していくことにしました。

 しかし、クライアントさんは「何もイメージが浮かばないんですよね」と。
 ちょうど、前日のセッションで、「未来のイメージが浮かばないものVS未来のイメージがどんどん浮かぶもの」ということをやったので、私の中でつながりがありました。

 自分の話も思い出したので、クライアントさんシェアしました。
 私は、独立の決意に自信が持てなかったので、その前にメンターの会社で少し働かせてくれないかと、相談を持ちかけてみたことがありました。そして話合いの日、メンターから一言。「堀口さんがうちで働いているイメージが浮かばないんだよね」と。
 それを聴いて、メンターの潜在意識に私が存在していないということは、私の未来は独立するほうだと瞬間に気づき、「わかりました。独立します」とその場で独立宣言をしたのです。
 それから、独立したらどうなるのか? という話を、メンターがホワイトボードに書きながらイメージを見せてくれたのです。俄然、そっちだな! と私は感じることができました。結果、今年は独立して8年目になりますが、あのタイミングでの決断はベストだったと思います。

 イメージできるかどうか? は、未来の望みの実現を事前に体験できることにつながり、引き寄せを呼び込む鍵になるのだと、私自身も体験しています。

 そして、クライアントさんがおっしゃった「待っている」という言葉についても考えてみました。望みを書いて、待っているだけで引き寄せられるものでしょうか。

「エイ」とちょっとドキドキしながら進んだ一歩。
「来た」ものを引っ掛けるアンテナ。
最初は、何かしらのスタートがあり、待っているだけではやってこないのです。

 私自身を振り返ると、今、辿りついた場所から、過去のスタート時点を眺めてみると、「思いつき→ドキドキしながら行動」が最初になっていることは多いです。
「この行動は初めてだし、ちょっと勇気がいるなぁ」というときに限って、セレンディピティ体験をしています。そこから、流れが始まるのです。
 そんな話をクライアントさんにすると、私のセッションを申し込むときは、まさにそういう「ドキドキ」を味わったということでした。

 また、「求めMAXのとき、流れに乗る」ということも考えてみました。 よし、今年中に! と期限を決めているときは引きが強い気がします。きっと、なんとなく思っていては、アンテナも思いつきも引っ掛からないのです。

00182696 クライアントさんが、思いついたことを話しました。「受け取るのが苦手?って知人にも言われたんですよ。決めているつもりで決めかねていて、遠慮していて、自分のことがよくわかっていないんでしょうね。それに、失うのが怖い気がして。でも、そう知人に話したら、『味わってもないのに、失うのが怖いんですか?』と言われて、確かに!と」

 それを聞いた時、私も「喜びを十分に味わっていないのかな?」と考えていました。
「この感情、これからも味わっていきたい!」そう思うと、その感情を感じられる出来事がやってくるのです。私は、昨年の夏のMISIAのコンサートへ行ったとき、とても幻想的でロマンチックな気持ちというものを味わい、あの日は涙が止まりませんでした。「この気持ちを人生でたくさん味わえますように」と、あの日、確かにろうそくの炎を消しながら願ったのです。
 そういうことが起こりやすい一歩ってなんだろう? と思うようになったので、行動が変わり、嬉しいと感じられる事が、今年になってたくさん増えてきました。
 思えば、コンサートは人に誘われたものでしたが、これまで考えたこともなかった願い事を引き出されたのですから、これもセレンディピティでしょう。七夕生まれのMISIAパワーすごいです。

 そして、もう一段思考が深まり、クライアントさんのなかで謎に思われていることが出てきました。
「人を祝福することはできるけど、それは自分のことじゃないからできる。『自分のことのように喜んでくれる!』とよく言われる。自分のことでは喜びが薄い。自分が受け取るのは苦手…」。

 やはり、自分の喜びを味わうことが少ないようです。受け取れないんだ、と思いこんでしまっているのでしょうか?

 どんどん話が深まっていき、過去のハートブレイクの話が出てきました。パートナーと絆を作れたと思ったけれど、ハートが飛び散るほどの衝撃を受けたことがあったそうです。結局は、別居の末、長年の結婚生活にピリオドを打つことになったそうです。

 しかし、今から考えてみると、それは「絆」というものとは、違うかもしれないとおっしゃいました。
「つまり、ハートブレイクしていないってことですね」と私がフィードバックすると、涙を流していたクライアントさんがケロっとして、「あ、そうですよね。壊れたと思い込んでいましたが、壊れていなかったんですね。やっぱり愛は傷つかないものなんですね」と気づかれました。そして、「壊れていたと思いこんでいた自分を許します」と、ゆるしの言葉が出てきました。

 エリッヒ・フロム『愛するということ』のなかで、「愛は鍛錬」という言葉がありますが、愛は壊れるものというよりも、創り上げていくもの、成長をしていくものという解釈が、クライアントさんとのセッションを通して私も理解が深まる機会となりました。

 このクライアントさんは、気づけば私の考察仲間にもなっており、4時間、スカイプで話した末の結論でした。(笑)


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