「共感力についての迷い」というテーマでのセッションでした。そこが気になったのは、共感力のなさを自覚することがたびたび起こるからのようです。

j0386364 例えば、感情で動いたり、感情的な人の場合や、自分が体験したことがないから共感できないときのことだそうです。

 大変そうだというのはわかるけれども、泣かれても・・・と思うこともあり、その気持ちは理解するけど共感しにくいそうです。
 しかし、人として、そんなときは、口先で相手が言ってほしい言葉を言うようにして対応しているとか。早くその状況を切り抜けたいのもあるしと。

 「正直、うざいですね。私は私でやることがあるので、そっちに集中したくなります」とおっしゃっていました。とても正直な方です。(笑)ちなみに女性のクライアントさんです。
 しかし、口先だけで冷めている自分を客観的に見る自分もいて、「これでいいのか自分?」と思ったりもするそうです。

 「これでいいのか自分?」と言うところが、クライアントさんが最初におっしゃっていた「共感力の迷い」の部分であることが浮き彫りになりました。

 ここで、「共感とは」について、私が考えていることをシェアしてみました。
 セッションでクライアントさんが泣くときは、たまにありますが、そんなときは、泣いている中に一緒にいるだけなのです。
 何かを言ってあげようとかしなくても、泣いている中に一緒にいる。何もしないのです。それが、寄り添うことだと思っています。

 それを聞いて、クライアントさんが、「そうか!」と視点が変わったようでした。
 「私は何かしようとしすぎなんですね」とおっしゃいました。私が、「何もしないといいことある!」と言うと、「ひとみさんがそう言うなら、信じてやってみます!」とカラっとおっしゃいました。(笑)

 クライアントさんは、自分のそのときの気持ちが客観的にさらに整理されたようで、「さっさと切り上げるために、何かを言おうとしていた。良さそうな手を打って、早く切り上げようとしていたんですね、ノウハウで切り上げようと」と笑っておっしゃいました。

 私が、「お菓子かってあげるから、泣きやみなさい!って言うのと似てますね!」と言うと、「一番やってはいけないパターンじゃないですか!」と爆笑です。

 それから、クライアントさんが対応に困りがちな、その人のことについて、もう少し見えてきたことがあったようです。

 「その人は周りの人のことを考えないところがあります。きっと、いっぱいいっぱいなんだろうな。母親もそんな感じなんです。そういうの嫌だなと思っていました。今は、離れて暮らしているから、会うときは、うまくやれていますが」

 ここで、その知人の嫌悪感というのは、自分の母親との関係を投影して、自分の嫌悪感に気づかせられた現象だったことが見えてきたのです。

 そして、最初のほうに書いた「自分はこれでいいのか?」という点ですが、これは、自分責めている発言です。つまり、その知人を通し、クライアントさんが自分のことを責めていたことを気づかせる現象だったということです。

 「こんな冷血な自分でいいのか? というところが一番の迷いだったんです。理由が分かれば、自分を責めることもなくなると思います」と最後におっしゃいました。
 なんだか、クライアントさんの心の温度がちょっと上がったような、そんな雰囲気を感じました。

 相手は自分の鏡です。クライアントさんが、自分のことを責めていたことが、その相手を通しての迷いから見えてきました。

 これからは、一緒に寄り添って、ただいることで、きっといいことが起こります。(笑)相手の人も一緒にいてくれたことが、なによりだったりするのです。

 今日はこちらの質問はいかがでしょうか?

最近、自分を責めてしまうことはありましたか?


★★★★★ Information

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  堀口ひとみ&播磨弘晃 第21回冬コミ 〜 セレンディピティ
  2014年2月15日(土)東京(弊社事務所)13:15会場[13:30〜18:00]
  ★特典 30分単発セッション付き (お好きな時にお使い頂けます)
  → ご案内 http://pearl-plus.me/seminar/komikore.php
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

コミコレご案内