春から学んでいたメンタルケアスペシャリスト養成講座が終わりました。
前半は、基礎課程。後半は実践課程と言うことで、トータル8日間でした。
『精神対話士の聴く技術』という本を読んで、私が傾聴の時に大切に思っていることが書いてある! と感じたので、講座の日程を調べたら、1カ月後から講座があることが分かり、何も考えないで申し込みを済ませました。講座が終わってみて、この直感は、神様からのお導きだったように思います。

 私は、コーチングを3年間のプログラムで学んで、独立して実践を積んでいきました。
そもそもコーチになろうとして、プログラムを申し込んだわけではありませんから、流れでコーチになったのです。

 ビジネスコーチングが主体の3年間の講座で学んだことだけでは、何か足りない気がする・・・とずっと思っていたことがありました。それは、メンタルの部分。
 
 きっと、こういうことは、学ばなくても、もとからできる方がいらっしゃると思うのですが、私は、聴けていないところがあり、人間として成長しなくてはならない部分だったと思います。

 メンタルの部分に関しては、傾聴を実践して行く中で、失敗から気づき、独学でわかってきたところでもありました。
 そこで、「気持ちの傾聴」を大事に考えている精神対話士の講座を受講することは、今までの試行錯誤が言葉になる気がしたのです。

 たまたま、その講座期間に、「聴くことは幸せにつながる」セミナーを2年ぶりの自主開催でしたのも、いいタイミングでした。講座に行くことで、セミナーのアウトプットにも影響が出たのは明瞭でした。


 講座では、全部で20名ほどの教授の講義を拝聴しました。
「ケア」は医療の現場から始まったものなので、医学部の教授が多かったです。
 講義を聴くだけで、私自身の聴き方がより深くなりました。いままで見えていなかったところが、見えるようになったのです。

 昔の自分を客観視してみると、相手への想像力の欠如が、人間関係の失敗の原因だったり、自分の勝手なイライラの原因だったり、繰り返していた失敗の原因だったのだろうと思います。
 また、想像力がないために、恐怖心が生まれていたと思います。
 
 普段のメールのやり取りも、読んだ自分の感想、意見、印象を相手に返信することに注力を注いでいました。今ならば、相手の気持ちをまず受け止めてから、自分の返信を考えるようにしています。これは、気遣いであり配慮であり、ケアだと思っています。
 その数行だけで、全く違う印象のメールになるのです。

 受け止めることができないときのほうが、「相手に何を言われちゃうのだろうか?」という恐怖心を沢山持っていた気がします。しかし、受け取ろうと思うと、恐怖心は自然と消えていきました。不思議でした。

 ただ、「・・・な気持ちなんですね」とか、「・・・というお気持ちをお察しします」と、相手に返すことです。

 相手の気持ちを理解しようとすることで、コミュニケーションは本当によくなるのです。

 そういったことを、再確認できた講座でした。これをきっかけに、これからも色々と感じていくのだろうと思います。


 「傾聴」が、ますます時代に必要であることも感じました。
本当に話が聴けている人は、多くはないと思います。傾聴について毎日考えている人間として、どう世の中に貢献することができるのか? という自分の活動についても、様々な可能性を考えて行く必要があるとも感じています。頭の中を柔軟にして、これからの社会貢献を色々考えて行きたいと思います。

講座の開催ありがとうございました。


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